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ディーネの魔法授業

 みんなで一緒に一階まで下りて、そこからメーデンとエナにはダンジョンに行ってもらいました。ダンジョンに行くことがあれば、メーデンとエナに会うことになるでしょう。もう少し体力がついてきたら、ダンジョンに行くことにします。

「ノウィル様。緊急事態の場合のために、転移を覚えるのはどうでしょう?」

「転移ですか?」

「はい。転移魔方陣を簡略化した転移術というものがあったはずです。妖精術の本をリベル様から貸してもらっていましたよね。その本に書いてあると思います」

 そうなのですか。その転移術というものは妖精術ということですね。ディーネなら転移術を使えるのでしょう。本を読んでから、ディーネにも聞いてみましょう。

「やっと部屋に着きましたね。では、読みましょう」

 妖精術とは妖精が開発した術のことで、魔術や精霊術と全く異なる術なのですか。ということは、ディーネは転移術を使えないということでしょうか? ディーネが使えるのだとしたら、精霊術として転移できる術があるということなのでしょう。転移術は自分と繋がっている妖精のところに、行くときにしか使えないのですね。

「ノウィーお姉ちゃん、大丈夫?」

「ディーネ、いたのですね。ディーネは転移を使えますか?」

「使えるよ。ノウィーお姉ちゃんも千里眼と魔眼を付与すれば、使えるようになるよ?」

「付与は便利なのですね」

「便利だけど、魔力がたくさんいるかなぁ」

 そういうことでしたか。ディーネが付与を気軽にできるということは、魔力がたくさんあるのですね。私も付与してみたいです。それよりも、まずは千里眼と魔眼を付与してもらいましょう。

「千里眼と魔眼を付与してもらえますか?」

「わかった。こっち向いててね。できたよ!」

 相変わらず付与するのにかかる時間が早いです。ディーネは子供に見えたとしても、強い力を持つことは間違いないのですよね。

「千里眼は見たいところを想像して、その場所が見えるようになったら成功だよ!」

「アモルがカエルムに扱き使われていますね。カエルムは指示を出すだけですか。休暇ですから、休んでいるのは良いことですね」

「そうだね! 千里眼で見た場所の魔素の流れを感じるの。魔力感知はあっても、魔素感知は魔眼に頼らなきゃ駄目なんだ! 魔素の流れを感じたら、あとは転移するだけなんだけど……その転移する感覚を掴むのが大変なんだ! ノウィーお姉ちゃんなら簡単にできそう」

「やってみます」

 魔眼は千里眼と同じように使えば良いのですよね。空気中に白っぽい色のなにかが流れています。これが魔素なのですね。わかりました。あとは転移するだけですね。転移は魔素の流れに沿って空気に溶けるような感覚でしょうか? 一瞬の浮遊感を感じて、アモルとカエルムの場所へ転移していました。

「主様なのです? さっきは助けてくれてありがとうなのです!」

「私はなにもしていません。私ではなくみんなに感謝をしてくださいね」

「わかったのです! みんなにお礼を言うのです」

 急に転移してきたので、カエルムとアモルが驚いていました。私もこんなに早く転移できるとは思っていなかったので、驚いていますよ。

「ちょっと、話してないで助けてよ」

「助ける義理はありませんので」

「僕の契約者でしょ! 助けてよ」

「失礼します。またあとで会いましょう」

「助けずに帰るの?」

 アモルの言葉は無視します。手を引っ張られて引き止められましたが、それも無視してディーネの元へ帰ってきました。アモルは貴族だったのでしょうか? 仕事をしたことがないのは、貴族ぐらいしかいませんよね。

「おかえり、ノウィーお姉ちゃん。感覚を掴むの早かったね!」

「そうですね。魔素の流れに沿って空気に溶けるような感覚と考えていたら、一瞬の浮遊感を感じて転移していました。驚きましたよ」

「空気中に溶けるって考えたのが、良かったんだと思うよ! 魔素の流れのこともちゃんと考えてるもん。ノウィーお姉ちゃんは、精霊術を覚える素質があるね」

「ありがとうございます」

 ディーネに褒められると嬉しいですね。満面の笑みで嬉しそうに褒めてくれるからでしょうか? 私もディーネを嬉しくしたいです。とりあえず、撫でてあげましょう。

「ノウィーお姉ちゃんに撫でられるの好き!」

「そうですか? いっぱい撫でてあげますからね」

「本当に? 嬉しいなぁ」

 ディーネが嬉しそうにすると、私も嬉しく思います。ディーネが私の膝に乗ってきました。浮いて乗っていません? もしかして、浮くことができる術があるのでしょうか?

「どうやって浮いているのですか?」

「これは魔法だよ? 浮遊魔法っていうの。簡単に覚えられるよ!」

 ディーネに浮遊魔法を教えてもらうことにしました。浮遊魔法は覚えておいて損はないでしょう。楽しそうということもありますけれど。

「浮遊魔法は魔力を体中に纏わせて、体じゃなくて魔力を動かすことで動くんだよ!」

「やってみますね」

 魔力を体に纏わせると、動くのが楽になります。浮遊魔法を覚える過程で、良いことを教えてもらいました。

 〈身体強化を取得しました〉

 体が軽く感じるのは、身体強化とスキルおかげなのですね。スキルを使ってしまえば、筋力が鍛えられなさそうですね。いざというときに使いましょう。

「うん、上手だよ! その纏った魔力を動かせば、浮遊魔法が使えるよ」

 転びそうになってしまいますが、浮かんではいますね。あとはコントロールができるようになれば、切り札として使えるようになります。

 〈浮遊魔法を取得しました。負荷耐性を取得しました〉

 浮遊魔法を取得したのは納得なのですが、負荷耐性はなぜ取得したのでしょうか? 気圧の負荷を抑えるために、浮遊魔法と同時に取得したのかもしれません。

「コントロールも上手になってるよ! あとは練習あるのみだね!」

「頑張ります」

「頑張ってね、ノウィーお姉ちゃん」

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