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魔術師の功罪  作者: 尚文産商堂


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第76話

「まったくもって、とんでもないことをしでかしてくれた」

魔術の幕がゆっくりと消える。

隊長が愚痴りつつも、その向こうの状況を確認する。

「国際魔法事故事象尺度(International Magic disaster Event Scale)ことIMESでは、下から2番目の事象に該当するだろうな」

緒方が幕が消えてから向こう側を確認しつつ隊長へと伝える。

「事象ならば、問題はないでしょう。進みます」

緒方の判断に隊長もどうやら同意をしたようだ。

「そのIMESって何ですか」

倒れている複数の敵らを捕まえたり保護したり、あるいは後方へと連絡をしつつも進む一向に付き添って、緒方らも進む。

その中で根来が緒方に聞いた。

「1968年に国際魔術師会議で採択された魔法事故の尺度のこと。周辺環境へとどんな影響が出るか、生態系の状況や、復旧の方法もその尺度によって変わってくるんだ。一定の数式で出される数値によって、最軽度から最高度の7段階に分類されている。今回は100メートル歩かないか程度の被害を出しそうだということや、周辺の建物の状況などから下から2番目である事象と分類したというわけだ」

答えたのは緒方の代わりに平塚だった。

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