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【BL】勇者推しの俺が何故か敵対する魔王に転生してました。【全年齢版】  作者: のがみさんちのはろさん
二章

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第5話 【溶け合う力】




 全身が、体の奥から焼けるように熱い。

 これが勇者の魔力なのか。

 熱くて、頭がおかしくなりそうだ。


「れ、ん。れん、れん……!」

「伊織……」


 このままじゃ何も手に付かない。

 早くこの熱をどうにかしてほしい。

 俺は上に覆い被さる蓮の首に腕を絡め、自分から唇を重ねる。


「何だろう、常に伊織と繋がってるような感じがして俺もドキドキしてきた」

「俺なんて、ドキドキしすぎて死にそうだ……」

「死なれたら困るよ」


 蓮の手が俺の服を脱がす。

 くそ。服を脱ぐ時間すら惜しい。

 この熱を。この火照りを早くどうにかしてくれ。一分一秒も無駄にしたくない。

 早く。早く。


「れん、はやく……」

「煽らないでよ」


 俺たちは夢中で体を重ねた。

 俺と蓮の魔力が同調していく。

 荒療治だけど、この方法で魔力制御が可能になったってことか。これでもう蓮の魔力で感情が乱されることはないと思う。


「伊織、大丈夫?」

「ん……平気」

「今日はもう休んで、明日から本格的に動こうか」

「ああ」


 蓮に頭を撫でられ、俺はそのまま睡魔に身を委ねた。

 勇者の魔力に満たされてる魔王。

 なんて言うか、言葉にすると変だな。

 でも、これほど力強いものはない。負ける気がしない。

 俺に自信をくれるのは、いつだって勇者なんだ。




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