1話:美緒との出会い
短期連載の作品です!!
5話~6話で完結する予定なので、どうかよろしくお願いします(*'ω'*)
感想をいただければありがたいです。
ある病院の一室で寝たきりの少年は窓の外で遊んでいる子供達を見て思った。
ああ、もう少し家が金持ちだったなら、俺もああして走ったり飛んだりできたのかもなぁ
なんで俺じゃなくてはいけなかったんだろう。あんな事故に巻き込まれなければ、もしかしたら・・・
3年前のある日、電車を待っていたところ、落とされた。そのまま死んでいればよかったと今では思っているが、その時はどうしても生きたかった。だからホームの下に逃げ込もうとしたのだが、足を線路に挟まれ、電車に轢かれてしまった。普通は痛みのショックで死んでいるだろう。だけど俺は何故か死ぬことができなった。医者は俺を見て「奇跡の少年」だと言うが、俺には絶望としか言えない。
この足を治すのはもう無理。しかし新しく作るには途方もない額のお金が必要なようで、家族も俺も早々に諦めた。最近では早く死にたいなぁとさえ、思うようになっていた。
ある日のこと、いつもと同じ時間に起床すると、見たことのない綺麗な女性が椅子に座って本を読んでいた。俺は誰か知らないがなんて綺麗な人なんだと見とれた。何分か見続けている内に、女性は本を読み終わったのかこちらを向いた。そして目が合うと、女性は微笑みを浮かべ「あ、お目覚めになりましたか。
加藤雄太さんですよね?」と俺に尋ねた。
雄太は、なんで俺の名前を知っているのか疑問に思いつつも頷いた。すると女性は「あなたの足を元に治しますから、私と結婚してください」と耳を疑うようなことを言ってきた。
この言葉を一生忘れない
これが俺と彼女の始まりだったからだ。
雄太は思わず「えっ、どういうことですか!?」と聞き返した。
「あなたと私が結婚することを条件に私があなたの足を治すためのお金を全額払うというわけです。分かってくれました?」
女性は雄太の問いに答えてくれた。しかし雄太は俺がこんな美人と結婚するだけで、足が治る。そんなうまい話があるわけがないと思う。しかし藁にも縋る思いだった雄太にとってはこのチャンスを棒に振りたくないという思いがあったため二つ返事で
「分かりました。結婚しましょう」と言った。
その言葉を聞いた瞬間、女性はさっきまでの微笑みとは桁違いの満面の笑顔を浮かべ「喜んで!」と言い、一気に顔を赤くした。
1年後
「美緒~。早くしてくれ~。あと1時間後に式が始まるって言うのに、またトイレかよ~」
俺は内心焦っていた。あの会話の後すぐに美緒と籍を入れ、俺は手術を受け、足も元の状態、いやもっといい状態になった。美緒は「きっちり治って元気になったら結婚式を改めてしましょう!」と言ってくれたため、俺は走ることも飛ぶこともできるまで回復できた。
「雄太さ~ん、待たせてしまってすみません。緊張してきちゃいましたぁ」
「ま、まあ、いいけどさ。生理現象なんだししょうがないよな。よし急ぐぞ」
雄太と美緒は手を握り走り出した。
我ながら、今日はついていたのか式の始まる15分前につくことができた。
このまま式に間に合うかと思っていたが、うまくはいかず結局、お互いの準備が終わるまでに45分もかかっていた。賓客に悪いと思いながら、チャペルのドアを開いた。
すると、30分も遅れているにもかかわらず、みんな笑顔で見てくれている。中には、感極まって涙を流している人もいた。
美緒は目に涙を溜めていて、今にも泣きそうだった。それにつられて、俺も涙が出そうになったが、どうにか抑え込んだ。
1年前の自分にこの光景を見せたら驚くだろうな。まさか歩けるようになって、こんなにも美人な人と結婚できるなんて、想像もしていなかった。本当にありがとう。美緒
雄太がそう考えている内に美緒と共に祭壇にたどりついた。そして牧師様が宣誓文を読み上げ、「それでは誓いのキスを」と。
俺と美緒は一生離れないことを約束して、誓いのキスをした。
その瞬間、まるでこれからの幸せを祝福するかのように、光が一点に注がれた。
雄太は最高級の幸せを掴んだ。
・・・そのはずだった。この時までは




