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1話 殺人予告(カケル視点)

この作品は、少量ではありますが、前回の作品との関連部分があります。よろしければ前作をご覧になって頂ければ幸いです!

また、今作からでもいいのでぜひ見てください!

世の中の高校生が通っている高校は、偏差値の差こそあるけれど、多くは廃校になることはない。通常であれば、廃校となるほどの問題を抱えることが少ないからである。

俺が通う高校は、現在廃校の危機が迫っている。理由は、()()()()()()()だ。しかし、この現状を知っているものは2人しかいない。校長と自分。全職員も全生徒も、親やPTAの人々も、教育委員会や文部科学省だって知る人はいない。みんなが知らない理由は単純だ。すべて()()()()()()にされるから……。


ー半年前ー

入学式を終え、翌日から授業のシラバスが配られる。

学校についてのガイダンスを受け、クラスの自己紹介が終わり、帰るころには夕方になっていた。高校生活が始まったとはいえ、初日からこの帰り時間は精神的に疲れるものがあった。

俺には他人に言えない秘密がある。カッコつけてるわけでも、特別感に浸りたいわけでもない。本当に言えないことがある。

カケル、教室に流れた放送に、校長室へと俺を呼び出す声が聞こえる。まだ入学してすぐの生徒が呼び出されるのは特に異例なことだ。自己紹介をしたすぐ後だったため、クラスの人々が俺の方に顔を向ける。俺はみんなの視線が気になり、すぐに教室を出た。


校長「わざわざ来てもらって悪いね」


校長室のソファに座らせられ、さっそくというように校長は話す前の社交辞令を発する。


「いえ、ところで呼び出されたのは、自分が何かをしてしまったということでしょうか?」


まったく身に覚えがない。次の校長の言葉を聞くまでは……。


校長「カケル君、君が行なっている()()は、バイトかな?それとも正式な職業かい?」


耳を疑った。今までに、知人、友人、親にすら話したことがないことを、初対面の人の口から聞いた。

俺は探偵業をしている。表向きはバイトとして、事務所の清掃員で登録されているが、実際に行なっているのは捜査だ。


カケル「なぜあなたが知っているんですか……?どこでその情報を手に入れた……!」


この場で、この校長しだいで俺は人生が終わる。

焦りから怒りが込み上げ、最後の言葉は少し声を荒げていた。しかし、校長は落ち着き払った様子で俺を制止する。


校長「君を呼んだのは別に君に退学を言い渡すためじゃない。私が聞いた実力通りなら、君が一番適任だと思ってね。」


何の話をしているんだ?適任?

そもそも俺が探偵業をしている理由は、並外れた頭の回転からだった。特に頭が良いわけではない。けれど、大抵の事件はすぐに解決することができた。最初はそれが普通だと思っていたが、それを起点として探偵事務所からスカウトされた。


校長「いいかい?今から言うことは、君と私以外は誰も知らない。くれぐれも他言はしないように。」


この人は恐ろしい。俺に頼み事をするだけであれば、最初に俺の仕事を高圧的に言う必要はない。つまりこれは脅しだ。()()()()()退()()という……。


校長「実はこの学校は殺人予告を送られることが多くてね、実際に実行に移してきたものまでいる。君には、その実行しようとしているものを特定して、実行させないようにしてほしい。」


理解に時間がかかる。未然に防げと言うなら話は早い。しかし、この人はそうではなく、実行()()()()ようにしろと表現した。校長は俺の頭の中が読めているのだろう、次の言葉で俺はすべてを理解した。


校長「殺人予告から実行までをまるごと、()()()()()()()()()()()()。」


ようやくすべて繋がった。俺に頼むほど殺人予告が送られているのにもかかわらず、この高校は廃校にならない。それどころか、噂すら耳にしなかった。おそらくはこの校長がすべて隠蔽していたんだろう。


「この件を断ることは?」


校長「君の退学を意味するだろう。」


不敵に笑みを浮かべる。初めから俺に拒否権はない。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

この間違いなく違法だらけの関係が幕を開ける。


校長「本当は別に適任と思われる者がいたのだが、君が入学してくれて良かったよ。」


別に適任と思われる者……。俺はその人に心当たりがあった。


「2年前……、この学校の少人数クラス8人中7人が同時に自殺をした。適任者って、その[残りの1人]ですか?」


この高校は、それが理由で廃校の危機が訪れた。その噂はあっという間に広がり、ひとつ上の代は入学者数が定員をきっていた。しかし、校長の誠意と警察の捜査結果から白だと判断され、異例のスピードで復帰を果たした。そしてその[残りの1人]は、現在3年で個人性と呼ばれる特別クラスにいる。


校長「さすがの回転速度だね。ご名答、その[残りの1人]だよ。しかし、彼はどうしてもあの時起きたことを話してくれなくてね。」


あの時起きたこと?死因は全員自殺なんじゃ……。



この日から俺は、友情とか恋とか、嫉妬、怨念……、多種の感情を知ることとなった……。


最後まで見ていただき、ありがとうございます!

前作の内容が少し含まれているため、よろしければ前作の『ゲーム』もご覧になってください!

これからもよろしくお願いします!

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