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魔術師の功罪  作者: 尚文産商堂


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第98話

「どうかしたのか」

「緒方警吏官員」

緒方が声をかけると、どうやら知り合いがいたようで、警吏官の一人が敬礼をして緒方に返事をしてきた。

「IMESで最軽度程度の魔術事故が発生する兆しがあったので、周辺を封鎖しています」

「家でも吹き飛ばそうとしたのか」

IMESこと国際魔法事故事象尺度の中でも、最軽度は一番下の尺度だ。

ちょうど建物一つ分程度、おおよそ数十メートル程度の被害となる。

緒方へと警吏官が説明をしていると、ふわりと風が来る。

「……ことは急を要するようだな」

根来と放出は緒方の言葉の意味が理解できなかったようだが、それよりも先に家の方から風が吹き込んできていた。

それを緒方は嫌な予感とともに感じ取った。

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