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ラニとグレゴの設定解説

大分アレなので読み飛ばしていただいて結構です。多分抜け用語あります。ラストにちょっとしたssがあるのでそちらだけ読んでいただくだけで十分嬉しいです。

「んじゃあ始めっぞ」

「待て、なんだこの空間」

「何って、解説空間だろ」

「は?なんだそれ」

「出される情報を解説していかないと出られない空間だよ。知らねえのか?」

「知らねえよ!」

「はぁ、無知は困るなぁ。もっと勉強しとけよラニ」

(え、これ私がおかしいのか…?)

「お、まずはお前のことについて解説していくらしいぞ」

「は?私から?」



『ラニ・フェリオス』

神世1579年生まれ。17歳。

農業、酪農が盛んだったマルニ村で生まれ育ったブレンタ族の女性。押しに弱く、強く頼まれるとよっぽどのことがない限り断れない性格で、損をすることが多い。剣は村の自警団にも所属していた父の見様見真似の自己流

身長1.34レアル(約161cm)、体重47セイル(約56kg)、Bカップ

好きなもの:酒、賭け事

嫌いなもの:値段に釣り合わないもの、自分の利益のために他人を蔑ろにする人間



「なんだこれ…なんでこんな情報が出回ってんだよ」

「オイオイ、次は俺だってんのに流れ切るなよな〜」

「いやなんで私の身長体重が公開されてんだ!つーかせんちめーとる?きろぐらむ?ってなんだ!?びーかっぷって聞き慣れねぇけど絶対ロクな情報じゃねえだろ!」

「まーまー、これもこの空間特有のアレだから気にすんなよ」

「気になるだろうが!」

「じゃあ次は俺の番だな!」

「無視すんな!」



『グレゴ・タルマン』

神世1566年生まれ。30歳。

林業が盛んだったコリー村で木こり兼村の警護隊長を務めていた大柄のブレンタ族の男性。自身の留守中に村を襲われ、家族を失ったがそれでも性善説を信じており、どんな悪人もきっと分かり合えると信じている。座右の銘は情けは人のためならず。

身長1.55レアル(約187cm)、体重84セイル(約101kg)

好きなもの:酒、子供たちの笑顔

嫌いなもの:黒焼き、人々の悲しい表情



「オイ、なんかお前のやつ『かっぷ』って項目がねえんだけどなんでだ」

「さあ?たまたまじゃねえか?次はクロエだ。もしかしたらクロエにもねえかもしれねえだろ?」

「ああ…無いことを祈るよ…」



『クロエ・”デルク”・アストレア』

神世1575年生まれ。21歳。

ブレンタ族の父とエルフ族の母を持つ混ざり物のエルフの女性。自分と自分を産んで間もない母を捨てた父に復讐をするために、育ての親である伯父の家を飛び出してきた。しかし、魔法以外のことを伯父からほとんど学んでいなかったため、その日暮らしの旅をしていた。

身長1.35レアル(約163cm)、体重49セイル(約59kg)、BよりのCカップ

好きなもの:ホロホロ鳥のトマト煮

嫌いなもの:父親、メビオ豆、柘榴、ルビー



「オイやっぱりあるじゃねえか!私とクロエが同じ単語使われてるってことはこれ絶対胸の大きさだろ!ざけんな!」

「さー次はイサベルだぞー」

「無視すんなっつってんだろうが!オイ耳塞ぐな!コラ!」



『イサベル』

神世1580年生まれ?16歳?

ディジヤ教の総本山であるカルドラ教会で育ったブレンタ族の少女。ある日教会の扉の前に籠の中に入れられて置かれており、拾われたところがところだったのでそこから修道女として育てられてきた。名付け親はパウラ。同時期にザニファスが預かってきたリネアとは姉妹のような関係。

身長1.3レアル(約156cm)、体重47セイル(約56kg)、Eカップ

好きなもの:ラニ、パウラのたまに作る料理

嫌いなもの:辛いもの、平気で嘘をつく人



「ん?ラニ、どうしたんだ?」

「いや…「かっぷ」ってのが胸の大きさだとするなら、クロエと私が同じぐらいだっただろ?つまり服で抑えられてるのに目視でもデカくて、加えて「いー」って聞いたことのねえのが出てきたってことは私、イサベルにいくつか大きさで負けてるんだなって…」

「別に胸の大きさでその人間が決まるわけじゃねえんだからいいだろ」

「それはそうなんだけどさ…」

「よし!次は『用語』の紹介に行くぞ!」

「ああ…うん…」

「…そんな揉んでも仕方ねえぞ」



 神世:(ディジヤ)が人前に初めて降臨した年を元年とした人間族の世界の数え方。一年の長さは350日ほど。

 ディジヤ:博愛の精神で人々を導き、悪しきものから世界を守ると伝えられている女神。本人が自分をそう呼ぶようにと言ったことから、世間では「慈愛の女神」と呼ぶのが一般的。

 ディジヤ教:慈愛の女神である彼女を祀る世界で最も普遍的に信じられている宗教。この宗教以外で神を語るのは禁止されており、他の新興宗教で祀られる対象は聖人などである。

