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魔術師の功罪  作者: 尚文産商堂


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128/151

第128話

膝くらいまで水がたまったころ、いよいよだな、と北山がつぶやく。

「“水よ、風よ、光を集め、あいつに雷を。”それじゃあね警吏官さん」

水は一瞬にして巻き上がり、それはまるで雲のように霧を作り出した。

雲は風の動きによって一箇所へと集められ、少しずつではあるが雷のような光も見える。

「どうなるか分かってるだろ、逃げられんぞ」

「はっ、今まで私は逃げ続けれたんだ。これからも変わりなく逃げるだけさ」

すでに魔術は完成している。

北山は悪態をつきつつ、緒方とは反対の方向、つまり地上への階段へと向かって走り出した。

「“地の神よ、北山の動きを止めろ。波打たせ、地面よ裂けろ”」

緒方は続け様に幾つもの魔術を繰り出す。

しかし、小型精霊という小ささも相まって、ピョンピョンと跳ねて避けられていく。

「精霊はね、魔術粒子に流れがあることを、直感的に理解できるんだよ」

階段から姿が消える直前、北山はそんなことを言ったような気がした。

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