表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/11

第二章 氷に閉ざされた街の主②

「なあ天音、あの猫耳本当に学園長か?明らかに、学校に迷い込んだ幼女にしか見えないのだが…」


俺はひそひそと天音に問いかける


「そうですよ。シュテル学園長は、ああ見えて悠久の時を生きる竜力使い。学園一の竜力を持っています」

「へぇ…なんかプリンケーキ食い始めてるけど…」


シュテル学園長は後ろの冷蔵庫からプリンケーキらしきものを取り出し

キラキラした目で開封している。

あの古風な喋り方で幼女の外見。さらに悠久の時を生きる人…


あ、俗に言うロリB…


スコーン!

という軽快な音を立てて、高速で飛来した何かが俺の右耳コンマ数ミリを射抜く


錆び付いた金属のような音を立てて振り向くと壁には『コンビニとかでスイーツを買うと付いてくるプラスチックのスプーン』が突き刺さっていた。


首を元の位置に戻す。

目の前には邪悪な笑顔を浮かべた幼女。


「にゃふふー、空斗君は面白い事を言うの…次は外さないぞ?」

片手で『金属製のスプーン』を弄びながらそう告げるシュテル学園長。

…やめてくださいしんでしまいます


「ごごごごごごごめんなさい。」


土下座。まだ死にたくないのだよ。わかってくれ。


「もう、だから粗相はしないことって念を押したのに…

シュテル学園長は『星詠術』の使い手なんですから、心に思ったことなんて筒抜けですよ?」

「『星詠術』…?」

「はい、相手の心や、未来の出来事など常人の見ることの出来ないものを"詠む"術。それが星詠術です。

この術は高度なもので並大抵では使いこなせませんが、伝説の"星魔龍"のシュテル学園長だからこそ使えるのです。先ほどのスプーンの投擲もその竜力の一つです。」


今だに壁に突き刺さっているスプーンに目が行く


刺さっているというか、壁を強力なエネルギーで溶かして、そこの痕にスプーンが収まっているという感じだ


「スプーンに恒星に匹敵するエネルギー量を纏わせて投げただけじゃぞ?誰でもできるじゃろ?」


プリンを食べながら俺にスプーン投擲のやり方を教えてくれるシュテル学園長。

いや無理だろ…まずスプーンが溶けてなくなる筈だ。


「まあ良いわ、空斗君のクラスは学園側の配慮も兼ねて天音ちゃんと同じ三回生のクラスじゃ。」

「え?天音と同じ?」

「私は飛び級で三回生なんですよ。」


マジかよ。妹と同じクラスて…最高じゃない!


「そんなわけで…空斗君の案内頼んだぞー」

二個目のプリンを取り出しながら、俺達を追い出す様に言い放つ学園長。


…この人めんどくさがりやなだけじゃ…


☆○□◇□○☆


学園長室を後にして教室へと移動する天神兄妹。


しばらく歩くとその『教室』へと辿り着く。


教室内では、少女達の談笑やそれを嗜める女性の声…おそらく担任の声が聞こえてくる。


「おそらく既に兄さんの事はホームルームで説明されているので、後は自己紹介をするため先生に呼ばれると思います。」

「オッケー、その自己紹介を考えとけってことだな!任せとけ!」

「はい、じゃあ私は先に中に入るので。また後で」


一足先に教室に入っていく天音。


…やべえ、今更ながら緊張してきた…


「ほーい、お前ら、いい加減に静かにしろー。天音が帰ってきたから自己紹介始めっぞー。入ってきていいぞー」


中から適当な雰囲気の女性の声がかかる。


よっし!第一印象を大切にして、元気な自己紹介するぞ!


俺は一気にドアを開け放つ!


一斉に俺に向けられる視線!


…女子率高ぇええええ!?

なんだよここ!女子校か!?

天音!そこんとこキッチリ説明しといてくれよ!別の心の準備がいるだろうが!

くそ、さらに緊張してきたぞ…

そうだ!自己紹介だ!行くぞ!


み…


「皆のハートにどっきゅ〜ん☆

始めまして!天神空斗だぴょ〜ん☆」



………


………………


盛大に誤爆ったァァア!!!

なんだこれ!ただの痛い人じゃないか!天音なんて目が点になってるぞ!恥ずい!てか死にたい!

アニメ好きなのが裏目に出た!


「はい、空斗君の個性的な自己紹介でした。竜力についてはさっき説明したから省くな。あ、君の席、天音の隣な。」

「…ハイ。」


とぼとぼと席に向かう俺。


「兄さん…どうしたんですか?」

ヒソヒソと心配そうに話しかけてくれる天音。

「あんなに女子率が高いなんて思わなかった…死にたい。」

「すみません。説明不足の私のせいですね。」


兄妹そろってダークネスな空気になっている間に既に出席を取り始めている先生。

マイペースだなぁオイ…。


「虹原ぁ?あれ、遅刻か…?」


どうやら虹原さんという人が遅刻らしい


…ん?虹原?

どっかで聞いたことがあるような?


天音は"しまった!まだ言い忘れていたことが!"みたいな顔をしている。


「すみません!先生!遅れました!ハァハァ…」


勢い良く教室後ろの戸を開けて入ってくる女子生徒。


「お、お前…!」

「あ、あんた…!」

まさかの天神兄妹と虹原紅亜は同じクラス!?

早くも不穏な空気に包まれる空斗の学園ライフ!そんな主人公を置いて進んでいく新たな出会いと物語!

次回 氷に閉ざされた街の主③

近日更新予定!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