39/151
第39話
警吏所に戻った4人は、負犬地区で聞いた話を知りたくて、いったん魔術医学の専門家に話を聞きに行くことにした。アポを取って向かった先は、手野病院だった。
「失礼します。岸本魔術医師は……」
受付に緒方らが着くと、すでに岸本はそこで待っていた。
「今回は、あらかじめ着く時間を聞いていたので、出迎えに待っていました」
「いえ、御造作をかけます」
「立ち話もできるような話でもないのでしょう。どうぞこちらへ。私の部屋でお話を伺いましょう」
「ありがとうございます」
簡単な挨拶もそこそこ、すぐに岸本が自室へと案内をした。




