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ウィレンの友達

 ウィレンのところに転移しました。ウィレンと羅乃くんは驚いた様子ではありませんね。ウィレンの場合は表情に出ていないだけだと思いますけれど。

 ウィレンの知らないお友達はとても驚いています。普通はそのような反応をすると思うのですが、違うのでしょうか?

「お姉様ですよね? なぜ急に現れたのですか?」

「ノウィル様! やはりノウィル様はすごいですね。転移魔法を取得しているとは」

「急に現れて吃驚したよ! これが噂の……って小さいんだけど。ウィレンのお姉さんなんだよね?」

 多種多様な反応をしていますけれど、ウィレンの知らないお友達の言葉には少し怒りが湧きます。

 ウィレンのお友達なので大サービスで、怒りませんよ? それにしても、転移術を使ったと羅乃くんは気付きましたね。なぜでしょう?

「なぜここにいるのですか? ウィレンに羅乃くん、あとは新しいお友達でしょうか?」

「初めまして、琉生です。ゲーム内ではルゥと名乗っています。どちらかと言えば、ルゥと呼んでもらいたいです」

「羅乃くんって呼んでもらえた…………嬉しい」

「羅乃…ラノンのことは放って置いておくとしましょう。この場所にいた理由はお姉様を探しに来たからです」

 放心している羅乃くんのことを放っておいて良いのでしょうか? 羅乃くんの放心しているところは、よく見ますけれどね。

 なぜか羅乃くんを始めとする先輩と同級生と後輩に追っかけまわされていました。害はないので放置していたのですが、私に気付かれていないと思っていたのでしょうか?

 名前を呼ばれるだけで放心してしまうのですよね。気付かれていないと思っていたという線が濃厚でしょうか?

「私を探しに来たのですか? 確かに浮遊図書館にいると言いましたが、あの国王を連れてきたのはどうしてでしょう?」

「国王様がこの場所を教えてくれたのですよ」

「そうですよ、ノウィル様! この場所は悪い奴らが封印されている場所です。早く逃げましょう!」

 私がなにを言っても聞かなさそうですね。とりあえずホーラ達がいる場所へ戻りましょう。

 手を繋ぐように言うと、羅乃くんとウィレンが素早く私の手を握りました。ルゥくんがウィレンの手を握ったことを確認して、ホーラのところに転移しました。

「ノウィーお姉ちゃん、早かったね! その三人は誰なの? 一人は血縁関係みたいだけど……」

「そうですね。ノウィル様の弟とその友達ではないでしょうか」

 ホーラがすごいのはもう当たり前ですね。ディーネが私とウィレンの血が繋がっているとわかった理由は気になります。

 精霊だからという理由で完結させたくありませんから。あとで聞いてみましょう。

「ウィレンと申します。お姉様がいつもお世話になっております」

「ウィレンの友達のラノンと言います。ノウィル様を見守る会の親衛隊長をしています」

 そうでしたか。羅乃くんが私を追いかけていたのは〝ノウィル様を見守る会〟の親衛隊長だったからなのですね。

 私が教育を施した人達は〝ノウィル様を信奉しよう〟という会を立ち上げているので、それよりはとても良いような気がするのですよね。気のせいでしょうか?

「ルゥくんのことは、まだ知らないのですよね。会ったことがありませんでしたから」

「あっ、僕がルゥです。よろしくお願いします」

「初めまして、私はホーラと申します。ノウィル様のメイドになりますね。ここにまた来るのでしたら、魔力登録を行わせてもらいます。どうしますか」

「その前に国王が縛られてる理由を教えて!?」

 ルゥくんの言葉に頷く人は誰もいませんでした。私のすることがすべて正しいわけではありませんからね? なぜか苦言を呈すことがないのですよ。

 私を聖女だとでも、思っているのでしょうか? 私は聖女のように慈悲深くありませんよ。

「人体実験を繰り返した人を縛らない理由はありますか? 国王だったとしても許されないことですよね」

「人体実験ってどういうこと? そんなこと国王がするなんてあり得なくない?」

「人体実験か。クソ野郎だな」

「お姉様が言うことや成すことには必ず意味があるのですよ。それを疑ったルゥは絶対に許しません」

 ウィレンは私が思っているよりも、私のことが好きなのでしょうか? 絶対に許さないというのは、少し大袈裟ですよね。ルゥくんが可哀想です。

「絶対に許さないというのは、やめてあげてくださいね。さすがに可哀想ですから」

「うん、そうだよ!」

「お姉様の意見に賛同しないでください。可哀想だと決めるのはルゥではありません」

 ウィレンがルゥくんに辛辣ですね。羅乃くんも頷いているので、二人とも辛辣ということになりますね。

 性格に文句をつけるわけではありませんが、大丈夫でしょうか? 少し心配になります。

「まあ、文句は言わないけどね。人体実験なんて許されることじゃないし」

「文句を言わないというのならば、最初から疑わなければ良いというのに……」

「疑ったわけではなく、疑問を呈しただけだと思いますよ」

「お姉様がそういうのならば、そうなのでしょう」

 私の言葉を簡単に鵜呑みにしてしまって、とても心配になります。誰かに騙された経験はないのでしょうか?

 騙されてしまっても、私に言えなかった可能性がありますよね。騙されたことがないと良いのですけれど。

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