EPISODE ⅩⅩⅩⅨ
文化祭がやってきた!
文化祭当日が訪れた。この日にまさしく、シロの運命が決まる。早見リンクと学内鬼ごっこをやり、彼を捕まえられたらクロの勝ち。逃げ切られたら負けだ。その場合、シロの身にどんな事が降りかかるかわからない。
お前は必ず取り戻す。クロは決意を新たにし学校への道を歩いた。
聖道学園の文化祭は、年に一度、九月末の日曜日を利用して初等部、中等部、高等部の合同で開かれ、それぞれの校内で生徒による模擬店や展示発表、アトラクションなどが行われる。中等部の生徒が初等部や高等部に行く事も可能である。広大な敷地で催される三校合体の祭りをたった一日で回りきれないと、生徒や保護者からは期日の延長を求める声が挙がっているらしい。ちなみに、幼稚園の発表会や大学祭は別日程で開かれる。
生徒の当日の動きは完全に自由となっている。何かしらの発表なりを行うクラスは別として、いつもの様に朝に一度教室に集まる必要も無い。登下校時間も自由だ。ただしだからといって出欠を確認しない訳ではなく、彼らは登校すると校内の数ヶ所にある受け付けへ行き、学生証を提示して名簿にサインをもらわなければならない。
クロのクラスは発表などのエントリーは行っていないため、彼はオープニング・セレモニーが始まる前に薫と共に受け付けを済ませ、せっかくだからセレモニー会場まで行ってみた。
会場は初等部、中等部、高等部それぞれに繋がる「導きの広場」だ。午前十時になるとそれぞれの道から各校の吹奏楽団と共に有志の生徒達による仮装パレードが広場目指して進んできた。曲の演奏は上手く計算されており、それぞれが広場にやって来る辺りで一旦演奏が終わり、それから三つの吹奏楽団が一緒に合同文化祭のテーマ曲を演奏し始めた。
広場にはすでに各校の生徒だけではなく部外者もたくさん集まっていたため、クロはあまりセレモニーを見る事が出来なかったが、遠めからパレードを見た限りではどうやら漫画やアニメのキャラクターの仮装が多そうであった。
広場の中央に設けられた台の上にひとりの男が上がった。何だか偉そうに演説みたいな事をしている。おそらくあれが理事長なんだろうな、とクロは思った。遠くて顔はほとんど見えないが、この学園の一番偉い人物なのだろう。周りの喧噪のせいで何を言っているのか全くといっていいほど聞こえない。
突如演奏が再開し、それと同時に理事長と思わしき男が台から下りた。どうやら、開祭宣言がされたらしい。
勝負開始の合図という訳だ。
ふたりは人混みと共に中等部まで踵を返した。
「よし、んじゃ薫、お前は位置についてくれ」
到着するとクロは薫に告げた。
「うん、わかった……みんなちゃんとしてくれるかな?」
「信じるしかねえよ。それから、適当に祭り楽しめよ」
「うん……君も一緒にね。さっさと早見君を捕まえるんだろ?」
「……任せとけ」
「僕も少しは動いてみるよ。お昼に一旦落ち合わない?」
「じゃあ昼休みのチャイムが鳴ったら……いつもの昇降口で。なるべく早く着く様にするわ」
「わかった。じゃ、頑張って!」
「おう!」
彼は薫と別れ校舎へと向かった。まずは中等部から捜してみることにしたのだ。校舎前はたくさんの人で賑わっている。数え切れないほどだ。改めて思うが、人が多過ぎる。これほどの数の中から見付ける事など出来る気がしない。せめて隠れんぼならともかく、相手も動いているのだ。
しかし、だからといって何もしない訳にはいかない。俺がここで何とかしなきゃ、シロの身が危ない。頼むぜみんな……!
