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妹がさいつよすぎて怖い

作者: おやすみ

私が読んでみたい小説の設定を考えてたら

魔法ってなんで放物線を描いて飛ぶのだろ?など気になり

魔法の概念定義を考えてみたら宇宙が増殖していた

 「見知らぬ天井」ふと義妹のミユ(美夢)が言った

「そうだね、見知らぬ風景だね、針葉樹が逆三角形だし」

「やっぱりワタシタチ入れ替わ……」

「ってないわ!見知らぬ世界だって」僕はめんどくさそうにツッコミを入れた

「でも、お兄ぃ?私達死んだ覚えも神様に会った覚えもないよ?」

「重力は60%ぐらい?ところでミユさんや、今度は何をしでかしたんだい?」

「別にぃなぁんにもしてないよー、ちょっとお兄ぃの部屋で宇宙作ろうとしてしくったっぽいだけ?」

「危ないから人の部屋で宇宙とか作ろうとしないで」

「はぁーい、ところでさっきからそこでウーウー言ってる人いるけどどうする?」

「第一村人発見したものの重症そうだねー、声かけてみますか」

「ウッウーウマウマって?」


「治療しますんで眠ってもらいますねー、右目は角膜損傷一時的な失明

左目は水晶体焼けて眼球破裂と、これは再生難しいかな」

「めだまーめだまー、飴ちゃん食べる?」どこの大阪のおばちゃんやと振り向いたらミユの手には紫色のきれいな石があった。「これどうしたん?」

「お兄ぃが倒した不思議生物からアポーツした」不思議な単語が聞こえた気がするがスルー

「あの不思議生物の魔石か、魔眼の材料になるかもね。ちと試してみる」

この不思議生物は、僕らがここに現れたとき第一村人さん越しにプラズマのような物を放出しようとしていたのでこの世界に魔力があることを感じ、生き物殺すのってなんかやだなー凶暴な子鹿みたいな奴だけど

血とかブワってなるのグロいし解体とか無理だしってことで即興で"血抜き魔法"を作って試した

第一村人さんはそのプラズマを直視したせいで目をやられたらしいが体も栄養不足で体力もなさそう


「適当に魔眼っぽいもの作ってみた、電子顕微鏡から電波望遠鏡まで+赤外線紫外線サーモグラフィとVR機能も盛り込んだ」

「えーそれほしぃーほしぃーほしぃー買って買って買ってぇー」ミユはわざと可愛らしく駄々をこねる

「当然自分で先に試したから転写できるけど第一村人さんが先ね」

ミユの駄々をなだめながら慎重に両目を再生し体力と筋力も補強していく、材料には不思議生物の細胞を再構成して抜き出した血液玉からも栄養素など有用なものだけを利用し足りないミネラル分は周りの草木や土からも抽出してみた

「ほら、カンタンでしょ?」「お兄ぃドヤってないで早くコピペ!!」ミユに怒られた

視神経を接続する前に第一村人さんを起こす

「えーっと、急に動くと危ないので首から下はまだ動かないままあなたを起こしました。聞こえますか?」

「あー聞こえる痛みもない、だが真っ暗で真っ白だ」

「それなんですが、両目をひどくやられたようなのでとりあえず適当に魔眼ぽいものを入れてみました

必要なければ外しますがどうしましょ?」

「それを入れたらまた見えるようになるの?だったらお願い。お礼はあまりできないけど」

「お礼とかはいいのだけど秘密は守ってください。ちょっと盛りすぎちゃってて不便かもですけど」

説明よりも使って見させたほうが早そうなので視神経を接続し指を顔の前に振ってみる

「何本に見えますか?」「1本2本、本当だ目が治っているあれ?このカラダは?それにお前たちも子供だったのか!」

「シンゴ・ムトウ 夢藤真悟 そっちは妹のミユ、歳はふたりとも12歳だけど双子じゃない」

「ミユちゃんだお!ミューって呼んでもいいよん。」妹が初対面相手に痛い子ムーブをしていた。

「オレはアフラたぶん14歳ぐらいだ、ところでさっきの魔獣はお前たちが倒したのか?」

「倒したというか血抜きだけしたような感じぃ?、目はおけまる水産?」妹よなぜ語尾がヤンギャルなんだ

「前より良くなったというより何だこれはどんどん遠くまで見えるぞ」

「細かいものも見えるしアフっち魔力使えなかったでそ?魔素も見えまそ?」

「魔素の流れも見えるようになったし、殺気害意悪意なんかも見えるようになったはずでー」


そろそろカラダも起こしますねっと。

「体が軽い… もう何も恐くない!」アフラさんそれ死亡フラグやと思ったが黙っておいた

「それはとっても嬉しいなって」妹は空気を読まなかった

「視力は色々遊んでもらうとして、機能の一つに君の見てる景色を僕も見えるのと頭の中だけで会話できるってのがあってついでにお互いの位置や持っている情報、記憶とかだけども映像化して見たり自分の頭にコピーしたりできるようにしてある」

