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抜粋第-1000話 星に願いを
押し潰されそうになる心を必死で抱えて、彼女は深い深い絶望の中から何とか体を引きずり出した。その目に映った空は彼女の心を映したように美しい漆黒だった。一片の欠損もない月は彼女を嘲笑うかのように皓皓と輝いていた。
その時、彼女は激しく燃える光を空に見た。流星は細い軌道を描きながら大地へと墜ちていく。まるでその姿を見る者全ての瞳に焼き付けるように。その証を残すように。
明くる日、天使と悪魔の長い長い戦いが終わった。
今回はちょっと特殊です。いずれ書くお話の一部を先行執筆してます。