第一クラス棟に入った。四階建てで、一階から捜し始める。展示発表をしている教室もひとつひとつ覗く。ゲームをやってる教室は……そんなんで遊んでる訳ねーよな。省くか。まさか職員室に隠れてるなんて事ねーだろうしなあ。
一時間が経過した。
「ぜーっ! ぜーっ! ぜーっ!」
クロは特別教室棟の最上階で壁に手を着いていた。
「こ……! こんなん……! 見付けられる訳ねーだろっ……!」
やはり、想像通りに厳しいゲームだ。
「あ……あいつ……! こんな事して何が楽しいんだ……! ちくしょうっ!」
早見の嫌味な笑い顔が目に浮かぶ。
「くっそっ……!」
彼はもしもの事を考えた。もしも自分がこのゲームに負け、もしも、もしもシロの命が……。
「……その時は、俺もお前を殺すぞ、早見」
そして時はあっという間に流れ、チャイムが十二時を告げた。
「あ、クロノ君!」
チャイムが鳴り終わり十分ほど経ってから、クロは待ち合わせ場所の昇降口にやって来た。
「ぜえーっ! ぜえーっ!」
「だ……大丈夫?」
「あ……ああ……! 今高等部に行って来た……! はあ、はあ……! 初等部はまだだ……!」
「とりあえずちょっと休憩しよう。ご飯も食べて」
「あ、あいつ……! そもそもほんとにコース内にいるんだよなあ……!」
屋上でのやり取りを思い出した限りでは、提示した条件は守るタイプの様だったが……ゲームという言葉を使った時点でルールは意識するはずだ。それに、よく考えると幼稚園は今日は休みで入る事が出来ず、初等部や中等部から大学に入る場合にはそれらの生徒なら門で名簿に名前を書かなければならない。てか、そもそも登校してるんだよなああいつ……いや、それも受け付けで問い合わせればいいか……でも、学校から出るって事も十分……。
いや、それなら、初めからこんな戦い仕掛けてこないはずだ。あいつにもそれなりに美学ってもんがあるんだろ。
「僕も少しだけ中等部を捜し回ったけど、見付けられなかったよ」
「そっか……で、あっちの方は?」
「うん。完遂」
「でかした!」
「他のみんなも、上手くやってくれてるといいけど。あ、浅野さんと加藤君は全部はけたって」
「そっか……とにかく、何もやらねえよりはマシだろ」
「そうだね。今は一旦落ち着こう。少しくらい休まないと、もし途中で倒れたりなんかしたらどうしようもないよ」
「……ああ、そうだな」
腹が減っては戦も出来ぬ。クロは昼食がてら休憩を取る事にした。
そして、普段なら昼休みの終わりを告げる午後一時のチャイムが鳴った。
「……さて、後半戦の始まりだ」
予定通りなら、あれは全部はけてるはずだ。この学園内に大量に回ってるはずだ。
「こっからが本番だ」
エンディング・セレモニーは午後五時から。タイムリミットはあと四時間だ。
「これからは僕も一緒に捜すよ……って、あれ?」
運動場に張られた飲食スペースのテントから出ると、薫がおかしな声を出す。
「どうした?」
「あ……あれ……!」
薫が示す方向を見ると、何とその先に早見がいた。
「! ……野郎!」
彼はふたりにくるりと背を向け、第二クラス棟の方へと走って行く。
「追うぞ薫!」
「う、うん!」
ふたりは後を追うと、早見はそのまま校舎の中へと入っていった。
「ね、ねえどういう事かなクロノ君? 何でわざわざ自分から姿を見せたんだろう?」
「知るか! 挑発でもしにきたんだろ!」
昇降口は二ヶ所ある。ふたりが入ると、長い廊下をもう一方の昇降口の方へと進んでいく早見の背中を見付けた。
「お前はここで待ってろ!」
「わ、わかった!」
クロはその場に薫を残し、廊下を走る。
どっちだ……外か……上か……!
