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第7話:真実を知り・・・

その話の間、雄太は涙を流し続けていた。

そして話し終わった瞬間、申し訳なさと後悔でいっぱいになった


「俺がこうなればよかったんだ」

さっき見た美緒を思い浮かべながら思った。


さらに美緒の母親は衝撃的なことを言う。

「それでね、電話で言っていた話なんだけどね。

もう美緒の延命措置を辞めようかと思っているの。

これ以上美緒を苦しめたくないし、もう私もこんな姿の美緒を見たくはないの」

俺は絶望に陥った。美緒が死ぬ。そんなこと考えたくもなかった。

しかし、このままずっとつながれたまま、

何年も何十年も意識のないまま生きるのは本当に幸せなのだろうか。

俺がもし美緒の立場だったら、殺してくださいと懇願するだろう。

それに美緒の母親もよく考えたことだと思う。

それを止めることはできそうにもなかった。

そもそも美緒がこうなってしまったのも、俺が原因だ。

俺が家を出て行かなければ、こんな風にはならなかったはずだ。

そう俺が美緒をこうしたのと同じだ。

雄太は自責の念を感じ、もう美緒の母親が言った提案を呑むしかなかった。

「わかりました。最後に美緒にお別れを言わせてくれませんか?」

母親は了承してくれた。

俺はもう一度美緒の側に行き、美緒の手をそっと握りながら今までを振り返った。

「美緒、本当にありがとう。

俺の足を治してくれて、俺と結婚してくれて、俺のためにご飯を作ってくれて、」

涙が出てきて、次の言葉を言うのに30分もかかってしまった


「俺の事を愛してくれて、俺を幸せにしてくれてありがとう。

生涯お前だけを愛するよ」

何故かその時、美緒が笑ってくれたような気がした。


その夜、俺は夢を見た。

それは多分、もう1つの未来―

俺があの時家を出ずにきっちり美緒の話を聞いていた時の

美緒と俺は幸せそうに笑っていた。そしていきなりその美緒がこちらの方を見た。

「幸せになってね。雄太さん」


雄太はその時から決意した。

これからの人生は美緒との幸せな思い出を抱いて美緒の分まで生きていこう。と


雄太はその後、誰とも結婚することはなかった。

さらにいつもその一瞬一瞬を大切に幸せなものだと思って生きていた。

雄太がこの世を去る時でさえ、雄太の顔は幸せそうだった。



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