「超目玉商品だね。魔眼だけに…」ここは当然スルー

「ただし会話機能はアバター状態なのとミユの記憶は読めないからね」

「なんでーひどくなくなくない?」「ミユの記憶は常人が見たらオーバーフローするだろが」

「さてと、あふら君の村もなんか騒がしそうだし、その獲物持って帰るか悩むなー」

「お兄ぃあれ作ってマジックバッグぽいのミユもほしい」

「空間魔法だっけ?やってみるけど、まずは空間を切り裂いて亜空間を作ってっと、あ!」

「あ?」「ミユさんの作った宇宙らしきものが入ってるんですけど」

「そんなマジックバッグの中に宇宙なんて…太陽系あった地球もあってお家で私が手を振ってる?」

「ミユさんや、聞きたくなかったけど、何をイメージして宇宙作ろうとしたの?」

「うーんと、自分が知ってる宇宙?あ!…できちゃったみたい」「なんで妊娠したみたいな言い方するんだよ!」

耐えきれずにツッコんでしまった「お兄ぃのツッコミが激しくて////」ここはスルーしなきゃ駄目なとこ

放置気味なアフラくんが遠い目をしてるとこ悪いけどさっさと獲物をしまって村へと向かおうとしたら

ミユは自分が作った宇宙へと遊びに行ってた。「これで着替えもお風呂も大丈夫だね」


あーそういう使い方もあるのかと納得していいか悩みつつ歩き出すと

アフラ君がバネ付きシューズ履いたようにスーパーにピョンピョンしてた。

「お兄ぃ・・・重力の差のこと忘れてたでしょ?」ミユの一言は即死級のクリティカルを叩き出した

「ごめん、言うの忘れてたけど"物理攻撃無効"と"魔法攻撃無効"ついでに"高速飛来物分解"も3人につけた」

「もうチートやチーターやそんなん!!神様ーここに悪魔みたいなビーターがいます!サディストピアです!」

「サディストのディストピアってどんな世界線だよ!ただの自己防衛だよ!」

アフラ君は一瞬ボーッとしたあとニコっと笑った「オレ強くなったってことだよね?」

「ちがうよ?ちょっと丈夫になっただけダヨ?ホントだよタブンねー?」

「お兄ぃは思いついたら即実験な人だから、きっとそれも一瞬でつくたんだと思う」

「だって不思議生物の魔法見て魔法あるってわかったら解析してディスペルしてから発生方法たどって

魔法式っぽいのが見えたからそこから計算してバリア作りたくなるでしょ普通」

「お兄ぃは一瞬で魔法式読み取って魔法自作できるんだークスクス、やっぱ中二病?」

「はい、僕たちがここに現れてからここまでで5分です。そろそろ村が危険そうなので急ごう」強引に話題をそらす

「あのオレの村のこと知ってるんですか?」

「レーダー機能これね、この赤っぽいのが敵、村人はまだ気がついていない。悪意や害意より使命感のが強いから兵士っぽいんだよねー。心当たりある?」

「たぶん、オレたちの村 呪われた村だから・・・」

「はいはーい!過去に凶暴な魔人を生み出した一族とかそんな感じぃ?」

「ミユさんや、他人のココロ読めるなら空気読もうよ。それとアフラ君がパワーアップしてるのは隠しとかなきゃ

危なそうそうだね、アフラ君しばらく何があってもおとなしくしてて、じゃないと村が危険」

「兵士さんの相手はミユたちがするから任せといてー」それも危険な気がする。

僕らの服は夏服の半袖スクールシャツとセーラー服・・「ミユさんうちの学校セーラーじゃ」

「気分気分、お兄ぃこういうの好きでしょ?」

もう何も言えずに村に近づいた。村を囲んで後背の高台に弓や魔法の混成遠距離部隊

四方には槍部隊と軽装歩兵、正門方向に重装部隊と騎馬部隊、司令と補給部隊は街道後方のよう

「これ、完全にすりつぶしに来ているよね?どうする?戦うの?」ミユが何故かワクワクしている

「今後の村のためにも穏便にオハナシで済ますよ。ミユ得意でしょ?」

「できるけどー今は宇宙の魔改造で忙しいしー」待って何やってんのこの子

