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星の河で願いを

作者: 秋雨そのは

子供向けを想定してますので、ひらがな表現が多めです。

また、スペース多めで読みにくかったら申し訳ありません

誤字修正入れました

キラキラ キラキラ

あおいお空で ひとつふたつ みっつよっつ

お月さまと一緒に たいようと代わり いっしょうけんめいにてらします

きょうはなにやら さわがしいようす てらしていた星さまをさけ 流れる星がありました


そんな光の河に ひとりの少女があらわれます 

その少女は ホウキにのり 河をすべるようにすすみながら つぶやきます

「きょうはいそがしいい、いそがしいい」

少女は河に流れる星を ひとつひとつ手づかみで ひろってはふくろにつめていきました


これが少女のおしごとでした ひとつひとつ手づかみした流れ星を 神さまにとどけさせること

流れた星は 願い事がつまっています それはそれは大切なしごとです

「びょうきになった息子をたすけてください 叶うとといいね」

しかし 少女にとってはどうじにとても悲しいしごとなのです 願い事は人助けからおおがねもちまでさまざまですが

あくまで少女は運ぶ事 その願いを叶えるのは 神さまのしごとなのでした


その日 少女はゆうきをふりしぼり 神さまへお願いをしてみました

ですが 神さまへなんどもお願いしても 首を立てにふりませんでした

「君のことばで 私は助ける事をしたとしよう」

「それはほかの 叶えられるはずの願いが 叶えられなくなるのだ」

少女はそれでもなっとくがいきません むりにでも叶えようと走り出してしまいました

神さまのせいしはとどかず それは長くつづいたしごとの中で 少女にとってはじめての事でした


走りだした少女は 願い事をしたかぞくの元へ

ベッドに寝ていた少年は うなされながらも びょうきとたたっていました

少女は 星を取り出して少年へあげようとします

しかし いっこうになおるようすがありません

願いを叶える方法を 少女はしらなかったのです

くるしむ少年が 少女のおいつめてしまいます


何も出来ず 少女は神さまの元へ戻りました

神さまは少女の顔を見て すまないというきもちがありました 少女のはじめての願いになんとか出来ないかとなやみます

うなる神さまは 少女にひとつていあんをします

「お星さまに願いを 伝えて見てはどうだろうか もしかしたら流れ星として 叶えられるかもしれない」

少女はそのていあんに のりました


少女はお星さまに ひとつひとつきいてまわります

ですが なかなか良いへんじがもらえません 

なぜなら お星さまは願いをうけると 流れて消えてしまうからです

「君がこの先 ぼくのことをわすれなかったら 叶えてもいいよ」

あきらめかけた少女は まわりに星がないお星さまに そう言われました

少女はとまどいます お星さまはなくなってしまえば 二度とあうことができません

「ぼくは十分にてらした だからその子の ためになれるならば うれしい」

少女はお星さまにおれいをいいます どうじに神さまの元へいそぎました


神さまはお星さまのことばにうなずき 願いを叶えました

次の日 少女は少年の様子を見ると 元気に走りまわっているすがたが見えたのです

少女は叶えてくれたお星さまへ おれいをいいながらも

きょうも流れ星のしごとへ もどりました

これからも少女は お星さまの事も忘れず 流れ星が流れる河で ひとり願いを叶えようとはたらきつづけました


おしまい

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― 新着の感想 ―
[良い点] 企画からまいりました。 願いは流れ星にかけるものだけではなく、星を運ぶ少女にも、流れ星にもそれぞれ願いがあり、それが合わさって奇跡が起こるというところに神秘性と共感を感じました。 素敵…
[良い点] 少女が男の子のために願いを叶えさせようと奔走する姿が素敵でした。 少女にも幸せが訪れますように、と思えました。 [一言] 素敵なお話、ありがとうございました。 少しですが、pt 入れさせ…
[一言] 少女、神さま、お星さまの 願いが合わさった素敵なお話でした^_^
2021/12/16 01:10 退会済み
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