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深さをます闇に

私が、書いた初めての作品です

よろしければ感想をいただきたいと思っております。

御覧いただきまことにありがとうございます

九月、多くの日本に住まう高校生は、その時をもって夏休みという非日常から日常へと帰還する。

横浜の一番南の区に位置し、キリスト教の教えと公立高校並な自由な校風を持ち味としていながらもそこそこの進学実績を持つ、私立横浜風聖大学付属学院高等学校の生徒も、基本的にはその例に漏れていない。

ただ、風聖学院では、毎年九月頭に文化祭が行われるため、それが終わるまでは、まだ学校中がふわふわ浮ついた空気に包まれることになる。

そうした空気の残りが感じられなくなってしまった九月半ば、風聖学院では、穏やかで、少し騒がしい、『ありふれた』と形容される日常が繰り広げられていた。佐藤和弥さとう かずやもそんな日常に身を置く一人だ。

「あ~、朝とか眠!」と何時ものようにつぶやきTwitterを確認

つぶやくこともせず、リツイートせず

ただ薄い内容の文章に目を通す

あたりを見回してみると

したを向いてケータイをいじる姿がほとんど、やはり何時ものように1日が始まり、何時ものように1日が終わる。

「はぁー」

何もない1日に退屈さを感じながらも何もすることができない

そんな自負にため息が出る。


いつからだろうか


喜びや悲しみといった感情が消えたのは


心の中にポカリと空いた穴

日が経つに連れて広がっていき

感情が薄れていくのを感じていた


帰る支度をし 廊下に出たると

後ろから声がした

「今日も部活サボり?(笑)」

声をかけてきたのは同じ部活のBだった

「まあな…」

「そっか、部長に言っとくよ」

「おう サンキュな」

最近はサボるのが普通となり

もう 2週間は顔を出していない

だからと言って、やめようとする気持ちも起きなかった。


学校の近くの駅から最寄り駅までは

そんなに時間もかからないが

電車にのり

音楽も聞かないのにイヤホンをあてて

単語帳を開き眺める

カッコつけようとしてるわけではなく

この電車に乗っている時間が1番集中できるたからだ。

自分ではその時間を集中タイムと呼んでいる。

気がつくと終点の最寄り駅

家まで自転車で5分くらい

信号をわたり、警察署の前を通り、細い道を抜け、中学の通学路に合流

去年まで着ていた制服たちを眺めながら学校の前を通り過ぎ家につく。

誰も帰っていない家に

「ただいま」という気持ちの全くこもっていない言葉が響く

誰も家には帰っていないため

「おかえり」という返しは帰ってこない

一通りのことを済ませ、部屋着に着替えてベッドに横になる

そして、部屋の隅にあるカンバスを眺め

ため息

何もない毎日に疲れだけが蓄積する

夜になり、飯を食い、宿題をやって

寝る。

そんな生活繰り返す。

一日、二日と時間が過ぎ、一週間

が過ぎたある日

1時間目は国語で、前回の授業でやった漢字テストの返却から授業が始まった


「今回満点は2人 佐藤と山口だけだったぞ!最近みんな点数悪いな〜」ゆるゆるな先生だったがやはり

最近の点数の悪さ加減に不機嫌なのがすごく伝わってきた、

出席番号準備に小テストが返され始め

100点満点のテストが手渡された

「頑張ったな」先生からの声に

「まあ」それなりなりの返事と笑顔で返す。


真面目に勉強したわけでもなく

何時もの電車の中での集中タイムで

ただ眺めただけ、本人にとって頑張ったという感覚は全くなかった。

先生にも作った笑顔 友達にも偽りの明るいキャラを演じる、演じ続けることで本当の自分がわからなくなり 偽りが本当の自分を侵食し自分が自分で無い気がした。


「つまらな」

席について、今日 一言目の言葉

その言葉の通りつまらない一日が終わる

そんな日、そんな時間を過ごす

たびに感情が消える


時間は過ぎ 感情が消え 時間が過ぎ

感情が消えるの繰り返し


秋が終わり、冬に入る


真っ暗になった心に雪が積もっていく


最初に書いた通り

私の初めての作品です

一話めは一つ一つの言葉の意味や

最初の始まりに気をつけ

ありのまま、自分の体験を基に

書かせていただいております


感想をいただけると嬉しいです

最後まで御覧いただきまことにありがとうございます

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