「とりあえず指揮官にアフラ君が伝令で外国の方がお目通りしたいって伝えて」

「オレが?そうだなそのほうがいいかもな」

「アフラ君はマジックバッグから取り出した獲物を担いで村へと向かう」

「ミユは意識誘導で相手の警戒心と攻撃の暴発を防いで、僕があとはなんとかする」

「りょ」アフラ君はまだ騎士っぽいのに詰問されてたのでミユが割って入る

その間に指揮官と伝令の意識をこちらに向け指揮官に話しかける

「なんか戦でも始まりそうな雰囲気ですが巡回ですか?」あえてとぼける

「王室の占い師が悪魔が来ると予言したので確認だ」相手も仕事だと主張する

「僕たちは先程道に迷って魔獣に会い困っていたところを彼に助けられました

命を助けられた恩は返さねばなりません。理由もなく彼の村を襲うと言うなら私達の国が

あなた達の敵になるでしょう」チラチラっとミユを見る

「ワレワレハーウチュウジンダァー」ミユはやっぱりだめだった

服装からも外国人に見えるだろうし清潔さからもそれなりの身分に見えるといいなとか適当に偽の記憶つかませて追い返そうか悩んでると指揮官は伝令に指示を出し全部隊が撤収を始めた。

ミユが意味不明だが安全という意識を刷り込んだらしい

「やったーミユちゃん大勝利!」「はいはいミユえらいえらい」

アフラ君は悟りを開いたような目で見ていた

あまり村に迷惑はかけられないので村人以外は道に迷う結界と侵入者が来たら村の男衆にムシノシラセがする結界とついでに普段は幼獣な四聖獣(青猫、赤鶏、白犬、黒亀)も防衛用に配置 アフラ君の案内で村の偉い人を集めてもらい面会した。

「病弱なアフラが見違えるほど元気で魔獣の獲物まで獲ってきたって今見ても信じられん お前さんらが魔法使いというやつじゃな?」村の長老という老婆が問う

「この辺りで言う魔法使いというのがどういうお方なのかは存じ上げませんが、アフラ君が魔獣の光を浴びて目を怪我していたため助けようとしただけで、一生を、もしかしたら人生をも左右するかもしれないという意味では呪いに近いものかもしれないとだけお伝えいたします。」

「そうか、それじゃやはり魔人になったわけではないのじゃな?最近いろいろと難儀でな」

「そちらは少し手を打ちました。占いは悪魔が来ると出たそうで魔人とは言ってないそうなのです」

「悪魔とはどんなものなのじゃ?それは魔人より恐ろしいものなのかい?」

「少なくとも魔人や魔王よりは危険です神に並ぶ存在が悪魔というものですこの大陸も一瞬で消し去るでしょう」

「お兄ぃお兄ぃ見てみて、三千世界できたっキャハ」ミユは退屈して宇宙を量産しまくっていた。まさに有頂天

「そんなものがこの国に来るというのじゃと?兵士など相手にならぬだろうにどうしたらよいのじゃ」

「ソレは気にしなくていいと思います。悪魔なんかより怖いのよく知ってますし悪魔祓いの法も嗜む程度には」

「この村はお兄ぃがなんかやってたからヘーキヘーキ、それより王都の噂なんとかしなきゃ」

「アフラ君ならきっと村を守って行けると思いますし僕たちはこれで失礼します」

「アフラを救っていただき村の守りも気にしてくださる方に何もお礼しないわけにも行きますまいせめて一晩泊まってくぐらいどうじゃ?」

「いえ、僕らも用事で先を急ぐ身なので、まずは王都を目指してみようかと」

「それは残念じゃが、せめて名前ぐらいは教えてくれんかの、それとよければ国の名も」

「これは失礼、僕はシンゴ・ムトウ 妹は ミユ・ムトウ 共に12歳です。国の名は・・和の国とだけ」

「これは失礼したのじゃ。ワシはオババこの村の名はネーハン、村では名持ちは少ないのじゃ」

「ここは柵も頑丈そうですし畑もよく肥えていて守りに徹するには良いところです、けれど後背の高台から責められると崩されやすくもあります。そこで目の良い獣を4匹ほど放しておきましたのでたまに遊んでやればきっとお役に立つでしょう」


