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天声 -君を想うー  作者: 零
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膠着

 両軍はその後、何日も膠着状態にあった。その間、武田軍が移動したとか、そういった情報がちらほら聞こえてきたが、上杉軍に動く様子は無かった。

 長く戦場にあれば、兵の疲労も重なってくる。精神的にも、肉体的にもきつい。黒風も、気分的にも肉体的にも落ちて来る自分を、どうにか整えようと必死であった。誰もがそうであっただろう。

 そういう時に、下手に郷里のことを思うと、里心がついてしまう。それを力に変えられればそれに越したことは無いが、戦意が喪失してしまうようではいけない。

(あの人を、守らなければ)

黒風は、それだけを思っていた。体が鈍らないように、何度も得物を確かめる。黒風はいつもの短刀だけを持っていた。そのため、修練をするにも場所を取らない。それも、この獲物の利点であった。その、決して大きくはない刃で、自らの弱気を切る。そのつもりで、振るった。


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