表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔術師の功罪  作者: 尚文産商堂


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

51/151

第51話

 来たのはものの3分かからないほどの短時間だった。

「お待たせしました、どうぞこちらへおいでください」

 首からネームプレートを紐でぶら下げた、初老の男性医師だ。近所で散歩していても会釈を交わす程度でそのまますぎていくような存在感のなさが気になるが、それなりに利点でもあるのだろう。名前は、揺れている名札のせいでいまいち読み取れないが、姓は前田だということだけは分かった。

「この部屋です。本人はもう少ししたら連れてきますので」

「ありがとうございます」

 案内された先は、総合受付の近くにあった、関係者以外立ち入り禁止という札が掛けられた通路を通って4つ目に会った、応接室と書かれた部屋だ。殺風景に何もなく、向き合うように置かれた3人掛けのソファが部屋の中央で目を引く以外には、棚も観葉植物も、椅子すらもない。天井には伝統が埋め込まれており、ガラスで密封されているし、窓は嵌め殺しのようだ。伝統のスイッチすら見当たらないところを見ると、もしかしたら自動点灯なのかもしれない。そこまで考えていると、促されるままに2人は前田医師と向かい合うように、ソファへと腰を掛けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