表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/22

野球は終了

祝!1000人突破!

嬉しいことです!

この調子で頑張りたいと思いますにゃ!


この話は前回の続きです

試合が始まった。

とりあえず1球目は軽く投げるように指示を勇が出す。

そして栄光の第1球を、投げた!

スパァァァァン!

凄い音がグラウンドに鳴り響いた。

打者バッターの女子はただ見てるだけだった。

そして少し震えているように見えた。

球はすでに勇のグラブに納まっている。

やべ〜、はえ〜。

130キロ位でてるんじゃないかと思うほど速い。

てかアレで軽くなのか? 化け物ですか。

仲間でよかったよまったく。

「結構麗の奴速い球投げるな〜」

「うぉ、なんだ大地か。なぁ、今の球見えたか?」

いつの間にか横にいた大地に聞いてみる。

「見えるぜ〜」

大地が気軽に応える。

なんとも心強いお言葉だ。

「欲しい」

「うぉ、今度は永兎か」

横にいつの間にか永兎がたって呟いていた。

お前らポジションはどうしたんだとツッコミたいが、面倒なのでスルーした。

「ア〜ウト」

気の抜けた声が聞こえてきた。

もう1人目から三振を取ったのか。

休憩中のチームの1人が審判をしなくてはいけない。

そのため、審判になった奴はやる気がない。

バッターボックスに坊主頭の男が入ってくる。

こいつは飛ばしそうと思ったが、

「ア〜ウト」

うわ、一瞬でアウトかよ。一応あいつ野球部なのにかわいそ〜。

お前それでも野球部か。あんな球も打たれへんのか。

仲間にヤジを飛ばされる。

見てると少し同情してしまう。

「俺ら楽でいいな〜」

大地が地面に座っている。

「よっこいしょと、そだな〜」

永兎は親父っぽいことを言いながら座って同意する。

「さすがに試合中に座るなよ」

さすがにコレはダメだろうと思い注意した。

後後ろから突き刺さるような視線を感じたしな。

「そんなこと言ってももうチェンジだしな〜」

「俺達動かなくていいじゃないか〜」

大地と永兎はなまけ気味だった。

「3ア〜ウト。チェ〜ンジ」

大地の言った通りすぐにチェンジした。

それにしてもこの審判の声は気が抜けるな〜。

さて、今から攻撃なのだが誰から打つか考える。

「適当でいいじゃん」

大地の提案。

「それもそうだな」

すぐに決定した。

「それなら俺から行くぜ〜」

大地がバットボックスに立つ、が、何かが無かった。

「大地〜、バット忘れてるよ」

あぁ、バットが無かったのか。

留美がバットを持っていく。

そして手が一瞬大地と触れる。

それを見て勇が嫉妬し、鬼のような目で大地を睨む。

大地がそれに気付きあわてて手を離す。

バットが落ちる。

それを慌てて拾おうとして留美と手が触れる。

そしてまた勇の嫉妬の炎が燃える。

なんて悪循環だ。

そして思う。

あれ? 勇ってこんなに嫉妬深かったっけ? そして大地ってあんなに怖がりだっけ?

結論。

深く考えないことにしよう。

大地は遊んでるようにも見えなくは無いが、勇は本気っぽい。

怖くて見れない。

留美を勇の元に返してやっと落ち着いたようだ。

気を取り直すように大地がバットで遠くを指す。

おぉ、ホームラン宣言だ。

敵のピッチャーがかなりムカついている。

「あのピッチャー、確か推薦されてきたらしいぞ」

永兎が説明してきた。

ここって推薦とかあったんだな。

「敵チームの男子は全員推薦だったような気がする」

だから野球部員が1年に多いのか。

「永兎は違うのか?」

「聞きにくいことさらっと聞くな」

違うらしい。

「大地本当にホームラン打てるか?」

永兎が聞いてくる。

「大地だから打つんじゃね〜のか? 人の感情を乱すのに命かけたりする奴だからな〜」

「最後の方はわけが分からんが信じてるんだな」

永兎が聞いてくる。

「一応中学からの悪友だしな」

「そろそろピッチャーが投げるな」

勇に言われてそちらを向くと、球を投げる瞬間のピッチャーの姿が映った。

球は結構速かったが、

カッキィィィィィィィィン!

凄くいい音をたてて球が大地に打ち上げられた。

「お〜、すげ〜」

敵の外野の奴が走るがどう見ても間に合わない、というかとどかない。

なぜならボールは学校の敷地をこえたからだ。

おお、場外ホームランだ。

ピッチャーは膝をついて落ち込んでいた。

うわ〜かわいそ〜。

「次は私が行かして貰います」

川村が宣言する。

「あぁ、分かった。打ってこいよ」

勇が応援する。

「あれぐらいの球なら結構楽に打てるぞ〜」

気軽に大地が助言を言う。

そして今気付いたが川村の体操服のジャージには猫模様が縫い付けられている事に気が付いた。

少し可愛いと思ったがその横には鎌を死神が縫い付けられていた。

どんなことが起きている!