挨拶も早々にボロが出ないうちに村を出たがすぐにアフラ君に追いつかれた

「なんとなく予想してたけど一緒に王都行くってパターンだよねーどうしよっか」

「お兄ぃお兄ぃはい」「はい、ってこれ胚だよね?廃でも肺でも灰でもなく胚だよね?しかもヒトの」

「お兄ぃが目玉造ったとき細胞なんかしてたでしょ?それでひらめいて作ろうとしてお兄ぃの髪とか皮膚とかの細胞使って増やそうとしたんだけど時間かかりそうだったから」

「iPS細胞あきらめてES細胞に?というかこれどうやって作ったのか知りたくないけど答えてみ」

「お兄ぃの部屋のティッシュとーミユの卵子でーキャハ」うちの義妹はとてもヤンデレってた

美夢とは家が近くの幼馴染だった。ある時美夢の両親の乗った飛行機が行方不明になり海に墜ちたのかもわからず大事件となり普段から家族ぐるみで付き合いのあったうちに避難そのまま養子に、夢藤美夢じゃ夢だらけにって元の名字を継がせる案もあったけど8歳でまだ幼いので家族と違う名字はってことで普段はみゆとひらがなで書くことで落ち着いた。うん落ち着いたんだ。最近のミユを見てるとなぜ飛行機が、これは考えてはイケナイ。

「お兄ぃ思考の沼にハマってるとこ悪いんだけど冷凍品だから溶けると困るんですけど」

「ミユちゃんが言いたいのはアフラ君を能力そのままクローンしよってことでいいんだよね?」

「そうそうそれそれクローンでも同じ大きさまでできるんでしょ?」

ヤバイ、ミユのやりたいことがわかったかもしれない、クローンお兄ぃでウヘヘとかされそう

「ポポポイのポイくやしかったら言ってみな。ポポポイのポイポイポイ。アフラくーんー」

一心不乱でアフラ君のコピーを完成させた仮称アフロくんとしておこう阿修羅くんだとヤバイ

ミユは心を読むが思考は読まないはず、めんどくさがりだから。8歳の誕生日前にミユが古いレコード盤を

持ってきて、しーちゃんクラシクークラシクーと騒いでたので受け取ろうとしたら、その時宇宙の始まりから現在までのありとあらゆる記憶と記録が脳に焼き付いた。みーちゃんが持ってきたのクラシックレコードじゃなくてアカシックレコードだったねと泣き笑いながら、その後どうやって子供っぽく振る舞うかを真剣に議論した

