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ゆめの時間  作者: 秋山章子
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結婚

 挙式当日は朝早くからゆめは起きだし、この六年間を振りかえっていた。

 自分の幸せを噛みしめ、感謝の気持ちで身支度をしていると、ナンシーとジェニーが入ってきて、手伝ってくれる。ゆめはこの二人の母に感謝を告げると、二人の母はうれし泣きをしながら、晴れの日を喜んでくれた。

 部屋で軽い朝食をとり、しばらくするとトニーが入ってきて、ゆめのウェディングドレス姿を見ると「ゆめ、きれいだよ」と感慨無量の面持ちになる。

「ミス・ブライスとして最後のキスだね」と、ゆめをハグして頬にキスをする。

 ウェディングドレスは襟が首を隠して、長袖でウエストから自然に広がり、後から見るとウエストにリボンがあり、その下がボックスプリーツで、そこにレースがギャザー状についているが、ベールが長いので裾のほうしか見えなかった。

 時間になると、ゆめはトニーの腕に手をかけて教会へ向かう。二人の母はさきに教会へ入り、ジュニアを抱いている里子と賢太郎夫妻とジィムと美貴のそばに行く。博樹は牧師のまえに一人で待っている。そこへトニーとゆめが入ってきて、ゆめは博樹の横に立つ。博樹は美しいゆめを見て、彼女を妻に迎えられたことを神に感謝した。

 牧師の祈りを聞き、促されて博樹を見つめる。博樹が指輪をはめてくれ、ゆめが博樹に指輪をはめて、口づけをされて、無事に式が終わる。

 里子と賢太郎がお米をまいて、ジィムが古い靴を投げている。ゆめはブーケを美貴に投げ渡す。

 そして、二人はアランの運転する車で空港へ行き、ブライス家のプライベートジェットでハワイを目指す。トニーの提案で、ハワイへ寄り、日本へ行って博樹の母親に会ってから、ヨーロッパへ行ってはどうかと言われたので、ゆめはすぐに賛成した。博樹の家族全員が無理でも、お母さんだけでもお会いしたいと思った。博樹も母親だけならと譲歩したので、日本へ行くことも予定に入れた。

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