学習能力
パーシバル・クロイツェルの操るDNの左手から再びビームシールドが展開される。
それに対して、スパルナはビームダガーで切り裂こうとした。
しかし、エス・ケラーテのダガーを持つ右腕はビームシールドに捕らわれ大破した。
「くっ!左腕操作返せ。」
そういいながらスパルナは距離を取るように後退させた。
「早くしろ。」
「データ収集第一フェーズ終了。エス最適化開始。」
「最適化完了。第二フェーズエス再起動。」
「えーい!」
スパルナはエスに電源を落とすスイッチを押そうとした。しかし、力をいれてもスイッチは機能しない。
「左腕返せ!」
「拒否。攻撃開始。」
エス・ケラーテは左腕にビームソードを展開された。
「接近戦の不利を理解しないパイロットだな。」
パーシバルは左手の盾でソードを受け流しながら盾で敵を引き裂く機会をうかがっていた。
エス・ケラーテが盾で弾かれた勢いをそのままに突きの姿勢に入る。
パーシバルは絡めとるべくビームシールドを大きく展開させる。
五芒星のように広がるそれはビームを掴むことができる。
エスは左腕に突きをはなたせる。
ビームソードに絡まるビームシールドが突く力を奪って行く。
そして、パーシバルのDNの左手直前で停止した。
しかし、そこまでエスは計算していた。
ソードを掴んで動けない左腕に対して、腰から下に射出したビームダガーを蹴り上げ突き刺した。
「くっ!ペンタルフィールドが消える。」
パーシバルは即座に脚のシュトゥルムファウストを撃つ。
しかし、猫を思わせる動きで回避された。
打つ手は後退しか許されない。
エス・ケラーテは追撃を加えるべく追う。
トドメをコクピットにつきたてようとビームソードを構えるがそこでとまった。
「試験区域からの撤退を確認。攻撃停止。」
「・・・」
エス・ケラーテのパイロットは既に気を失っていた。