表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天声 -君を想うー  作者: 零
51/56

闇夜

 長い、長い夜が始まった。

 その夜、上杉軍は空蝉となった。武田軍に気取られないよう、かがり火や紙旗、そして、僅かな兵を残して。

 黒風は元の雑兵の群れの中に戻っていた。どこへ行ったのか、聞きたそうにしている者もあったが、黒風は余計な口はきかなかった。

 そもそも、誰も口を開かなかったのだ。聞けない、と、言った方が早い。それは、軍全体が闇に紛れて気配を消さなければならなかったからだ。

 沈黙の中、黒風は別れ際に政虎に言われたことを思い出していた。


「誓約を、覚えているな?」

「……は、」

「違えるなよ」

「肝に銘じて」

そう言って、その場を後にしようとした黒風を、政虎が呼び止めた。振り向いた黒風に、政虎は静かに言った。

「待っているぞ」

その時、浮かんだ微笑みは、以前、さやの元で見たものと、同じような気がし

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