緩解
掲載日:2025/11/26
緩解
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静かだった
手中の拘束
自然の交錯
灼熱の日、目前の大樹の姿にも
それは眼下の沈黙だった
小さかった
不可視の光が人々を包んだ
葉は色づき、山々を紅黄に染めた
それは何物にも変えがたく滲んだ
遅かった
木枯らしは止み、葉は散った
桃色の手はパネル上を滑る
白い吐息は雪に溶けて、
路肩の落ち葉に消えてゆく
後ろ髪をたなびかせ、
右へと続いた足跡の先
ホオバの葉が一枚散った
人々は、幾度となく孤独だった
それは今日という今日、続いていく
翌年、またもう一度芽を出す日まで
お読みいただきありがとうございました。
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