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魔術師の功罪  作者: 尚文産商堂


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120/151

第120話

「まさか、俺が今から出すものを吸収できるほどのものが、この部屋にあるものか。あれ自身、ありえないくらいの貴重さがあるのだぞ」

「いま、歴史が動いている。それを感じないか」

唐突に何事かを言い出す偽平塚。

「何の話だ」

緒方は偽平塚に尋ね返す。

「数多くのものが不可能だといわれてきていた。科学は魔術でできないものを作り続けてきた。無から有を作ってこれたのだ。今後もそれは続いていくだろう。当然、今、できないといわれているものが未来であってもできないといかにして断言できるだろうか」

「お前、誰だ」

魔法の類が使えないとなると、今度できるのは物理的な攻撃だ。

ここまで大規模な魔法陣であれば、敵だろうが見方だろうが関係なく魔術粒子のエネルギーを吸い取っていくに違いない。

ならば、攻撃できるのは物理的な方法に限られる。

「数多くの者が失敗してきた。しかし、それはやり方を間違えていたからだ。人間は生物に過ぎず、生物であるがゆえにその機能を利用することができる。生物濃縮により、パーソライトは完成する」

偽平塚はパッチンと指を鳴らす。

とたん、顔つきから何からすべてが融け、再びまとまった時には大きさ1メートルほどの女性になっていた。

「ごきげんよう二人とも。北山鈴と申します」

恭しく、そしてわざとらしく彼女はお辞儀をして見せた。

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