表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔術師の功罪  作者: 尚文産商堂


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

129/151

第129話

しかし緒方は北山を追いかけることができなかった。

なぜならば、北山が最後に残した雲がいよいよ雷を四方へと放つための準備を整えていたからである。

「“稲光よ、我の周りを回り、道を開き給え”。」

パンパンと柏手を打ち、緒方は祈りをささげる。

同時に、魔術で周辺の水をのけさせて、壁のようにした。

そこに雷を落とし、自身への被害を無くさせたようだ。

音は激しい、光も、まるで壊れかけた蛍光灯のように点滅しっぱなしだ。

暴風雨の真っただ中にいる状態で緒方は空中を歩く。

地面に足を杖kるとエネルギーを吸われて、今している魔術を維持できない可能性があるためだ。

「平塚、無事か。今からここから脱出するがついてこれそうか」

「……ああ、おかげさまでな」

いつから起きているのかはわからないが、平塚は緒方にだけははっきりと聞こえるようにして答えた。

「じゃあ来てくれ。いつまでもこれを発動させているわけにはいかん」

「わかった」

一瞬膝に力を入れたかのように見え、それから平塚は宙に浮かんでいた。

浮かんでからは魔法陣の影響から脱したようで、一瞬で消える。

「こっちだ」

怪談の上から声が聞こえる。

どうやらそこに瞬間移動してみせたようだ。

ただ椅子から逃げれたわけではないので、縛られたままの状態なのは変わらない。

それでもお多賀は魔術を連続しておこし続けて、無事に階段の一段目に到達した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