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第110話
平塚が建物に入って少しだけ待ってから、拡声器のように手を口にあてがって、建物の中へと緒方は声をかけた。
「中にいる者へ告ぐっ」
少し騒がしさを増すと、一瞬で静かになる。
「お前たちは完全に包囲されている。今ならば傷つかずに出てくることができる。悪いことは言わないからさっさと投降せよっ」
どうやら一度言ってみたかったセリフらしく、緒方は何やら満足げな表情を浮かべていた。
それから少しは待ってみて、さらに同じセリフを唱える。
しかし、相手からの返事は何もなかった。
平塚が建物に入って少しだけ待ってから、拡声器のように手を口にあてがって、建物の中へと緒方は声をかけた。
「中にいる者へ告ぐっ」
少し騒がしさを増すと、一瞬で静かになる。
「お前たちは完全に包囲されている。今ならば傷つかずに出てくることができる。悪いことは言わないからさっさと投降せよっ」
どうやら一度言ってみたかったセリフらしく、緒方は何やら満足げな表情を浮かべていた。
それから少しは待ってみて、さらに同じセリフを唱える。
しかし、相手からの返事は何もなかった。
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