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転校生と双子

下手な文章楽しく読んでいただけると嬉しい限りです

「静間〜、起きなさい朝だよ」

母さんが部屋までお越しにきた。

無視して寝ようとしたら腹を殴られた。

「〜〜〜〜!」

あまりの痛さにのたうちまわった。

「起きたわね。朝ご飯とお昼ご飯のお金は台所の机の上に置いておくから食べるのよ。じゃぁ私行くから鍵閉めといてね〜」

母さんはそれだけ言うと家から出て仕事に行った。

母さんこと森下咲菜醐もりしたさなこは朝の7時30分から仕事に行き、昼に一度帰ってお昼ご飯を食べてからまた仕事行き、夜の8時に晩御飯を作りに帰ってきて、自分は少しだけしか食べないで、また仕事に行って深夜0時になって帰って寝れるという超ハードな仕事メニューをこなしているのに、次の日には元気に仕事に行くのだからすごい。

そんなに頑張っている理由は俺の通っている高校の学費と、兄が行っている大学の学費を稼ぐために頑張っているのだ。

兄は自分で稼ぐからそんなに無理をしなくていいって言ってるのだがそれでも母は働いている。

ちなみに父さんは俺が2歳の時に別れたと聞いている。

さてと、そろそろ起きて朝飯食わないとやばいな。

部屋を出て台所に向かった

机の上の皿の上には、オーブンで焼かれた食パンと、目玉焼きがあった。

昼飯代〜はあそこか。

昼飯代は食パンののっている皿の下にあった。

急いで食わないと勇達が迎えに来る。

そう思っていると、

「静間〜学校にいくぞ〜」

勇の声が外から聞こえてきた。

慌てながら目玉焼きを食パンの上にのせて食べる。

目玉焼きが落ちない用に食べながら歩いた。

急いでいたので昼飯代を取ろうとしたら、500円玉だけだと思ったら、消費税分の25円がついていたので散らばってしまった。

しかも母さんは何を考えてか、25円全て1円玉だった。

俺を恨んでいるのか? 母さん

落ちた1円玉を全て回収するのに3分かかってしまった。

急がなければ留美もきてしまう。

タンッタンッタンッ

誰かが階段を上ってくる音が聞こえてきた。

留美だ!

