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番外 散髪屋と警察

今回は1400人突破記念で番外編を(中途半端?

きにしてはいけません

今回は大地視点だよ〜w

「大地! 起きなさい! 休みだからってだらだらしてたら許さないよ!」

朝の9時、母ちゃんの怒鳴り声で起こされた。

「ふわぁ〜は。分かった。今起きる」

大きなあくびをし、布団から出た。

「う〜寒っ」

布団から出るとき、冷えた風が体をつつむ。

春になったといっても、まだまだ寒いぜ。

「早く着替えて飯にするか」

呟きながらクローゼットをあさる。

「今日の気分は〜、これだ!」

叫びながら取り出したのは黒いスーツとズボンだった。

「髪が伸びてきたから今日は散髪に行くとするか。ついでにスキンヘッドにしてもらおう」

服を着替えてから台所へ向かう。

はぁ、俺の家ってやたらと廊下が長い。

どれくらい長いかと言うと、どこかの旅館ぐらい長い。

何故そんなに長い廊下かと言うと、俺が―――。

「おはようございます若」

黒服を着た男と廊下をすれ違う。

「ちょっとまて」

すれすれ違った黒服の男を呼び止める。

「な、なんでしょう若」

「若って呼ぶな。大地と呼べ」

黒服の前なのでいつも見たいにふざけてはいけない。

「いや、しかしですね若」

「若って呼ぶな。そう呼ばれるのは嫌いなんだ」

「へぇ、分かりました若」

「だから若って呼ぶんじゃねーー! わざとか? わざとなのか!」

頭に両手でアイアンクローをかけながら怒鳴る。

アイアンクローとは、手で頭包み込むように掴み、握り潰すように力を加える技である。

本気を出せば体重60キロまで持ち上げられる。

「ギャーーーーー! すいませんすいませんもう言いま、せんから離、し、て」

最後の方は力がなかった。

首はだらしなく垂れている。

それがこの黒服の最後の言葉となった。

「哀れ」

いつの間にか障子の隙間から覗いていた黒服達の1人が呟いた。

呟いた男の髪型はオールバックだった。

さっき俺が倒した男もオールバックだった。

そして障子の隙間から見てる男達もおそらく全員オールバックだろう。

言っておくが流行ってるわけではない。

これはこの家の掟らしい。

とりあえず邪魔だな。

「みせものじゃねぇぞ! 散れ」

俺がそう言うと皆走って逃げていく。

これでやっと落ち着くな。

さっきの様子で分かったと思うが俺は古寺組の次期組長だ。

普通だって? そんなわけあるか、俺の家は木浚塚を支配しているグループの1つだ。

この土地、木浚塚で大きな権力を持つ家が3つある。

1つが雪広家。

木浚塚だけじゃなく世界に影響をおよぼすかもしれない所だ。

そしてもう1つが紅牡里家。

この土地でかなりでかい権力を持っている。

紅牡里ってのは分かってると思うが、あの双子の事だ。

あいつらの事を知ったのは高校の入学式の時だ。

俺が騒動を起こしたすぐ後に、俺の仕掛けた机から煙があがり、次の瞬間黒い何かが走りまわった後、紅牡里姉妹が煙の中から出てきた。

そして姉妹の後ろで凄い爆音が鳴っていた。

姉の南菜深は笑いながら出てき、妹の美佐希は何事もなかったかのように出てきた。

あの時はやられた! と、思ったな〜。

おっと、話がずれたが最後にこの古寺家。

本当はこの木浚塚は古寺家だけが支配していたそうなのだが5〜7代前の奴がへまをしてとられたらしい。

そして今の組長、つまり俺の父さんは今、取り返そうと頑張っている。

まぁ俺にはどうでもいい話だ。

ついで言うとこのことは静間とかには内緒にしている。

さてと、考え事をしてる間に台所についた。

俺が座るいつもの席の前には味噌汁とご飯が置いてあった。

チャッチャと食べて商店街にいくかな〜。

