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第5話

 翌日、4人は全員で手野大学へと来ていた。正確を期するためにいうと、彼らの来訪先は、手野大学第2キャンパスの敷地に隣接する形である手野大学附属病院である。最寄駅から正門を通り、病院の中へと入ると、さっそく総合受付へと向かった。

「本日はどのようなご用件でしょうか」

 受付の人は、すぐに病人としてきたわけではないと悟ったらしく、そのように4人に声をかける。

「すいません、岸本志穂(きしもとしほ)魔術医師とお会いしたいのですが」

 平塚が受付で尋ねる。すぐにパソコンを打ち、何かを確認した。

「お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか」

「平塚沢辺です。大学の同期だと言っていただければわかってもらえると思います」

「平塚様ですね、少々お待ち下さい」

 カタカタとキーボードを軽快にたたき、再び何かを確認すると傍らにあった白い電話の受話器を手に取る。4桁の番号を受けこむと、相手へと声をかけた。

「受付です。岸本先生、平塚沢辺様がお越しになりました……ええ、分かりました。そう伝えておきます」

 電話を切り、受付は平塚に対して告げる。

「岸本はこちらへ来られます。今しばらくお待ちいただけないでしょうか」

「分かりました。では壁際で待っていますので、来たら教えてください」

 病院の総合受付ということもあって、いろいろな人がやってきていた。そこで平塚は少し離れた今はすっかりと使う人も減ってしまったであろう公衆電話が3台並んだところへと身を寄せる。その場所で4人は岸本魔術医師が来るのを待つことにしたようだ。もちろん、電話を使う人がいればすぐに脇へと避けた。

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