表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/22

黒猫と手紙

体育大会やいろいろありまして更新が遅れました。

トテトテトテトテ。

そんな効果音とともに黒猫が学校に行く途中の坂道の横の木々の間から出てきた。

鍋パーティーが終わって数日、今日は水曜日だ。

「野良猫か? めずらしい」

俺が呟く。

「そうめずらしくないだろう。だったここ、学校って言っても山だからな」

その呟きを聞いて大地が答える。

「あ〜、そっか〜、忘れてたけど学校で山の上にあったな〜」

すっかり忘れてたな。

「まぁ俺もよく忘れるけどな」

同意しながらも大地はしゃがんで猫ののどあたりを指でなでる。

ニャ〜〜ン。

うれしそうに鳴いている。


この山、通称木浚塚山。

高さは大体300m。

その頂上に位置する場所にあるのが木浚塚高校。

木浚塚高校に行く道は2つしかない。

それ以外はすべて森で蔽われている。

片方はいつも俺が使っている山道。

山道といって何年も使われているので楽に歩けるし横幅も結構広い。

5人は横に並んで歩ける。

そのかわりすぐ横には木が並んでいる。

前は運よく木と木の間に落ちたので助かった。

そしてもう片方の道はこの道の反対側にある道路。

その道路をつかって学食のメニューの材料を輸入している。

後は紅牡里姉妹の乗せたリムジンと雪広が乗るリムジンが来るくらいだな。


「なれって恐いな〜」

俺は今学校に大地と二人で学校に向かっている。

勇と留美は途中で二人の世界に入ってしまいおいてきぼりにした。

「そうだにゃ〜」

大地の語尾がおかしくなってる!

ほっぺを猫にすりすりしながら答える大地。

男がこれやると気持ち悪いな。しかもスキンヘッドにサングラスしてるし。

ニャ〜ン。

そしてこの猫人馴れしてるな〜。

そんなことはいい、そろそろ行かないと遅刻だ。

「大地、そろそろいくぞ」

俺は学校に向かう。

「わかった」

大地は猫を地面におろしてついてくる。

トテトテトテトテ。

その後を猫がついてくる。

大地はそれが気になる様子だ。

関係ないから大地に押し付けるか。関わると面倒なことになりそうだ。

昔から大地は猫が好きだった。

猫のことになると性格が少しおかしくなる場合がある。

今がその状態だ。

なので俺は関わりたくないので大地を無視して学校に向かう。

大地はついてきてないな。

まぁいいや、どうせいつものことだ。

そして俺は学校の校門を過ぎていつものように靴を履き替えるべく靴箱に向かう。

靴箱の戸を開いて俺は唖然とした。

靴箱の中に大変なものが入っていたのだ。

俺はその大変なものをつかむと鞄にいれてトイレの個室に直行した。

それから大変なものを鞄から取り出した。

「これって……ラブレター……だよな」

四角い封筒にハート型のシールが張っている。

封筒の左下に俺の名前が書いていた。

それは正真正銘のラブレターだろう。

古い事する奴がいるもんだ。

だがそれに動揺する俺がいるわけだが〜。

しばらくどうしようか考えてから、

「読まなきゃはじまらんな」

そう思い俺はシールをはがし、中の紙を取り出す。

そしてそこに書かれていた内容は衝撃的だった。


『放課後屋上に来てください。

そしてそこで私と一緒に死んでください。

もし来てくれないなら、私一人で旅立ちます。

森下静間様へ』


……………………。

……………。

!?

俺なんかしましたか!

どうしようか。

俺が放課後屋上に行ったら心中してくれとせまられて、俺が行かないと俺のせいで人一人の命が消えてしまう。

………。

めんどくせ〜。

あぁ、俺が嫌いなめんどくさそうな雰囲気が流れてるよ。

はぁ、この手紙いっそのこといれ間違えたっていわれるほうがいいよ。

でも手紙には俺の名前がしっかりとかいてあるし……。

とりあえず教室に戻ろう。

俺はトイレからでて重い足取りで教室に向かった。


「どうした静間〜。かなりめんどくさそうな事に巻き込まれたみたいなオーラをはっして〜」

大地が話しかけてきた。

しかも俺の心情を軽く言い当てた。

「そんなオーラ俺が出して――て、なんで猫を肩にのして教室にいる?」

大地を見た瞬間に、俺は話題を変えた。

大地は平然と猫を肩にのして席に座っている。

「どうしてもついてくるからつれてきた」

普通に答えている。

クラスのやつ等も別に気にした様子もなくいつもどおり話をしている。

近くにいた永兎に聞いてみる。

「大地の肩の猫気にならないのか?」

「大地だからな」

そういって永兎は席に座る。

まぁそういえば大地だし気にしても仕方がないな。

もし俺だったら大騒ぎになってるかもな。

俺はそう思いながら大地と話す事にした。

「で、教室に猫つれてきて、笹熊先生怒らないか?」

「なんとかなるだろう」

そう言って大地はサングラスを怪しげに光らせる。

それと一緒に頭も光る。

これは面白い事になりそうだな。

「それでその猫どうするんだ?」

「俺が飼う事にした〜」

「まぁがんばれや。俺は俺のことで精一杯だから」

話を終わらせて席につく。

大地と話していると今思ってることが少し小さく思えてくる。

人の命がかかってるから別に小さくはないがな。

まぁ大分楽になった。

なるようになるだろうな。

そう思いながらホームルームまで本を読む事にした。

またしてすいませんがかなり今回は短くなってしまいしました。

いつもの半分です。


さぁ、これからどうなって行くのかは、俺にも予測できません。(ぁ

まぁこれからも末永くお付き合いください。


感想どしどし待ってます

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