味噌汁をご飯にかけて腹の中に流し込む。

そして食べ終わってから茶碗をかかげて、

「これぞ秘術ねこまんま食い!」

……ヒュ〜〜〜。

ツッコみ役の静間がいないと淋しいぜ。

食べ終わったし散髪にいくとするか。

鞄を持って出かける。

鞄の中は財布以外入っていない! と思う。

なぜ、思う。なのかというと、最近整理してないせいで中身を見る気がしない。

財布は小さいポケットのところに入れているので鞄の中身を見なくてもいい。

それをいうと財布以外はいっていないは嘘になるな。

どうでもいいけどな。

それから1時間位たって時間は11時。

今俺は散髪屋で順番待ちをしている。

暇なので携帯でゲームをする事にした。

ゲームは皆おなじみテトリスだ。

これは結構はまる。

テトリスをすること数分、

「古寺さ〜ん」

順番みたいだ。

せっかく順調だったのに、ハイスコア100万まで来て。

でもいいけどな。

最高200万だし。

携帯を閉じてポケットにしまう。

「こちらにどうぞ」

定員さんに案内される。

案内された場所は一番奥の椅子。

奥の椅子には何か他の椅子とは違う雰囲気を出していた。

なんというか禍々しい雰囲気が出ていた。

そしてある事に気が付いた。

椅子に何かついているのだ。

それがこの禍々しい雰囲気を出す正体なんだろう。

そしてその禍々しい雰囲気を出す正体は……髪の毛に付いた赤い何かだった。

しかも床には耳が転がっている。

「ちょ、何! このやばそうな席! 変えて! 席! 席変えて!」

やばそうなので席をかえてもらおうとしたが、

「そこしか空いてませんから」

その一言で拒否された。

そして強制てきに席につかされ拘束される。

「ちょっとまてよ! 俺一応このへんの土地主の息子なんだぞ! これはないだろう!」

涙目でうったえる。

もう必死だ、出ないと俺の血までシートに吸われるかもしれない! しかもさっきなんか手にぬめっとした感触がしたんだよ! さっき血吸ったばっかなんだよ! そして俺はこんなキャラじゃねーよーーー!

心の中で叫び尽くした。

そんなことを俺が思ってる中、はさみとか色々はいってるエプロンを着た女が近づいてきた。

その姿からして店員なのだろう。

「髪型どうしますか〜?」

なんだか軽い。

その声で少し自分を取り戻した。

「ス、スキンヘッドでお願いします」

「は〜い。わ〜かりました〜」

軽いな〜。

女の店員はバリカンを取り出した。

「じゃ、そ〜りま〜す」

ブルルルルガリッ、ブルルガリッ、ブル、ガリガリガリガリガリガリ、プスン。

「あれ〜? どうしたんだろ〜」

バリカンのスイッチを入れたみたいだが何かがつまって動かなくなったようだ。

だがやっぱりどこか軽い。

「あ、あぁ、血がつまってたのね」

アレ? 何カ今、トテモ危険ナ言葉聞コエナカッタ?

「ちょ〜っと血を洗い流してきますね〜」

女の店員は離れていった。

ヤッパリ今血ッテ、言ッタヨナ? アノ店員ナノカ? コノ惨劇ノ現場ヲ作リ出シタノハアノ店員ナノカーーーー!

「ウウウウウウウウウ〜(あの店員なのか〜)」

叫ぼうとしたがいつの間にか猿轡をはめられていた。

「お客さ〜ん、し〜ずかにね〜」

女の店員がバリカンを持って戻ってきた。

あぁ、今日が俺の命日かもしれない。父さん、先立つ息子をお許しください。

それだけ思って目を閉じた。

次開ける時はないかもしれないと思いつつ……。


それから少しして、

「ふ〜、今日は血が出ずに済んだ〜」

と、言う声が聞こえてきた。

遠くの方から「勝った」や「くそ〜、今日は失敗しなかったか。ほらよ、千円」と、しゃべる声が聞こえてくる。

賭けをしていたのか? 俺が死を覚悟していたときにココの客は俺を賭けにしてたんだな!

