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第5話/ウタハ、すずめをファムファタる①


「文門に、またもや異分子が紛れ込んだらしい」


 薬品の臭いがただよう暗室で、無感動で淡々とした声が響く。


「忌々しい……陛下はなにを考えておられる」


 熱のこもったトーンで誰かが答え、


「我々への当てつけではないか」


 新たな影が歯噛みした。


「ともかく。この地上に奇跡は要らないのだ。我ら人界の徒には、それを補ってあまりある智慧が備わっているのだから」


 ある者は低いざわめきを取りなすように共通の理念を述べ、それから部屋の隅でわだかまる静謐とした暗やみへ目を向けた。


「……やってくれるね?」


「ええ、もちろん。――星々の名の下に」



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