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1話 拾う

ここは東京にあるボロアパート駅はくそ遠いしほんとに東京か疑うくらいに周りは田舎であるそんなアパートの201号室で私は絶賛姉に文句を言われていた…


「あかり〜そんなんじゃいつまでたっても結婚できないよ?」


「うるさいなぁ…いいよねーお姉ちゃんは幸せそうで…」


「はぁ…あんた実家帰ったら?あっちには吉田くんいるでしょ?まだ独身みたいだしあんたのこと待ってるんじゃないの?」


「だから…吉田とはそういうのじゃないし…それにさぁー私の夢はここじゃ叶えられないの!」


「はぁ…相変わらず鈍いんだから…てか…あんたの夢ってのはこのボロアパートじゃないと叶わないのかねー」


「うるさいなぁ!そのうちすごい大きな家に住んであげるんだから!」


「はいはい!わかったよーでもさぁだからって身だしなみぐらいちゃんとしたら?あんた髪ボサボサだし…伸びきってるし…顔はいいんだからさぁ髪ぐらい整えないと彼氏出来ないよ!」


「いや…だからー別に彼氏欲しいとか思ってないし…まだ私21だよ?」


「で…本音は?」


「………まぁいてもいいとは思うけど…今私は忙しいの!」


「まぁまぁ、いいから髪切ってきなって」

「………だって…そんなお金ないもん…」


「…………はぁ…はいこれ…これで髪切ってきな…」


そしてお姉ちゃんは5000円札を渡してくる


「ありがとう!お姉ちゃん!」


「はぁ…ほんとに世話がやける妹だこと…」



そして私はルンルンで歩いている季節は夏真っ盛りで正直ほぼ引きこもりの私には日差しが眩しすぎるが私はそのことより目の前の樋口一葉を見てテンション爆上げだった。


「いやー髪切るのなんて1000円カットでいいよねーお姉ちゃんはちゃんとしたところで切れって言ってたけど〜1000円カットなら近場だから歩いて行けるしーしかも1000円!!4000円も残るーこれで今月生活出来るー」


いやーそれにしても暑いなぁーあー川が流れてるー川に入ったら涼しいかなぁー田舎を思い出すなぁーまぁここもだいぶ田舎だけど…


そして私は見てしまった…橋の下に大きなダンボールがあることを


「…橋の下…ダンボール…もしかして…捨て猫…いや?あの大きさだと犬か?…くぅ…私にペット買う余裕なんてないけど………撫でるだけなら(むるいの動物好き)」


そしてダンボールに近づき中の動物が逃げないようにそっと開ける。


「…………えっ??」


そこには猫でも犬でもましてはペットではなく…中学生?くらいの少年が寝ていた…


「あの…君?こんなところで寝てたら風邪ひくよ?」


そう言いながら譲ってあげる


「ん?…んん…はぁーお姉さん誰?」


「あ!ごめんね急に話しかけて!でもほんとにこんなところに寝てたら風邪ひくよ?早く家に帰りな?」


そういうと少年は子供が見せるにはあまりに悲しすぎる目をした


「…僕…家、無いんだ…」


「えっ?…」


この子は何を言っているのかしら??


すると少年は手を顎に置き考える仕草をした後向日葵のような笑顔をこっちに向ける


何この生き物可愛すぎひん??


「そうだ!優しいお姉さん!!僕をお姉さんの家で飼ってよ!」


急にこの子何を言ってるの?てかなにこの…犬のようなうるうるした目は…ほんとに人なの?


「えっと…もしかして家出?親さん…探してるかもよ?」


「ううん?違うよーちょっと親と喧嘩してー「そんなこと言うならその目的1人で達成してこい!それまで帰ってくるな!」って言われてー出てきたの!でも大丈夫!ちゃんとネカフェで生活できるぐらいのお金は振り込んでくれてるし学費も払ってくれてるからー」


なんか…いきなり現実味のない話ぶっ込んできたな…


「……親さん…ワイルドだね…でもじゃあなんでこんなところで寝てるの?」


「それは…」


すると少年は恥ずかしそうにスマホを取り出す


「ん?」


「いやーみんながスマホ使ってるから僕も欲しくなっちゃってーそれでね買っちゃったーー」


何そのてへぺろってエフェクトが付きそうなはにかんだ笑みは!天使か?天使なんか?


「えっ??でもスマホって親の名義必要じゃなかったっけ?」


「うん…だからお父さんに言ったらー「名義とスマホ料金ははらうがスマホ本体のお金は出しなさい!」って言うから一括で出したら貯めてたぶんも合わせてお金なくなっちゃった…」


あーー!何それ?可愛すぎん?子供すぎん?こんな子1人にするとか親さん馬鹿なの?絶対誘拐されちゃいますよー!


「…それは災難だったね…でもお父さんにいえばちょっとは貰えたんじゃない?」


「いやー恥ずかしいじゃん…お金ないっていうの…」


「相手は親なんだからちょっとは甘えたら?」


「えーでもなぁ」


なんでそんなに悲しい顔するの?…えっとえっと…話変えなきゃー


「まぁ…それはいいとして…何日間ダンボール生活?」


「スマホ買ったのが8月の最初にだったからーもう15日かな?」


へぇー今8月の15日なんだーほぼ私引きこもりだからわからなかったー………って!


「15日!?大丈夫なの?ご飯は何食べてたの?」


「本当は…今月の最後まで耐えるつもりだったけど…無理かも…食べてたのは草だよ!」


そりゃあ!無理に決まってるでしょ!麒麟のあの人じゃないんだから!


「…………はぁ…あのさぁ…来月の月初めにはお金振り込まれるんだよね?」


「そうだね!9月の一日には振り込まれるよ」


「じゃあ…それまでウチくる?…まぁうちも貧乏だけどここよりマシでしょ?」


「ほんとに!いいの!ありがとう!!」


こうして私は中学生?と同居することになった

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