早見は反対側の昇降口を通り過ぎ、奥の階段を上った。
「上か! 薫! 上れ!」
「うん!」
ずっと後ろに置いてきた薫に呼び掛け二階に上がった時、廊下の真ん中辺りにすでに彼がいた。とある教室の前で立ち止まっている。
「どうした?」
「あ、うん……早見君、ここに入って行ったんだけど……」
自分の元に来たクロに彼は説明を始めた。
「ここは……」
クロは目の前の教室を見る。
「お化け屋敷……?」
2年D組は自分達の教室を使ってお化け屋敷を展開しているらしい。
「……薫、お前は出口で待ってろ」
「気を付けてクロノ君」
「ああ」
彼はひとりで中に入る事を決め、入口のドアを開けた。普通は受け付け役が教室の前にいるはずだが、不思議な事に誰もいない。
中は真っ暗だった。おそらくカーテンの内側に暗幕が張られているのだろう。ほとんど何も見えない。教室がこんなに真っ暗闇になるとは知らなかった。
「……」
彼は慎重に机で挟まれた順路を進んだ。すると突然。
「うわああああっ!」
と脅す様な声を出して誰かが陰から出てきた。お化け役の生徒だ。
「……」
ぴくりとも動かずにクロはお化け役の生徒を見つめた。
「お前らと遊んでる暇はねえんだよ」
そう言って再び順路を進み始めたその時、その生徒が彼の首を絞めてきた。
「! がっ……!」
決して手加減はされていない。これは本気だ。本気で俺を絞め殺すつもりだ……!
「……そういう事かよ……!」
やがて前からも誰かが近付き、抵抗するクロの両腕を必死に抑えようとする。
「ぐっ……! マ……マジで死ぬって……!」
ふたりの力はいつまで経っても弱まらない。ためらいもなく無言で彼を襲い続ける。そ、そうか……野郎……こいつらを事前に……!
「……だから……死ぬっつってんだろうがあ!」
クロはバチバチと放電した。暗闇で襲ってきたふたりは声を上げて倒れた。
「……ったく、あんまり関係ねー奴には使いたくねーんだけど」
しかし、休む間もなくまたしても敵。敵。敵。
「……おっ、お前らぁ……!」
突如出口のドアががらっと開いた。いや、開けられた。
「! ……薫ぅ……あいつだ!」
「えっ!?」
ドアがいきなり開き、真っ暗な教室の中からクロの叫びが聞こえてきた。しかし、何も見えない。誰もいない。
「……い、いないよクロノ君!」
薫がそう言い終えるか終えないかの内に急に人影がドアの陰から出てきた。
「は、早見君!」
「ごめんね小早川君」
「うぅっ!」
薫はそのまま早見に突進され壁に打ち付けられる。一方の早見は廊下を薫が来た方向へとまた走っていく。
室内からばちっと音が聞こえ、しばらくしてクロも現れた。
「大丈夫か、薫!」
「ご、ごめん……! 逃げられた……! ……って、え……!?」
薫が彼の後ろ、彼が一階から早見を追ってきた方向を見てぎょっとする。何事かとクロは振り向いた。
「……俺……人気者なのかな……」
数十人の生徒達がふたりに向かって歩いてくる。中等部の生徒もいれば高等部の生徒、それに部外者の大人の男も混ざっている。全員様子がおかしい。目が据わっている。
「ク、クロノ君、一体何したのさ……!」
「な、何もしてねーよ! 行くぞ!」
怯える薫の腕を掴みクロは早見が向かった方向へ逃げる。
「あの野郎~~~~~! 俺達は誘い込まれたって訳かよ!」
「も、もしかして例の邪眼!?」
「だろうよ!」
「こ、こんなの鬼ごっこじゃないよ!」
「いや! あいつが攻撃しないなんて一言も言ってねえ!」