気になるが聞かないことにした。

最近気になることが多いよ。

川村はバッターボックスへ立ち、大地と同じようにホームラン宣言をする。

他のチームが盛り上がる。

ピッチャーは相当切れているようだ

ここからでもピッチャーのデコに青筋が浮かんでるのがみえる。

完全にキレている様子だ。

そりゃ自分よりもひとまわりもふたまわりも小さい女にホームラン宣言されればキレるよな〜。

川村がバットをかまえた。ピッチャーは球を握りなおし、投げるかまえをする。

あいつは打てるのだろうか?

疑問に思っていると、

カキィィィィィィン!

バットに球があたる音がまたしても聞こえてきた。

お〜、またしても綺麗に飛んでいくな〜。

外野の奴がまた走るが全く間に合わない。

さすがに場外までは打てずに球はグラウンドのすみのほうに落ちた。

外野の奴は急いで取って投げるが、川村はすでにホームに帰ってきていた。

これで2点目だ。

「川村すげぇな」

感心する。

そんな体でよく飛ばせたと思う。

「郁ちゃんすご〜い」

留美が川村に抱きつく。

こいつらいつの間にこんなに仲良くなってるんだ?

「留美様。郁ちゃんなどと呼ばないでください」

郁ちゃんとは呼ばれたくないらしい。そしてなんだか抱きつかれているのも嫌そうだ。

あまり顔は変わってないがな。

「姉妹みたいだな〜」

大地が横で呟く。

たしかに郁に留美が抱きついてるのを見ると姉妹に見えなくもないな。

背も一緒ぐらいなのでさらにそう見える。

「うんじゃ次は俺が行くな」

俺はバットを取りバッターボックスへ向かう。

ピッチャーを見ると、死にそうな顔をしていた。

そりゃそうか、2回連続でホームランを打たれたんだからな。

しかも片方は女子と言うところがきついな。

だが少しも罪悪感は芽生えてこない。

だって俺がやったんじゃないも〜ん。

…………ごめんなさい。

正直きもかったね。

ピッチャーは何とか持ち直したようだ。

さて、俺にあの球は打てるのか?

さっき見てたが結構速かったしな〜。

まぁ何とかなるでしょう。

バットをかまえる。

ピッチャーはかなり警戒している。

さっきの事もあったしな。

ピッチャーも構えて、投げた。

俺はその球をよく見て、振る!

カキィィィィィン!

あまり飛ばないだろうと思いつつ走る。

予想は当たりあまり飛ばなかったが、相手は警戒しすぎて後ろに下がりすぎていて球を取りそこなっていた。

ヒットだな。

1塁で俺は止まる。

欲張りすぎてアウトになる気はさらさらないしな。

次のバッターは葛原だった。

ピッチャーは葛原に見とれていた。

それを見た俺はなんだか凄く殴りたくなったが、今は動けなかった。

後で大地を殴ってこの怒りをはらそう。

ピッチャーは球を投げた。

投げたはいいがスピードは無かった。

葛原は思いっきり振った。

カキィィィィィィィン!

いい音とともに球が飛んでいく。

その間に俺はホームインした。

葛原も続いてホームイン。

「やった、ね。静間君」

これで4点だ。

葛原が手を握ってくる。

正直嬉しい状況だ。

そして相手のピッチャーは完全に自信喪失したみたいだ。

その後も試合は続き、勇が場外ホームランを打ち、麗がそれに続いて場外に打ち、永兎は普通にヒットを打って、その後に留美がランニングホームランを出す。

そして鈴原が3塁打をだして最後に大地がピッチャ返しを決めて10点を取った。

ピッチャーは大地の打った球が大変なところにあたり気絶、保健室に運ばれた。

10点目を取ったのでこれでコールド勝ちだ。

やはり予想したとおりこのチームは最強だった。

この後も余裕で勝ち続けた。

なんだろう、野球って楽しい! なんてことはありえないので無視だ。

そして優勝した。

まぁ当然といえば当然だった。

ヒットを出せば次の打でホームランが出る。

そして守りは麗が投げるだけで終わるため果てしなく楽だった。

そして約束どおりの優勝商品を貰った。

まぁ分かるのは夏休みはいってからだけどな。

「先せ〜い。これはサボっても体育は5のままですか〜?」

大地が聞いた。

「そうよ。だけどサボったら私の鉄槌が飛ぶからそこは覚えておいてね」

姫坂先生が大地と俺に極上のスマイルをおくってきた。

だが目は笑っていなかった。

こえ〜サボらないようにしよう。

そして体育の時間は終わった。

今日は職員会議があるとかで5時間授業だ。

「よっし今日はこれでやっと帰れるぜ! 一緒にかえろ〜ぜ!」

大地が嬉しそうに誘った。

「いいぜ〜」

断る理由が無いので、勇と留美も誘い、いつものメンバーで帰る事になった。

それにしてもまともな時間に帰ったの、久しぶりな気がしてきた。

明日から休みだし、いい感じだな〜。

くだらない話を家に着くまでした。

今度は休日の話をかきます〜w

11話の後は○○の休日〜でも書こうと思います!

希望がありましたらよろしく〜w

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