俺も見る側なら楽しそうだからかけてたかも。

という考えがよぎったので怒るのを中止。

とりあえず金はらってとっととココから出よう。

何か凄く怖い。

「いくらですか?」

「い〜くらなんてありませんよ〜」

さっき髪を切った店員さんが来た。

「そっちのいくらじゃねぇよ! 散髪代だよ!」

ボケ担当なのにツッコみをしてしまった。

そんなことどうでもいい。

早くここからでよう。

「1500円になりま〜す」

この店員はダメだ。

俺のペースが狂う。

財布から1000円札と500円玉を渡す。

「はい」

「ぴったりお預かりします〜」

「じゃぁな」

「またのおこしおまちしております〜」

どこかの旅館かよ!

心の中でツッコみを入れつつは店を出る。

「いいもんはっけ〜ん」

散髪屋の横にある眼鏡屋でサングラスを見つけた。

買うぜ〜。

「このサングラスく〜ださ〜いな」

サングラスを持って店の中にはいる。

奥のほうに店員らしきおばちゃんがいた。

「10万円ね」

おばちゃんが値段を言う。

「高! サングラス高!」

「冗談だよ。1万円ね」

「それでも高いぜ!」

「さらに冗談。1000円ね」

「高!」

「さらにさらに冗談。100円だよ」

「よし買った!」

100円でいいもん買えたぜ〜。

「嘘だよ。100円で売るわきゃないよ。1000円ね」

ダメだったか。

財布から1000円出しておばちゃんに渡す。

「まいど」

俺はサングラスをかけて眼鏡屋を出た。

お、静間はっけ〜ん。

出てすぐに静間の後姿を見つけた。

いつもみたいに寝癖が残った髪が見えるな。

寝癖直せよ。めんどくさくても。

静間の元に近づいていく。

「――はぁ」

何かぶつぶついっては溜息をついてるな。

まるで不審者だ。

「大通りでぶつぶつと呟いてさらに溜息をつきながら歩いてると危ない人に見えるぜ」

肩を叩きつつ思ったとおりの挨拶をしてみた。

静間が何か俺に言おうとしたが、俺の姿を見て驚いている。

ふっふっふ、そりゃそうだろう。スキンヘッドに黒服何だからな。

でもこれって家がヤクザですってばれないか? 静間だしばれないな。

考えつつ静間と話ながら歩く。

しばらく歩いていると、前から青い服に黒い帽子をかぶった男がこっちに向かってきた。

いわないでも分かるが警察だ。

ただの巡回か?

などと思っていると、警察はこちらに来た。

「そこの人、ちょっといいかい?」

これは俺に言ってるのだろうか?

「ん?なんだ?」

俺は何もしてないはずだが。

とりあえずできるだけ自然に答える。

「ちょっとこっちに来てもらおうか」

やっぱり俺のようだ。

「なんで俺が連れて行かれなきゃいけね〜んだ? なぁ静間って、お〜いどこだ〜」

静間はさっさと逃げたようだ。

くそ〜あのやろ〜。

「何を言っているんだ? そんなことはいいからついて来なさい」

警察の人に引っ張られていく。

今度学校であったら大声で静間は葛原が好きで〜す〈だがそれは実行される前に静間の手により半殺しにされました〉って叫んでやる。

それから2時間後警察の奴らから誤解が解けて解放された。

どうやら通行人の誰かが俺と静間を見て、静間が俺に脅されてると思って通報したらしい。

しゃばの空気はうまいぜ〜。

刑務所から出れた人みたいなことを思いながらまた町を歩く。

時間は2時過ぎだった。

しばらく歩いていると、葛原を見つけた。

話しかけようか迷っている間に葛原は見えなくなっていた。

まぁいいや。

ゲーセンに行って今日は帰る事にした。

家に帰ったのは夜の7時を過ぎていた。

携帯を見るとメールが2通来ていた。

1通目は勇だった。

内容。

釈放されたか〜。

警察に捕まってたことを知っているらしい。

静間が教えたんだろうな。

2通目は静間だった。

内容。

明日の夜俺の家で鍋パーティーするぜ〜。

鍋か、春だけどまだまだ寒いしちょうどいいか。

簡単に了解っとだけ返信しておいた。

その後俺は晩飯を食って風呂に入って寝た。

え? なんか静間と大地が同じに見える?

気のせいでしょう。

気にしてはいけません

では、更新はできるだ早くしますんで期待してまっててくださ〜い(結構自信満々?

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