表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

3.ごはんですよ。

「…なんですか、このぶったい は」


「チャーハンだよ」


「この まっくろい すみがですか?」


「悪かったな。ちょっと火加減間違えたんだよ」


「どくみはしましたか?」


「そんなに嫌なら食べなくていいよ、もう!」


「だってあなたがたべろとおっしゃったから」


「もういいよ。コンビニ行こう」


「だめですよ。しょくざいが かわいそうです」


「その食材を炭だといったのは誰かな?」


「せっかくのしょくざいをすみにしたのはだれでしょう?」


「え?これ僕が謝らなきゃいけないの?確かにちょっと火が強すぎるかなぁとは思ったけどさ… って食べてるし」


「あ…これ いがいといけますね。もうすこし こしょうをくわえれば たべられないこともないです」


「え…じゃあ僕も食べてみようかな」


「あんがい おいしいですよ」







「 っ~!  辛い! コショウがっ! お前、コショウ大量にかけただろ!」


「おまえ よばわり されるようなことをしたおぼえはありません。 それはそうと、のみものをもってきました。どうぞ」


「ブ―――――――ッ」


「きたないですね。ふきださないでください」


「ねぇ何入れた!? 何入ってるのこれ!?」


「むぎちゃ と ぎゅうにゅう と おれんじじゅーす です」


「お前の方が食材を無駄にしてるよ!ただのゲテモノになってるよ!」


「おなかがすきました。こんびにで なにか かってきてください」


「突然話変わったね!でも僕はまだ許してないからね!」


「こんなことくらいもゆるせないなんて、うつわがちいさいですね。そういうおとこはきらわれますよ。だから こんびに いってきてください」


「訳が分からない。大体、チャーハンあるでしょ」


「かんしょく しました。ほら」


「炭とか言ってたくせに」


「たべざかりなんです。こんびにいってください」


「…まぁ、チャーハン食べてくれたし、仕方ない。よし、行こうか」


「それでこそ しんし です。いってらっしゃい」


「お前も行くんだよ」


「……いってらっしゃい」


「ゼリー買ってやるから」


「ゼリーはきらいです」


「プリン買ってやるから」


「いきましょう。さぁはやく。なにをもたもたしてるんですか。おかねはもちましたか?」


「心変わり はやっ!」


「なにか、もんだいでも?」


「いや…うん。じゃ、行こうか」


「ちなみに いま なんじ なんですか?」


「午後7時くらいだよ」


「そうですか。そと さむそうですね」


「…時計わかるの?」


「わかりません」



2人はコンビニを目指して暗い夜道を歩きます。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