人間の強さも弱さも愚かさも全て見てしまった後では今まで通りに振る舞うには幼すぎた

二人ともある意味天才になったけれど僕は研究のその先へとミユは考えなくても答えでるしと気楽に

なので一瞬で組み上げた魔法式は発動後即座に廃棄したのでミユでもマネはできないはず

たぶんミユは魔法式を組み立てるのが面倒で超能力っぽいのを使いこなしているはず

少なくともここの魔法じゃ宇宙の指数関数的増加なんてできないし

「ミユはまたマジックポケットの中か、このアフラ君に村に帰ってもらうから気づかれる前に出発しよう」

アフラ君はよくわからない笑顔でついてきてくれた。

村から少し離れたところで帰還中の兵士の伝令が王都に入るまでの2日をどう過ごすか考えながらアフラ君と話をした

まず、アフラ君は案内役と僕らの冒険仲間としてついてきたことにすること、移動は転移魔法を使ったことにすること

この国のあるこの星の地理と各種族各国の情勢なんかもアフラ君に記憶を転写する

この星のある宇宙=1つの世界と僕らの居た世界が違うことなんかは理解が追いつかないみたいだけど

アフラ君も天体望遠鏡と化した目で空の先の星を眺めたりしてなんとなく納得してた

「たっだいまー。ミユちゃん参上!」「僕のコピー今何体?」「え?なにそれ?そんなことできてないよ?」うんボロが出た

「僕はミユはミユだけでいいのに」「お兄ぃはロリコンさんだからロリミユいっぱいほしいでしょ?」

「ちょっと待って、いつからロリコンになったって?ミユとは誕生日だって一ヶ月しか違わないぞ?」

「だってお兄ぃいっつも8歳のときの約束の日のミユ想ってニコニコしてるでそ?」

「それはあのときのミユの笑顔が眩しくて愛しくてってなぜそれを??」

アフラ君は仏のような顔をして微笑んでいた

「それで悪魔の役は僕がするから適当に話し合わせて」強引に話題を変える

「え?それはどういう?お兄さんって本当に怖い方なのですか?」アフラ君が引いてる

「あーやっぱお兄ぃが悪魔だったか鬼の類かとは思ってたけど大魔神だったかー」ミユは乗っている

「いや、どう考えても預言者の言う悪魔って異能とか使いそうだしって僕らっぽいし」

「ミユは悪魔ってより小悪魔系?堕天使系?大天使?」「はいはい、世界で一番大天使、天使すぎて羽根生える」

「草生やすように羽根生やすな!そういうとこだぞ」「乙女心わかってないってヤツだよねミユはココロ読めるのにな」

「そんなのニューラルネットのうぐぐ」「そういう仕組だったのか、頭に巻くアルミホイルを買いに行くアルミホイルがねえ」

「まぁミユにならなんにも隠すことないんだけどね」

アフラ君は座禅を組んでいた

バカップルごっこも一通り終わったのでミユとアフラ君に自己流の魔法を教えてみる

「まず魔素がありますこれは大気中にも漂ってるし地中や水中にもあります、なんなら宇宙にも漂ってます」

「お兄ぃ魔素って結局なに?」「地球で言うダークエネルギーの一つで質量のある反物質。電子がプラス電荷でしょ」

「ん?じゃ地球でも魔法使えるの?」「あっちは重力子が勝ってるのかな」

「そしてここからが重要だけど、この魔素は生物だと脳や心臓のように電気パルスが強いとこに多く集まります」

「たぶん魔法使いさんは魔素を匂いや温度感覚で捉えて呼吸するように魔素を集め練り上げて魔術に使ってると予想してて魔獣が魔法使うときは体内の魔石に溜め込んだ魔素を遺伝的に受け継いだ魔法式を通して放出してたので、この世界の魔法は魔素を感じる事から始め、魔素を集めて練り込む、魔法式を組み上げるか覚えたものをイメージ、呪文は使うかわかんない」

「せんせー!うちのお兄ぃってば魔素練り込んだりしてなかったみたいですけどー?」

「あーそれなー気がついてたよねー。なにせいきなり攻撃に晒されてたからその魔法の魔素半分を使って対消滅させながら魔法式読み取ってデコードしたら早そうだったから、相手の魔素で魔法を使うほうが便利って気がついただけなんだ」

「え?それじゃ今レーダーに映ってる生き物全部自爆させられるってことですか?」アフラ君がエグいこと言ってる

「生き物だけじゃなくて岩でも木でもそれが纏ってる魔素を一点に縮める感じで貫こうとすれば貫けるし

切ろうと思ったら切るラインに一気にそいつの魔素を流れさせればいけると思う。プラズマ化して圧縮は目に悪そうだから

オススメはしないけど熱量で焼き切るのにはいいかもね」

アフラ君苦笑いしてるけどアフラ君が炎属性持ったらちょっとまずい。MAZDA的に…

「「それで魔法式っていうのは?」」アフラ君とミユがハモリで前のめってきた

「お料理の手順みたいに出来上がりをイメージしてそのために必要な材料を下ごしらえして順にってやり方を書き留めたのをレシピっていうんだけどプログラミング的にフローチャート作って条件分岐させてってやり方でもできる。」

「すみませんお兄さんの言ってることが全然わかりません」アフラ君の反応はごく普通だった

「そこの岩をー消滅っ!でっきたぁーミユも今日から魔法少女だね」ミユの反応もある意味当然の帰結

「ミユ先に言っとく、魔獣出ても消滅させるなよ、こっちでの稼ぎも必要だからね。あと人間もうかつに消さないでね」

ミユなら幾億もの宇宙消し去ってもテヘペロしてそうで怖い

「お兄ぃこれスゴイ、バッグの中で増えすぎてた宇宙だいぶ減ったー」本当に宇宙消滅をやるやつがいた。妹だった

「でもさーお兄ぃ、異世界転生とか転移とかってその世界の世界命題を解決しないと帰れないとかじゃないの?」

「今それに気がついたのかー。ミユってバッグの中の地球からリアル地球に枝つけて帰ってるでしょ?」

「なんでわかったのー?絶対バレないって思ったのに」「自分の作った亜空間から気配消えれば心配もするよ」

「それでなに消滅させてきたの?」「スペースデブリー!」妹は褒めてほしそうな顔をしているが妹のイメージするスペースデブリに衛星の予備機とか含まれてないかとか絶対NASAとかにバレるだろとか顔に出さずに頭をなでてやる

