ひどい!
話終わった後郁は、
「がんばってください」
それだけ言うと俺から降りて保健室を出て行こうとする。
郁が言ったことを理解するのに数秒かかった。
「それだけかよ!?」
理解した瞬間に叫んでしまった。
郁は振り返り、
「森下様の口から直接聞きたかっただけですから」
と、だけ言って出て行った。
なんてひどい奴だ! 最後にフフフと何かを企んでいるんじゃないかと不安になるような笑いをして出て行きやがった。
後郁のせいでなんか重大な夢を見たような気がするんだが思い出せない。
面倒なのでこれ以上考えないようにしよう。
二度寝をしようと布団にもぐると、
「ん?」
なんだか足元に違和感がある。
暖かいし微妙に動いてるような〜。
さっきは郁に気をとられていて気がつかなかったな。
布団を剥ぎ取ってみた。
す〜、す〜。
そこには猫子先生が体を丸めて寝ていた。
さっきからいないと思ったらこんなところで寝ていたのか。
そしてなぜ俺の寝てるベッドなんだ?
寒いのか、俺がはがした布団を探りだしてかぶる。
なんだかこうしてみると子猫みたいだな〜と、和んでる場合ではないな。
とりあえず……、どうしよう。
起こしたら面倒そうだ。
このままにしておこう。
そう思って俺はベッドから降りて猫小先生に布団をかけなおす。
よくこういうシーンで誰かが入ってくるって事あるけどそんなイベントはない様だ。
まぁ当然だろう。
今は授業中なわけだし。
それだけ思うと俺は保健室を後にする。
保健室を出ると同時にチャイムが鳴った。
そういえば今って何時間目だったっけ?
そう思い携帯を取り出し、ディスプレイを見てみるものの時間が分からなかった。
なぜなら、
「充電忘れてた」
仕方がないので携帯をポケットにしまう。
そう言えば保健室に時計ってあったよな。
保健室に入ろうとしたその時、
ドドドドドドドドド。
遠くから地響きが聞こえてくる。
それと一緒に、
「焼きそばパンは俺のものだぁぁぁぁぁぁぁ!」
「いいや俺のものだぁぁぁぁぁぁぁ!」
などといろいろな声が聞こえてくる。
あぁ、もう昼休みか。
なら図書室に行くかな。
時間が分かったし目的地は決まったので、こんどこそ本当に保健室を後にし、図書室に向かうことにした。
昼飯はどうするかだって?
そんなもん一食抜いたくらいじゃしなんだろ。
靴箱に靴を入れて俺は図書室に入る。
今日は図書委員の受付の係りはちゃんと来てるな。
カウンターで弁当を食べているが。
新しい本でも借りるか。
制服のポケットから本を取り出す。
朝読んでいた本とは別の本だ。
本は常に2冊持ち歩いてるのだ!
まぁ意味はないがな。
そして面白そうな本を探していると「手紙」という題名の本を見つけた。
あ〜、そう言えばもう少しで放課後じゃないか。
何も考えてないぞ。
いや、まぁ一日中ねてたから当たり前なんだが。
一瞬足から力が抜けて危なく膝を地面につきかけた。
あ〜、面白そうな本がある〜。
目の前には「手紙撲滅計画!」と題名が見えた。
それを見て現実逃避に走る俺であった。
大地のモデルのリア友がこちらで小説を書き始めました〜。
パチパチパチパチ。
作者名は豊、作品名は【六等星】ですね〜。
そしてなんと!
この木浚塚!恋愛学園のアクセス数が2万突破しました〜。
パチパチパチパチ!
うれしいことですね〜。
こんなうだうだした小説がこんなに人気が出るとは、お兄さんびっくりだ!
まぁこれからもお願いしますにゃ〜w