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どうすればいい・・・

 堤防に戻ってきた僕は周りを見渡していた。自分が気がついた場所は堤防の下の芝生だったことに今更気がついた。


そしてふと目についたのは、芝生の上の堤防沿いの道路に白い一台の車があること。


誰か乗っているのかと思いその車に近づいた。



(誰かいれば携帯を貸してもらおう・・)



近づいて車の中を見ると無人だった。車の中には携帯電話があったが車には鍵がかかっている。



(マジどうしよう・・・)



もしかしたら車の持ち主が戻ってくるかと思いその車の近くで待つことにした。



「さみー」



この時の僕はわかっていなかったがその日は4月だった。しかも風が強く、堤防沿いのため風よけは車のみ。



どれだけ待っても車の持ち主は現れない・・・・ふと自分の持ち物を確認してみることにした。もっと早く確認してれば良かったのだがその時は相当混乱していたらしい。



(黒い長財布、キーケース??)



キーケースの中には楕円のカードみたいなものと、鍵が数本。数本の鍵の中には車の鍵があった。

もしかしてと思い、キーロック解除のボタンを押すと車の鍵が開いた。



(なんで俺こんなもの持ってんの?・・・)



ますます意味がわからなくなったが、少しでも寒さがしのげるかと思い車の中に入った。

中にある携帯を使おうかと一度思ったが、流石に人のものなので触ることに迷いが出て結局使う事はなかった。



少し寒さがやわらいで、突如意味が分からず車の中にいることに不安を覚え、また寒空のなか外に出る。



(もう何がなんだか意味がわからん・・・)



何時間そこに座り込んでいただろうか・・・ガタガタ震えながらとりあえず夜が明けるのを待つことにした。



(朝になったら警察に行こう)



今覚えばその時点で警察に行けばよかったのだが、なぜか朝になってからと思ってしまった。



体感で5~6時間くらい経った頃、夜明けがやってきた。


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