そろそろ日も落ちてきそうなので亜空間の中の地球を一部コピーしそこに自分たちの家を貼り付けた

「今夜ここで泊まるからアフラ君も入って、家の使い方は記憶の方にコピーしてあるし客間のベッドメイクすぐしとくから

先にお風呂入ってきて。」アフラ君は若干キョドりながらも用意された着替えを持ってお風呂へ向かう

「お兄ぃお兄ぃ……お兄ぃってソッチもイケるの?」いつの間にか妹が腐っていた

「はいはいシンゴさんはミユちゃん一筋だから」「昔のミユ?」「昔も今も未来永劫」「よろしいよくできました」何故か褒められた

そんな事を言いながら魔素を練って糸状にし3Dプリンターの如く立体魔法陣を構築していく

基礎魔法ぽいのから汎用型と緊急時用の応用編まで全部無属性というか素の魔素属性で組む。属性魔法は便利そうではあるけど相性問題は出る、その点で素属性は構築から発動まで無駄がない分威力も自由度が高い

あとはこれを3人の頭の中に放り込めばいいのだけど、アフラ君には普通の魔法ぽく放物線を描いて飛ぶ系や地面や空中からせり出してくるようなイメージの脚色も加える。僕らが去ったあと悪魔を倒した英雄の役をやってもらいその後も魔法使いぽく生きてもらわなきゃだし

ミユは鼻歌交じりに料理を出してた。この子は誰かが成し遂げたことなら手順も経過もすっ飛ばして結果を呼び出せる

それが映画だろうとアニメだろうと本人が見て気に入ったならできてしまう。

この料理も材料すらないところから盛り付けられて突然現れる。以前はそういうところは隠してるみたいだったが

魔法を覚えたからか隠すのを忘れているのか、ごきげんだから下手に藪はつつかない。

「ミユの手料理アフラ君の口にあうかなー?」思わずプッとアイスティーを吹きそうになる

「ミユの手 から 料理 だから手料理でしょ?」妹はドヤ顔で言った

「オッケー、それこそが真の手料理だ!もうそれ以外手料理とは呼ばせねー」笑顔でサムズ・アップしてみる

「ふっふーん、美味しそうでしょ?食べたことないし名前も知らないけど」重ねてきやがった

「ミユが作るものならなんだってチーズマカロニより美味いはずさ」よくわからない返ししかできない

「お風呂お先でしたー」アフラ君が頭に手ぬぐいを巻き浴衣をきちんと着てテーブルに付いた

「これ魔法式組んだ魔法陣てやつ、できてるのから頭に入れとくねー」アフラ君も慣れたもので笑顔で礼をした

「アイスティーと麦茶とコーヒー、少しづつ出してあるから飲み比べて気に入ったの教えて」ミユさん笑顔である

アフラ君は少しづつ飲み比べ一番甘いアイスミルクティーを指差した

「やった、おこちゃま舌だ!ミユの勝ちー」そんな勝負誰もしていないが拍手を送る

「お口にあうかわかんないけど栄養はありそうだからたーんとお食べ」

「これはすごく贅沢だこんなスゴイのを毎日食べてるのですか?」

「まぁだいたいこんな感じ?いつもはママが作ってるけど」

「まぁだいたいこんな感じだと思うよ、ママよりミユのが美味しそうだけど」

なぜか新婚ムーブを引きずりながらいい笑顔で相槌を打つ

「これは美味しいこの丸い肉はすごくいい野菜も美味いこの御飯というのもいい」アフラ君大絶賛

(ふむ、ラタトゥイユというのかご飯に合わせてもいいって書いてあるからいいんだろう)

