第二話 選択
基本的な社会利用についての考え方を述べる。
原始時代。
人々は原始的な社会を構築していた。
獣肉を食べ、生活するのであったが、他に術も知らなかった。
その内、農作をする事を覚えた人々は、米を炊く事を覚えた。
「私達は原始時代とは、かけ離れた所にいるので、何をするにしても、一々考えなければならない。」
羽牟はこう語る。
歌夢は答えて言った。
「そうね。考える事で手続きをして、社会を構築する事をしなければならないわね。」
「分かっているね。」
「でも、単純な事は何も考えなくてもいいわね。」
「そう。単純な作業は慣れるか否かの所にあるから、何も考えなくてもいい。
これに相対するのが、社会的言行ね。
やっぱり、これをするには一々考えなくてはならない。」
歌夢は同意して言った。
「そうね。社会を構築するに当たって、社会的言行は責任を伴う事だから、一々考えなくてはならない。」
「そう。やっぱり、社会構築は土台がドンと必要に成る。何か考えないとね。」
やれる事が限られていた時代と違い、やれる事が資金力と比例する現代では、買い物をするのにも考えなくてはならないのだ。
例えば、抜本的にやれる事が増える異言語の学習の為の教材や日常生活に使う炊飯器等、やれる事が根本的に増えるものを優先するのは当然の事である。
むしろ、闇雲に行動するだけ無駄というものだ。一々、考えては行動し、考えては行動し、を繰り返し、社会を変えていく手筈を整えていくのだ。