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俺のからだが徐々に石になっていく………。
―と、ここで俺の妄想は終わった。
そう。妄想である。降りる駅に着いてしまい、これ以上は中断せざるを得ないのだ。ついでに言うと、思い付かなかったのだ。次の展開が。
こんなことは日常茶飯事だ。
想像は妄想に変わり、どんどん訳のわからない方向に広がって行く。
昨日は爆発事件だった。おとといは……忘れた。
ある意味現実逃避だ。今と違う『世界』を求めてる。傲慢だな。
……なんて考えていたら、
『しまるドアにご注意ください。』「え?」
降り忘れてしまった。
《終》
広げた風呂敷をたためない……たたむ気もない…。