ふたりは階段まで来た。上の踊り場に待っていたのは……。
「……早見!」
「ふふ」
彼は不気味に笑う。さらにその隣に歩み寄る姿。
「シロ!」
「シエルさんから君に話があるそうだよ、クロノ君」
「何!?」
「クロ」
シロは人形の様な顔で単調にクロの名を呼んだ。
「もう追って来ないでいいよ。だって私、あなたが嫌いだから」
「……何だって?」
「私はあなたが嫌い。嫌い嫌い嫌い嫌い大嫌い」
「……だってさ。彼女自身がこう言ってるよ? ふふ」
「……じゃあお前、何でそんな顔してんだ?」
「!?」
早見はシロの顔を見た。
彼女の瞳から、涙がつうと流れていた。
「……へっ。お前、俺達をなめるんじゃねえぞ。そんな上っ面の言葉で着飾らせて楽しいか?」
まだ勝負は決していないが、勝ち誇ったようにクロは言った。
「……くっ……!」
「待ってろシロ。俺が絶対にお前を助ける。だからそんな顔するなよ」
「……」
シロはもう何も喋らなかった。
いけない。そう思い早見は急いで彼女を連れて階段を上った。このままこの娘にクロノの顔を見せてはいけない。ふたりももちろんそれを追う。
そして彼らは屋上に出た。しかしそこに早見の姿は無い。
「あ、あれ!? 早見君は!?」
「ここだよ」
彼とシロは階段室の上に立っていた。
「クロノ君、頑張ってね」
「ああ?」
怪しくクロに話しかけると、薫がまたも怯える。
「ク、クロノ君、あれ……!」
「!」
先ほどの操られた生徒達がわらわらと屋上まで辿り着いていた。そして、その中からひとりの少年が彼らの前に出てくる。
「あっ、あれえ!?」
郷田茜だった。他の生徒達と同様に目が据わっている。
「あ、茜君!」
「近付くなよ薫。あいつは今はただの操り人形だ」
「そ、そんな……!」
「さあ、クロノ君。出来るかな? 君に友達を殴る事が」
「うおおおおお!」
郷田はいつかの如くクロに襲い掛かる。が。
クロは容赦無く電撃パンチ!
「うん。こいつなら余裕」
「……君、酷い奴だね」
自分の事を棚に上げてツッコむ早見。
「……まあいいか。じゃあ、頑張ってね」
彼はそう言い残し、シロと共に屋上の床に飛び降りた後そのまま階段室の中に入っていった。
「野郎~~~~~~! 薫、お前は下がってろ! さっさと片付ける!」
「い、言われなくても!」
さて、このまままた逃げるか。早見はシロを引き連れ、校舎の外に再び出た。これで大丈夫でしょう、データとやらは。
先日の理事長との会話を思い出していると、前に人がいたのに気付かず彼は誰かとぶつかった。すみません、と謝ると、ぶつかった青年は彼の顔をまじまじと見てくる。
「……あ、見付けた」
「え?」
見付けたって、何を? 考える間もなく彼は腕を掴まれる。青年と共にいた他の三人も、楽しそうにその様子を見つめている。
「ちょっ、ちょっと、何するんですか!」
「せっかくだからかけるかね」
彼の言葉を聞かず、青年達はサングラスをかけ始めた。
「ちょっ! 離して下さい!」
彼は何が何だかわからなかった。無理矢理青年の手を離し、逃げ去る。
何だったんだ今のは。見付けたと言っていたぞ。まさか、見付けたというのは、僕をか?
しかし今の青年に心当たりは全く無い。一度も会った事など無いはずだ。
そして気が付くと、周りの人々が皆彼の事を見てはひそひそと話をしていた。
……何だ? なぜ皆僕らの方を見るんだ? 少し必死な顔をしすぎていたか?
