第一章 紅色の虹
ある夜
俺は謎の轟音で目が覚めた。
俺は目の前で起きていることを理解することをなかなか受け入れることができなかった。
ー漆黒の竜巻ー
まさにそう呼ぶしかないような悪夢が眼前で繰り広げられている。
舞い散る瓦礫
惨劇を表すような悲鳴
すべてが黒い轟音にかき消されて行く
さらに信じられないことが
この黒い竜巻は俺の影から発生していることである。
「違う…俺は…俺は!」
☆○◇▽◇○☆
「違うんだぁぁぁぁあ!」
「きゃっ!?」
んあ?
な、なんだ夢か…まったく、とんでもねぇ悪夢だったぜ…
ん?なんか首から下が冷たいんだが…
なんと見てびっくり!俺の首から下が凍りついているではありませんか!
「って、なにビックリしてんのよ!あんたが覗きにきたんでしょうが!何処が違うのよ!」
目の前でご立腹の一人の少女
「あ、いやすまない、こちらの話だ…って!なんで俺はマンモスの如く凍り漬けになってんだよ!!離せよ!」
「うるさいわね!あたしの裸を覗いておいてタダで帰れると思ってるの!?」
あぁ、そうだったなHAHAHA
「てかお前…俺と闘ってるとき炎の渦とか使ってなかったか?なんで氷が使えるんだ?」
「話し逸らそうったってそうはいかないわよ!…まぁ、冥土の土産にあたしの名前くらいは教えてあげてもいいけど!」
あ、こいつ名乗りたかったのか
案外扱いやすそうな奴だな。このまま逸らし続ければ上手く逃げれるかもな
「あたしは虹原紅亜!この学園の中で七人しかいない"神"竜力の竜魔士で、この学園では"虹神竜のクレア"で通っているわ」
神竜…我が妹と同じか。
俺の一族である天神家は代々"天空竜"の竜力を継承している。
そのなかで最強の力というのが妹が受け継いで、苗字にもある"天神竜"の力なのである。
「…って!聞いてるの!?あんたが聞きたいって言うから仕方なく説明してやってるのよ!?」
「いや、俺自己紹介しろとは一言も言ってないぞ?」
ぐっ…と言葉に詰まるクレア
「で?その虹神竜さんはなんで炎と氷、多分だが雷といろいろな属性を使えるんですかい?」
「そ、それはね…」
「お兄ちゃ…兄さん?」
こ、この声は…
続く!