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魔術師の功罪  作者: 尚文産商堂


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第16話

 情報屋は、家の裏手へと案内してくれると、そこにこんもりと積まれた大量の土嚢を除けるように言う。その下から大きな金属の扉が現れると、それを開けさせた。

「階段か」

「ええ、この下には洞窟が通っています。その洞窟をずっとまっすぐ進んでください。そして向こうに着くと同じような階段を上ることになります。階段の先には男、時間によっては女の場合にもありますが、彼か彼女かに暗号を伝えて下さい」

「暗号?」

 根来が情報屋に、階段を降りる足を止めつつ聞いた。

「ええ、暗号というか、むしろ合言葉といった方がしっくりくるでしょう。いいですか、会話はこう続きます。まず、向こうが声をかけてきます。『今日の月はどんなつきだったかな。』そこからは会話がtづくようにしています。『さあ知らないな。でも月はいつも同じように輝くだろう。』『では太陽はどんなふうに輝く。』『それも知らないな。太陽は太陽の勝手だろうからな。』ここでようやく合言葉は終わりになります。あとは向こうにいる人の指示に従ってください」

「よくわかった」

 緒方が殿として階段を降りていく。

「いいですか、失敗したら全員殺すように指示を出しています。一言一句間違えないようにしてください」

 念押しとして、情報屋は笑いつつ、そうであってほしいと言わんばかりに告げる。

「分かってるよ。全部覚えたさ」

 緒方はコンコンと人差し指で自身の右こめかみを叩き、そんなアピールをした。

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