「この丸い肉はソーセージって腸詰め?お兄ぃ説明ヨロ」こっち来ると思った

「ソーセージはひき肉を塩コショウして腸に詰めた保存食かなそっちでも似たようなのは作れると思う

この料理はラタトゥイユって言って野菜を炒めてトマトや香草を加えてぶどう酒で煮た感じかな?」

先に知識を引っ張り出しておいてよかった

「ミユさんはお料理上手なんですねーこの味噌汁というのも美味しいです」

(いつからラタトゥイユは定食になったのだろう?)アフラ君も気に入ってるようだしいいか

「ごちそうさまでしたー」三人とも満足したあとは洗い物もササッと片付けアフラ君に客間を案内する

「必要なものはだいたいあると思うけど足りないのあったら言って、それとパソコンの使い方はお兄ぃの頭から

コピーしてもらって、おかずはバツビデオ?がいいらしいゾ」どんな罰ビデオだよソレはというかこの亜空間の

地球コピーのコピーでネットつながるのか??

「なんでネットつながるのって顔してるでしょお兄ぃ?パソコンがネットに繋がるのは当たり前でしょ??」

「あーいつだってそうだった。ミユが当たり前と思ったことはどんな理不尽でも覆せない」

「アメリカのあれはお兄ぃが変だよ、胸を打たれた程度でふたりとも死ぬわけ無いじゃん」

アメリカのギフテッド検査に二人で連れて行かれ検査会場前で銃の乱射事件に巻き込まれた

僕はミユをかばおうと前に立ったけど僕の胸を貫いた弾丸はミユの首をすり抜け後ろのレンガに突き刺さったように見えた

ミユを助けなきゃ手当しなきゃと振り返ろうとするが膝が折れ地面に崩れ落ちる

その瞬間銃声は止みミユの声が響き渡った「コール911 アンビュランス アンド ポリス ハリー AEDも持ってきて!」

ミユは僕の手を引くとそれが当然のようにけが人のもとへ連れていき「貫通は握る盲管はえぐり出す」と謎の言葉を吐きながら次々と止血していった。あんなに怒ったミユは初めて見たのもあってミユに言われるまま気道確保、止血補助、側臥位とこなしてると周りの人たちもAEDなどを使って協力してくれていた。程なくして救急隊が到着し現場が慌ただしくなった頃ミユは僕の手を引いて試験会場に入っていった。「遅刻は大丈夫だったね。」汗と涙と血だらけの両手を粉石鹸のようなので洗いながらミユは笑顔を作ろうとしていた。(ミユ、たぶんそれトイレ用のクレンザーとはとても言えなかった)

胸を撃たれたはずの僕も着替えを出し胸と背中の血糊もミユに落としてもらい新しいシャツに着替えた。

教室でおとなしく待っているとそれに気がついた大人が驚いて色々と質問してくるが外で動いてた兄妹とは別人と言うことになって「よく動かなかった偉いな」と褒められた。下手に外に飛び出してたら危なかったという意味らしい

それなりの覚悟を決めて聞いてみると被害者も犯人も死者はいなかったそうだ。それを聞いてミユの膝が震えるのを僕はそっと手で隠した。ミユは犯人に反撃したに違いない。殺してしまったかもしれないと思っていたのだろう

