私は獣耳っ娘!?
私は死んでしまったらしい。
「ここは……どこ?」
見知らぬ空間に桜木千春はいた。
ここに来る前に私は中学校からの帰り道にある交差点にいた。信号が青になり、私は交差点を進んだ。
私は渡るとき本を読んでいた。そして横から暴走してくる来る前に気づけなかった。
一瞬で私の意識は消えた。
私の記憶はここまでしかない。そして気づいたらここにいた。
「体の感覚は……ある」
体を触って確認する。
「やあ!こんにちは!」
「わ!?」
突然の声に驚き、声がした後ろに振り返った。
そこには、私と同い年くらいの可愛い少女がいた。
「だ、誰!?」
すると、少女は自己紹介を始めた。
「私はね、神様的な存在!あなたを転生させようと考えているんだけど………どうかな?」
「…………転生?」
私は転生という言葉を知らない。だから神様(?)が言っていることはさっぱりわからなかったのだ。
「転生って言うのはね、簡単に言うと違う世界に生まれ変わることなんだよ!」
「なんだか面白そう!」
興味が出てきた。転生……してみたい!
「早速なんだけど……チート能力っている?」
もちろん私はチート能力とは何かを知らない。よって話の意味がわからない。
「チート能力……何それ?」
「チート能力は凄く強大な力のことだよ!」
「チート能力凄そう!欲しいです!チート能力!」
すると神様(?)は乗ってきたね〜と言いたげな表情をしながら聞いてきた。
「それじゃあ……どういう能力がご所望?」
私はしばらく考えた。能力って言ってもな……そんなものを手に入れるときが来るなんて思っていなかったから……どういう能力が私にあってるかな………。
「便利な能力の方が……良いかな……とにかく全部便利な方が良い!」
すると、神様(?)はコクコクと首を揺らすと
「じゃあ………あの能力と体が良いかな!」
神様(?)は私の肩に手をおいた。
「転生する準備は………良い?」
「は、はい!」
一応返事はしてみたけど……私得に準備することないんだけどね。
どんどん意識が遠のいていく。
ああ……私の…これから転生するんだ。
知らない世界に行くんだ……どんな世界が待っているんだろう。
でもやっぱりゆっくりのんびり暮らしたいかな。
もう……ほとんど意識がない……まるで眠りにつくかのようなそんな心地の良い…………。
そして私の意識は完全に消えた。