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男達の退屈

初めて作品を投稿します



原稿用紙とは勝手が違い、おかしな改行等で間延びした文章になるかもしれませんがお許し下さい



今時こんな内容の作品に需要が…そんな疑問はありますが良ければ御一読下さい

仕事を終えた汗臭いパイロットたちが、卑猥な言葉を口にしながら着替をしている



「昨日のあの娘のケツがプリっプリで良かったなあ」



「おめぇフラれた癖に何いってやがる」



緊張感の全く感じられない会話が続く



と、その時突然ドアが開く



襟と袖が黒く縁取られた真紅のスーツに、これまた真紅のタイトスカートを纏った小柄な女がそこに立っていた



あっけにとられている男達をよそ目に、女は視線で部屋を切る



自分達が全裸で間抜けな姿であるのを思いだし、バツが悪そうに前を隠したり後を向いたりする



そんな事を全く意に介する様子もなく、女は視線で部屋の中を斬る



その視線が正面の男を捉えた



既に着替え終わっていた男がそれに気付き、女を見つめ返す



女は唇を堅く結び男へと近づき始める



が、急に走り出しそのまま男の胸に飛び込むと泣きじゃくりながら



「逢いたかった逢いたかった…」



ただそれだけを繰り返す



両手をぶらりとさせたままの格好わるさに気付いた男は、両手で彼女を優しく抱きとめた



誰もが懐かしい様ない様な恥ずかしい様な気持ちで二人を見つめる



少しして気持ちが落ち着いたのか女は男の顔を見上げ恥ずかしそうに言った



「私の事を覚えてらっしゃる?」



知らないとは言えずに黙っていると、女が謳うように呟いた



「この鼻たれ娘が。俺に惚れるならもっといい女になってからだ」



嗚呼…



あの時の事が鮮やかに蘇る



男の名前はシライ



新たに設立された陸軍機械化部隊に配属され日々訓練に逐われていた



そんなある日、軍令部からの通達がくる



それは彼らの本来の任務、つまり実戦配備の戦闘機による飛行訓練を開始する、というものである



それを聞いた彼らの士気は最高潮に達した



訓練に使われるのは最新鋭のL-11航宙戦闘機



エンジンはターボプロップではなく推進材を燃焼して飛行するロケットエンジンで、最大出力ならば地球の重力圏を離脱する事が可能という破格のスペックを有している



今までガヤガヤうるさかった男達は格納庫でそれを見ると急に押し黙った



「やけにデカいな」



その機体を目の当たりにして一人がぼそっと呟く



「しかもかなりゴツイぜ」もう一人がそれを凝視したまま小さく応える



全長17mに及ぶ漆黒の戦闘機…



「こんなん動かせるのか?」



「俺は知らん」



今まで黙っていたのが損であると言ったように、またパイロット達が口々に感想を述べ始める



「ああ、お前達は初めて見るのだよな」



隊長のシャルルが近付きながら、彼等に向かってそう言う




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