表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/151

第4話

 さっそく部屋に入ると、会議室といったような部屋だった。ホワイトボード1つ、人数分の椅子と机、制服などを入れる用のロッカーが8つ、壁際にはテレビが1つ、それと採光用の窓が壁の上部にずらっと並んでいた。ドアはすりガラスで外から見えにくくなっている。照明といえば、天井にある直線の蛍光灯が3列、天井を区切っていた。夜間であっても、問題なく作業することができるだろう。さらに、向かい合う机で共用できるように、有線電話が2台あった。それぞれの席は緒方が決定した。ホワイトボード側に緒方と放出、そして緒方の横には平塚、残り1席に根来が座った。

「では、第1回目の会議を開く。議題は当然、今後の捜査方針の決定についてだ」

 議長は捜査班長である緒方がしている。ホワイトボードに今後についてとペンで書き、残り3人を眺める。

「まずは犯人か犯人グループの絞り込みからでは」

 手を挙げて発言をするのは放出だった。単独犯でできるとは思えないが、その線も今は捨てることはできない。なにせ情報が足りなさすぎる。

「そうだな。まずはそこから狙っていこう。となるとマトリや情報屋にツナギを付けるのが一番の早道なんだが……」

 緒方は頭を軽く掻く。知り合いはいることはいるが、できればその手は使いたくはないという顔つきだ。

「どうかしたんですか」

 根来が緒方へと聞く。

「いや、知り合いはいるんだがな、そこに頼るのは最後にしておきたいんだ……」

「では、現在の被害状況を確認するのはいかがでしょうか。自分の知り合いに今は手野大学附属病院で魔術意思をしている一般人の女性がいます。彼女に聞いてみるのはいかがでしょうか」

 緒方へと、そこがダメならと別の提案を平塚はした。

「では平塚、さっそくアポを取ってくれないか。みんなで行けることが理想だが、できないのであれば一人だけでもいいと伝えておいてくれ」

「分かりました」

 言われるとすぐに平塚は電話を手に取り、知っている連絡先へと電話をかけた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