「あ! いたいた~!」
今度は彼の前から先ほどの青年らと同じサングラスをかけた四、五人の初等部の生徒が走って来る。
「捕まえたぞ~!」
まるで悪者でも捕らえたかの様に、彼らはがしっと早見の腕を掴んで言った。
「? な、何をしてるんだい君達は?」
「よ~し、白髪のお兄ちゃんの所へ連れて行け~!」
「白髪のお兄ちゃん?」
見ると彼らはみな一枚のチラシを持っている。早見はそれに目を通す。
「! こ、これは!」
そこには彼の写真が載っていた。その上には「こいつはお姫様をさらった悪者だ! 見つけ出して勇者の元へ連れて来てくれ! 連れて来てくれた者には賞金を与える!」との文字が。そしてその下に勇者と紹介される見た事のある銀髪の少年の写真。
「……ま、まさか!」
彼は初等部の子達の手を振り解く。幼い腕は簡単に離れた。
すると次から次へと彼の元に集まるサングラスをかけた人、人、人……。
「な、この人達全員!?」
いつの間にか彼はサングラスをかけた集団に囲まれていた。
考えたねクロノ君……!
早見は前進する事が困難となり、すかさず元来た方へと戻り出した。しかし色々な人に掴まれ、思う様に動けない。
「くっ! は、離せ! 離してくれ!」
しかも全員が顔にサングラス。これでは邪眼を使えない。
「手荒いが……!」
近くにいた高等部の男子生徒のサングラスを弾き飛ばし、その瞳を睨んで命令した。
「こいつらを何とかしろ!」
男子生徒はその場で急に暴れ始めた。その間に何とか振り切る。
だが、そうした所でまた前から大群が……!
昇降口の前に着いた時、校舎の中からちょうどクロ達が出て来た。
「おっ! やってるやってる!」
「クロノ君! せこい真似を……!」
「お前に言われたかねーよ!」
これがクロが考えた作戦だった。彼は思い出作りに早見にドッキリを仕掛けよう、と他のクラスメイトに提案した。それは半分が劇の様なドッキリ。クロが正義の主人公で、学内を逃げ回る悪者の早見を捕まえるという設定だ。彼は薫を含むクラスメイトに鬼ごっこのコース内の至る所で先ほどのチラシを配らせ、テーマパークの様に訪れる客を巻き込もうと考えた。さらに賞金を懸ける事で人々の心を突き動かす。チラシは午前いっぱいを使って配られ、昼休みの終わり、午後一時のチャイムが鳴ると同時にこの企画がスタートされた。邪眼防止用のサングラスは設定の中に客を引き込むための小道具だ。
「ここにいるほとんどの奴がお前を捕まえようとしてるぜ。鬼は俺ひとりだけ、なんてルールは言ってなかったよな。お前もたくさんお友達を呼んだしなあ?」
「……くっ!」
早見は一番手薄な方向へ足を動かした。
「待て!」
そうしてクロは彼を体育館に追い詰めた。中ではちょうどステージの幕が上がり、これから演劇が始まろうとしている所だった。早見は夢中でまだ誰も現れていない舞台に上る。
「諦めろ! 早見!」
クロも続けて躍り出た。これで舞台の端と端でふたりが向かい合う形となった。突然の乱入に体育館は騒然としていた。
「お前の負けだ」
「……もしこの娘が襲い掛かってきたら、君はどうするかな?」
「何!?」
早見は隣のシロに手を伸ばした。しかしその時、彼の背後の舞台袖から薫が声を上げながら飛び出してきた。
「うわああああっ!」
「!? しまった!」
彼に飛び掛かられ、早見は体勢を崩した。シロの手が離れて彼女は舞台上に倒れそうになる。
「クロノ君!」
「やっぱお前は最高だ!」
クロはすぐさま駆け出し、まっすぐに手を伸ばして彼女の腕を……しっかりと掴んでぐいと引き寄せた。
「くそお!」
早見は怒りを露わにし薫を突き飛ばす。
「薫!」
「いてて……!」
「早見、いい加減終わらせるぞ」
シロの腕を固く握ったままクロは続く言葉に力を込めた。
「しろくろつけようじゃねーか」
EPISODE ⅩⅩⅩⅨ BLACK & WHITE
このエピソードのコンセプトは「最終回」です。最終回を事前に一回やっておこうと思って書いてきました。なので今回のサブタイトルも作品名にかかってます。何か最終回っぽいですよね。ただ、本当の最終回はまだ当分先です。