「この際だから聞くけど、ミユあのときなんかした?」「ん?お兄ぃの痛みと傷と私の分も倍返ししたれって睨んだだけだよ?」

(犯人さんよくそれで死なずにいてくれてありがとう)妙なことを感謝してしまった。

「ミユも僕も当時はもう危機感知力高かったのにあの現場に出ちゃったね」反省しながら僕が言うと

「じゃなきゃ死んじゃうヒト出たじゃん。あれでギリギリだったよ?」ミユの感覚を実感することを拒否したい。

アカシックレコードに触れ全ての記憶を手に入れた僕たちはいつの間にか天才に担ぎ上げられてた

僕はうまく偽装していたつもりだけど両親の機が行方不明時にマスコミは天才少女のご両親がー押しかけてきたため

「僕のほうが天才ですので、では失礼します」とミユの手を引っ張って強引に連れ帰ったときのミユ最大の笑顔が

いつも僕を幸せにする。そんなことを思い返してニコニコしてたら「お兄ぃバツビデオでニコニコ?ぶった切るよ」

「待ってお願いミユの笑顔思い出してただけ本当にミユだけ」「うがーまたロリミユに負けたー!」

アフラ君に助けを求めようとしたらしっかりとアイマスクとスポンジ耳栓をして寝入っていた。彼の順応性は逞しい

「お兄ぃ4年前のミユと今のミユどっちが好き?」「4年前も素敵だけど今のミユのが積み重ねてきた時間だけずっと好き」

「それは妹として?義妹として?幼馴染として?」「妹として。だと思う。だってもう家族だし。」「なら良し」

どうやら地雷は回避できたようだ。義妹や幼馴染は家族感が薄くなるらしい。最重要項目かもしれない。


二人ともそれぞれの部屋に戻りミユ僕の順でお風呂に入りいつもどおり部屋で寝た。

寝起きは良い方ではないが外で運動してるっぽいアフラ君の声で慌てて着替え外に出た

アフラ君はなぜか体操着ではちまきを締めバットで素振りをしていた。上から下へ袈裟に横薙ぎ

「アフラ君おはよー。それするならこっちの竹刀か木刀のがいいんじゃない?」

「おはようございます。なんかここでは体の重さが違うみたいなので重い方で鍛えていました」

「そのバットの使い方はわかる?」「こうですかね バヒュ」「きれいなフォームとスイングでした」

アフラ君知識通りに体が動く特異体質なのかも?一応僕も知識庫から古武術なども引き出してアフラ君と組手をしたり打ち合ったりしていくうちに彼から武器の製造を頼まれた両刃独鈷杵 周りに開閉式の3本の爪これで殴り掻きむしり引き裂くスタイルらしい

これを両手で使うという事から彼も知識庫からアフラ・マーズダや阿修羅の記憶更にアニメや漫画の知識も重なって色々と試したくって仕方ないという顔をしている

魔法を覚え魔素操作や分子操作もできるようになりミスリルは構造を知らないので作れないがコバルトハイス鋼を応用したダマスカス鋼もどきなら作れそう蛇腹剣をイメージしてワイヤーで片方ずつ射出しグリップで戻せる機構も組み込むなど思い切りロマン武器にしてみた。

アフラ君は鎖鎌でのファイヤーダンスのように踊りながらピンポイントを撃ち抜く技も生み出した

ブレイクダンス、サッカーやバスケのフェイントやターン足技も頭突きも取り入れた化け物が出来上がった

蛇腹剣で相手をして思ったのは間合いが取れない上に懐に入られると剣が邪魔になる。離れれば指弾や投石

気配も相手の魔素の流れも見えるもの同士では魔素迷彩も魔素デコイも無意味になった。

ネタ切れした頃全身に超危険信号が流れアフラ君を見ると同じくブルってる真っ青な顔して。

「お兄ぃなんで起こしてくれないのー?やっぱりソッチ?」ミユ姫史上最高にご機嫌斜めってる

「あとソレー。そっちの方の宇宙は次元少ないからいいけど、こっから後ろのはせっかく育ってるんだから壊さないでね」

「ミユ様、宇宙の次元数と言いますと?」「最初は11次元宇宙栽培してたけどあんまり面白みがなかったから11次元の宇宙全部を晴れ上がりごとに倍の次元にってやってたらスライム見たくてかわいいじゃん」

「もしかしてこの亜空間を埋め尽くしてる魔素球が全部宇宙ですか?」アフラ君驚愕

「ここももう狭くなってきたから亜空間も倍の倍の倍ってしといてー」シンゴさんガクブル

「オッケーぐるる亜空間で検索」「時空連続体で合っていますか?」「僕もその解釈でブラックホール内の

重力均衡地点をイメージしてここ作ったら、妹がその中に宇宙を作ってその宇宙の中にべき乗で宇宙作りつつ亜空間内に次元数がべき乗の宇宙がべき乗で増産されてるんだ。この次元連続性がどういう事になってるかは別として亜空間を増産するのはどうしたらいい?」「ご質問の趣旨に沿うかわかりませんがこの亜空間内のすべての宇宙の亜空間がつながることで均衡を保っているようですのでこの亜空間の外に別次元での亜空間を開かれてはどうでしょうか?」

「それで何日持つと思う?」「この調子ですと1ヶ月もしないうちに」

いたしかたなし 即席で名刀を作り亜空間内の宇宙ごとぶった切ることにした

名刀 千斬切 唐揚げかいっ! ザンギに耐えません その種は北海道に飛んでマリモに姿を変えた

妹との掛け合いを 口をあんぐり開けて驚愕していたアフラ君に隙アリと一本寸止めを入れ ドヤ顔で勝ち誇ってみた


設定を書き留めるつもりで書いたので連載する予定はいまのとこないです

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