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ソウルリンカー  作者: クロネコにマタタビ
1章 
4/14

第3話 ソウルリンク -Hello, World!-

次は今現在の僕。“僕”が僕となった、混ざり者のクリュウ・オルナートとなった時の事を。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ソウルリンク起動

適合する魂を検索中…………hit

適合率……………………81.4%


接続を開始します


接続中………肉体情報の一部と記憶野の記述に相違を発見

 ………肉体のバックアップからインストールを行います

   ………実行中…20%………50%……

Error:魂から拒絶反応が現れました。

記憶の消去に失敗しました。


…適合率を計測中…………96.2%

適合範囲内に入りましたのでソウルリンクを終了します

End

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



完全に無くなっていたはずの自分の意識を呼び起こしたのは女性らしい綺麗な声だった。

「hoaruo elronndanke! kuryuu!!」

しかし、何を言っているのか意味がさっぱり解らなかった。

「誰…?」

目を開けると、ここは何やら光る図形の書かれた部屋で、目の前にとても綺麗な“青と緑の髪”をした、どこか母さんに似た雰囲気の女性がいた。

彼女は少し驚いた顔をして、そして目に涙を浮かべながら僕を抱きしめてくれた。

「えっ、ちょっと!…何で!?」

僕は僕でなんでこんな事になっているのかさっぱり解らずに混乱していた。

そして、昨日の事を思い出そうとした時だ

ズキ

急に頭が割れるような痛みを発し始めた。

「あ、あぁぁぁぁぁ!」

それに伴って、体中が熱くなり、声が抑え切れなくなる

更には頭の中で誰か知らない人間の記憶が蘇る

いや、これは僕自身の記憶なのか?

-母さまに抱きかかえられ、子守唄を歌って貰った記憶-

-父さまに剣術の稽古をつけてもらった記憶-

-庭で小さなラトの子供を見つけて周りに内緒で面倒を見た記憶-

なんだ、これは?

“僕”は風間颯太だ!!

父さんと母さんに育てられ、平凡だけどそれなりに幸せな毎日を送り、大学に入ってからは彼女ができて毎日が幸せな、それから…

“僕”は、クリュウ・オルナートなんて知らない!

誰だ!こんな記憶を呼び起こす奴は!

「あぁぁぁぁ、うあぁぁぁっ!!」

体から黒い魔力があふれる。

「クリュウ!魔力を抑えなさい!!」

そう母さまが言ってくる。だけど僕は不安に染まって魔力を抑え切れない

魔方陣が明滅し、部屋の発光が収まっていく

それと同時に頭の痛みが収まる

そうすることで僕はやっと体のコントロールができるようになった

「母さま…?」

僕は目の前の母さまに不安そうな顔を浮かべた

「えぇ、そうよクリュウ。母さまよ。だから安心してお眠りなさい」

母さまはそう言って、僕の額に手を乗せると睡眠の魔法をかけてくれた

「母さま、ごめんなさい」

そう言って僕は眠りについたのだった


やっとこさ転生。

筆者のオリジナリティはどこか遠くにうち捨てられている様です。

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