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短編集

人生負け組の独身おじさんは勝ち組に?

作者: 風霧悠軌

この作品はフィクションです。

それでは本編どうぞ!!

(><)/


38歳独身の会社員が主人公で、会社をなんとなく入って出世もなくただただ過ごしていた。

今日もサービース残業、憂鬱な現実に苛立ちすら感じる。

その苛立ちのせいで、俺の髪はより一層薄くなっていく。

そんな時、帰り道ある広告を目にする。

その目にした広告は「人生リセマラしてみませんか?」

詐欺同然の広告だったので無視したが、頭の中に留まり結局眠れなかった。

そして会社では戦力外通告俺は、会社を満を持して辞める事に、辞めた矢先色々支払い要求が来た。果てしなく困っていたとき思い出す。

「あの張り紙…」

張り紙の場所に、俺の足は気づいたら向かっていた。


張り紙の場所に着くと、僕よりだいぶ若い青年が立っていた。

「ふふ、あなたはこの人生やり直したいそうですね」

俺の心を見透かしているような口吻だった。

「まあ、お見受けしたところ会社でもうまくいかず、プライベートではそのはげ頭のせいでうまくいかず、実に哀れな人生ですね」

彼は、見下げるような視線を向けてくる。

「はっきり言うなよ、おじさんでも傷つくぞ」

「まあ、どうでも良いです、それは」

「おじさんの扱いひどくない?」

「あなたには、これから人生をリセマラして貰います」

「ordito」

そう、彼が行った瞬間、目の前が真っ白になった。

次に目を開くと、髪のふさふさの頃の俺の部屋があった。

まさか、そう思ったとき母が部屋に入ってきた。

「実家なのか?」

そう、俺がつぶやくと母は不思議そうに言う。

「何言ってるの?ここはあなたの家でしょ」

「母さん俺、髪の毛ある?」

「あんた頭でも打ったの?」

そう笑いながら、部屋から出て行った。

俺は無償の喜びがわき上がっていた。

「髪の毛あるぞ」

スマホのカメラで頭の後頭部を撮ってもふさふさの髪があるだけだった。


無償の喜びとともにその日は寝た。

それから数年が経った。

俺は、あの学生の頃から勉強して今は経営者として生きている。

すごく充実している。

彼女も出来て、金にも余裕があり、そして何より髪がある。

この充実ぶりも、あの少年のおかげだ。

「ふふ、充実していますか?」

この声は青年の声だった。

「ありがとう、君のおかげだよ」

礼を言うと、青年は含み笑いを浮かべた。

「いえいえ、全然良いですよ」

「だって、あなた今日で人生終わりですから」

バタッ

「ふふ、張り紙に書いてありましたよね、小さく人生を見返りとして半分貰うって」

「人生そんな、楽な道なんて無いんですよ」

「お・じ・さ・ん」





最後まで読んでくださりありがとうございます。

感想もらえたらうれしいです。

それでは皆さんごきげんよう~

(>-<)/

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