俺は直感的にそう思ってからすぐ玄関のドアノブを持ち、下駄箱の上につねに置いてある飴玉の入った包みを数個掴んでから玄関のドア開け外に投げた。

すると、

「飴だ〜」

嬉しそうな声が階段に響いた。

留美は甘い物が大好きなので、これで少しは時間を稼げるだろう。

獲物は餌にかかっている間にしたくをしよう 。

俺は部屋に入るとパジャマを脱ぎ捨て壁にかけていた制服を取り、着替えた。

時間にして約1分。

急いでいたのでYシャツのボタンがズレてしまった。

ボタンを直していると、

コンコン

「静間〜、は〜やくで〜てお〜いで〜」

ノックの後に留美が俺を呼ぶ間延びした声が聞こえてきた。

ちっ、もう食べ終わったのか。まぁ、もう着替え終わるからいいか。

俺が住んでいる所は団地の3階だからあんまり呼ばれると恥ずかしいのでいつも飴を投げて時間を稼いでいるのだ。

日がたつごとに食べる速度があがってきているのでその分消費量がはやい。

そろそろ買い置きが無くなってきたな〜、今度買っておこう。

そんなことを思いながら俺は学校の用意を終わらせて玄関に向かった。

するとドアの鍵から音がした。

「なっなんだ? 誰かが何をしているのか?」

まぁいいか。

そう思って鍵を開けようとしたら、

ガチャン

鍵が開いた。

あれ? なんで鍵が開くんだ? 母さんはもう仕事に行ったはずだから開けれる奴は誰もいないはずだぞ。

考えていると、

キィィ

「やっほ〜静間ちゃ〜ん」

ドアが開くと同時に大地が入ってきた

とりあえず大地のみぞおちあたりをおもいっきり殴った。

大地は腹を押さえてうずくまったが、すぐに立ち上がり、いつもの調子で話してきた。

「痛てぇ、何するんだ」

「昨日の放課後の分だ。それとお前はどうやってカギを開けた?」

俺は大地に聞いてみた。

「コレで!!」

大地は満面の笑みで針金を出した。

ゴスッ

今度は大地の頭を殴った。

「はっはっはっはっは!! 静間の家の鍵など針金一本で開けれるは!!」

大地は殴られた頭のことなど無視して、腰に手を当て胸をはって威張っていた。

「威張れることか!!」

俺は大地の腹めがけて殴りにかかったが、大地は紙一重で避け、階段から飛ぶようにして降りていった。

「もうやめて学校に行こうよ〜、早くしないと遅刻しちゃうよ〜?」

横から留美の声が聞こえてきた。

大地は既に下まで降りきって、こちらを見て笑っていた。

「先に降りててくれ、勇といたいだろ?」

「うん! じゃ、先に降りてるね!」

留美は笑顔で答えてから、階段を降りていった。

さてと、鍵閉めて俺も行きますか。

鍵を閉めてから階段を下りた。

「静間遅いぞ! 時間がないから今日は自転車の二人乗りな」

勇が指示をだす。

「大地と二人乗りか〜」

「葛原とがよかったのか?」

大地が俺の一言に反応した。

「殴られたいか?」

「勇〜、静間が怖いよ〜」

大地は女言葉で勇の後ろに隠れた。

「時間が無いんだからふざけるなよ」

勇は少し怒りかけている。

携帯をみると、時間すで8時19分だった。

もうそんな時間か。

高校まで自転車で8分、徒歩では15分位。

8時35分までにつかないと遅刻になるので急がなくては行けないな。

「静間ちゃん早く行くぞ〜」

「ちゃんをつけるな大地!」

殴ろうかと思ったが、時間が無いので仕方がなく大地が乗っている自転車の後ろに座った。

「それでは、出発!」

大地はスタートと同時に猛スピードで自転車を走らせた。

「ちょっ、おまっ、とばしすぎだ!」

俺は落ちないように必死で大地にしがみついた。

「大地、とばしすぎで静間が失神しかけだぞ」

もうろうとする意識の中、横から勇の声がした。

「た〜のし〜」

その後に留美の声も聞こえてきた。

留美はすげ〜な、このスピードで楽しめるなんて、俺には無理だ。

俺はもう気絶寸前だった。

「何!? 静間が気絶寸前だと! 仕方が無い」

スピードを落としてくれるのか。

と思ったら、

「スピードをあげるか!」

違った。

「あげるな!!」

最後の力を振り絞り大地の首を締め上げた。

「ぐぇっ」

大地はカエルが潰れたような声をだした。

「お前等! 猛スピードで走る自転車の上で暴れたら」

勇が忠告ようとしたその瞬間、

「うわ〜!」

「うぎゃ〜!」

「事故するぞ〜って、もう遅いか」

自転車は前に転がるようにして倒れた。

猛スピードの自転車が縦に転がるようにして倒れたたら普通は死ぬだろうが、奇跡的に静間達は空に放り出され、草むらに落ちた。

「静間! 大地! 大丈夫か!」

勇がすぐに引き返して来てた。

「今のは死ぬかと思った。なぁ静間」

大地が静間に何か言っているのだが、静間は返事をすることが出来なかった。

「お〜い静間? 死んだか?」

「大地、しゃれにならんから言うなよ」

「冗談だよ。心臓も動いてたし息もしてたよ」

「そりゃよかった。とりあえず遅刻しそうだから静間を起こすぞ」

大地と勇が静間を起こそうとした時に大地はあることに気がついた。

「あれ? そういや留美は?」

「あぁ、留美か。いまお前等の自転車の回収してる所だと思うぞ」

勇が言った直後に留美が自転車を押して戻って来た。

自転車は前輪と後輪が曲がっていた。

「自転車回収したけどこれって乗れるのかな?」

留美はかわいらしく小首をかしげた。

「留美は可愛いな〜」

これまで真顔だった勇の表情がいきなり崩れた。

「勇ったらも〜恥ずかしいよ〜」

二人はいちゃいちゃし始めた。

「はぁ、勇と留美が自分達の世界に入ってしまったか、こうなるとしばらく回りの事見えなくなるからな〜。とりあえず静間を起こそう」

大地は誰に言うでも無く呟くと静間を揺すって起こし始めた。

「お〜い静間起きろ〜葛原が見てるぞ」

ピクッ

「おぉ、葛原の名前に反応するだなんて、なんて単純な男!」

大地がふざけて叫ぶ。

「誰が単純だボケェ!」

叫びながら大地に思い切りアッパーを食らわせた。

「ぐっふぅ」

クリティカルヒットしたみたいで、動かなくなった。

「お〜い大地、こんなところで寝てると風邪引くぞ〜、しかも遅刻するぞ〜」

だが大地から反応は見て取れない。

「まぁいいや。どうせすぐ起きるだろう」

「さてと、勇と留美はどうしようか」

二人の世界を壊すと勇が怖いしどうしたものか。

「ほって行こうぜ静間」

大地は復活して、俺の前にいた。

もう復活したか。あのまま遅刻すればよかったのに。

「何か言ったか?」

大地がいきなり聞いてきた。

「何でもない」

声に出して呟いていたようだ。

今度から気をつけよう。

「それよりも勇達ほっていったら遅刻するじゃないか」

「待ってたら俺達が遅刻するぜ」

「それもそうだな。わざわざ勇を怒らせて面倒な事にしたくないしな」

俺と大地はそのまま行こうとしたら、

「あ〜んら、友達を遅刻さそうなんて酷い事する子達もいるのね〜」

後ろから絶対に関わってはいけないと思う声がした。

その声は女見たいな口調、それは良いとしよう。

だが、その声は野太かったのだ。

コレは絶対に振り返ってはいけない。

俺は心に誓い前を向いて歩き出した。

あれ? 大地はどうした?

俺の前にいたはずの大地の姿が消えていた。

「オカマですか?」

後ろからいきなりショッキングな発言が聞こえてきた。

まっ、まさかな……

俺はそう思い恐る恐る振り返ると、大地が大男の前にいた。

服装はこの高校の制服を着ているのでさらに不気味だった。

男は見た感じ20歳位だろう、身長は2メートルくらいあるかもしれない。

大地は185cm位だが、男はその大地より頭1個分以上でかかった。

「おほほほほ、オカマって誰のことかしらね〜」

男は怒りを隠した様な声で言った。

「あな―――」

大地が口を開いた瞬間に俺は大地に回し蹴りをし口を封じた。

「あなたはココで何をしているのですか? この先は高校で関係者以外は立ち入り禁止ですよ?」

俺は大地に回し蹴りをしたことを無かったかのように丁寧に質問をした。

男は少し唖然としていたがすぐに答えが帰ってきた。

「私はこの先の木浚塚高校の2−Cに転入する事になりました川村翔流と申しますわ」

このオカ……もとい川村翔流かわむらかけるはこの身長で高2と言っている事に驚きを隠せなかった。

いや、まぁ制服を着てるから薄々そうではないかとは思っていたがまさか本当とは思わなかった。

そういえば川村って名前どこかで聞いた気がするんだがな〜。

まぁ気にしないでおこう。

それよりも、

「そ、そうですか。ではそろそろ時間が危ないので失礼します」

俺はさっさとこの場から離れたいためにそう言った。

嘘は言ってないからいいだろう。

俺はそう思い回れ右をして去ろうとしたら、

「あぁ! そうだったわ私も急がないと!! 転校初日に遅刻なんて見っとも無いわ!」

川村は叫びながら走っていった。

その速度は凄かった。

なんていうかあの巨体に似合わない速度で走っていった。

あれは人間じゃないな。今度から関わらないようにしよう。

俺は心に硬く決意し、ふとあることに気が付いた。

大地と勇と留美は何処だ?

俺は辺りを見たがそれらしい姿は見つけられなかった。

そして少し先の道を見る。

それ以前に俺以外この辺には誰もいなかった。

いない、……まさか置いて行かれたか? でもあいつらに限ってそんなことするはずは……あるな。

特に大地あたりがしそうだ。

とりあえず携帯のディスプレイを見る。

8時30分……やべぇな〜、走らないと間に合わね〜な〜。

ココから普通に歩いて8分、走って大体3分くらいだ。

別にいいか、走るの面倒だし。

俺は諦めて歩き出した。

後ろから二つの声をかけられた。

「やっほ〜! 静間ちゃんおはよ〜! 歩いてると遅刻するよ〜」

「おはようございます静間さん」

片方は元気に、もう片方は静かに挨拶をしてきた。

俺にちゃんをつけて呼ぶのはこの世に2人しかいない。

そう思いながら振り返り挨拶した。

「おはよ〜さん。俺を呼ぶ時にちゃんを付けるなと何回言ったらわかるんだ?」

やはりそこには想像した奴らがいた。

「いいじゃんないか! 私らの仲なんだし!」

「どんな仲だよ。まだ会って2ヶ月もたってないし」

こいつと話すと疲れる。

この明るい奴の名前は紅牡里南菜深くぼざとななみ

年は15歳。

性格は明るく元気で手先は器用な何処にでもいる女の子のようで少し違った。

その理由は……後から勝手に分かるからそれまでおいておこう。

「静間さん、どうかしましたか?」

心配そうに話かけて来たのは紅牡里美佐希くぼざとみさき

名前で分かると思うが南菜深と姉妹だ。

まぁ姉妹と言っても双子なのであまり関係ない。

性格はいつも冷静で何事にも動じない。

南菜深とは真逆だ。

「なんでもない。南菜深と話してたら疲れただけだ。それにしても珍しいな、お前らがこんな時間に登校なんて」

「姉様がなかなか起きないために冷水をかけたら風邪ひく〜って言いましてお風呂に入りました。それが少し長引いてしまったのです」

「美佐希ちゃんひどいの〜。起きないからって冷水かけるんだよ〜」

言っておくが美佐希の方が後に産まれたので妹である。

自業自得のようだ。

「時間の方が危ないのでそろそろ急ぎます。静間さんも急いだ方がいいですよ?」

美佐希はそれだけ言うと走って行った。

「まってよ〜美佐希ちゃ〜ん」

その後を南菜深が追いかけていった。

一時間目は嫌いな英語だし遅刻してもいいか。

そう思いながら学校に向かった。

坂道の途中で学校のチャイムが聞こえてきた。

しばらく新しいキャラを出しますんでその辺は気にしないでくださいな〜

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