 聖人:ディジヤ教の歴史の中で大きな功績を残した者が名乗ることを許される尊称。これを祀った新興宗教もある。

 人間族:ブレンタ、エルフ、ドワーフ、リザード、ノーム、エアリア族の総称。

 魔法:体内の魔力を様々な力に変換して体外に出力する技。初級、中級、準上級、上級、最上級、究極の段階に分かれる。系統/属性と分けて詠唱をすることで出力ができる。簡単なものは詠唱を簡略化出来るが、難易度が上がるにつれ省略しての魔法の発現は難しくなる。呪文の名前は魔族が言っていた言葉から取られていることが多い。また、使用者の魔力量によって同じ魔法でも威力や効果が変わってくる。

初級魔法は生活になくてはならないものとなっている。

 魔力:この世に生まれ落ちた者ならば誰もが持っているもの。魔力を貯める臓器などは見当たらず、おそらく血液中を流れていると仮定されている。

 魔力欠乏状態:短期間に何度も魔法を使用すると陥る状態。軽い時は息切れや動悸、眩暈がし、重いものになると嘔吐や失神といった症状が現れる。

 幻素:それぞれの魔法の系統の基となる種のようなもの

 マナ:大気中を流れる魔力のこと。魔族がそう呼んでいたので人間族もそう呼称している。そのままでは猛毒であるが、加工すると魔力回復薬になる。

 魔物:空気からマナを取り込む呼吸を行っている生物の総称。人型で知能の高いものを魔族と呼ぶ。

 魔族:人類に対する災厄であり滅ぼすべき対象。人間で言う白目の部分が黒い、身体能力・魔力量が非常に高い、翼があり空を飛べるといった特徴がある。

 アルベート大陸:地上生物の8割が住んでいると言われている巨大大陸。

 レイダル通貨:アルベート大陸で最も普及している通貨。ほとんどの国がこの通貨で取引を行っている。青銅貨、銅貨、銀貨、金貨、白金貨の順で価値が上がっていくが、白金貨は国家同士のやりとりなどでしか使われない。

 レアル/セイル:バスコ・ランドという古代の学者が数を考えるために作り出した距離、重さの単位。1000レアルで1ロアル、1000セイルで1ソイルとなる。それ以下の位には長さにリアル(100リアルで1レアル)、サイル(1000サイルで1ソイル)がある。重さが1000ごとな理由としては商人がより儲けを出したかったためなど様々な説がある。

 ブレンタ族:人間族の中で最も数の多い種族。どんな種族の技術も大抵のことは覚え、使うことができるが、その勉強元の種族の出せる性能以下しか発揮することはできないまさに器用貧乏な種族。それでも発展することが出来たのは臆病かつ世代交代が早いという点にあるというのが定説。

 マルニ村:ラニの故郷。伝染病の大流行によって壊滅した。

 コリー村:グレゴの故郷。野盗の襲撃に遭いグレゴ以外全滅した。

 エルへの町:500年前の勇者たちの故郷であり、彼らの旅立った町。500年前は美しい町だったらしいが、現在は見る影もなくスラム街とロクに稼ぎのない冒険者たちの溜まり場となっている。

 エルフ族:魔法と弓に長けた長命の種族。森の中で暮らすと言う性質上、森を切り拓き燃やすブレンタ族とは犬猿の仲。

 混ざり物:人間族の異種族間にできた子供のこと。なぜか皆灰色がかった髪色をして生まれてくる。

 混ざり物エルフ:エルフと他種族の混血。純粋なエルフたちからは半端者として嫌われ、他種族からも御伽話から厄災を運んでくるとされてあまり歓迎はされない。

 カルドラ教会:慈愛の女神、ディジヤを祀るディジヤ教の総本山。多くの信徒たちがここを目指して旅をする。

 神父:ディジヤ教の教えを説く男性の総称。ディジヤの教えは特段難しくないので、教会で数年ほど修行を積めば誰でもなれる。ただ、カルドラ教会に派遣されるにはかなりの努力が必要。

 スナヤ村:シュレイたちの住む村。住民たちはほとんどが敬虔な信徒。

聖水:教会が頒布している女神の祝福を受けたとされている湧き水。世界中にいくつかの採れる泉がある。魔物はこれが苦手。

 人魔呪本:人を魔物に、魔物を人に変えることができる呪いの本。

 魅了:魔族が得意とする人を惑わし、隷属させるための魔法の一つ。



「そういや私不思議に思うことがあるんだけどさ」

「なんだ?俺がわかることなら答えるぜ」

「なんで神ってディジ…

________________________________

「ん?なんて言ったんだ?」

「…?今私何言おうとしたんだっけか」

「おいおい…」

「まぁその程度のことだよ多分」

「ならいいんだけどな、じゃあ次は魔法についてらしいぞ」

「魔法かぁ…全然わからねえや」

「出現する紙読み上げるだけでいいんだから楽だろ」

「まあそうなんだけどさ…」


詠唱の仕方

「系統文節/属性文節/形質文節」

「力の根源たる〇〇(系統)の幻素よ、(〜をもって/〜によってなど)〜せよ/〜しろなど、【魔法の名前】」

という形。

属性文節と形質文節には修飾語を入れたりできる。修飾語にこれといった決まりはなく、程度を指定できればどんな単語でもいい。ただし、指定する程度によって相応の魔力を消費する

例:「力の根源たる土の幻素よ、『深く』抉れ、『ドライ』バレット」

属性文節のところに「深く」を入れることで鋭さの程度を、形質文節(魔法名)のところに「ドライ」と数を指定することで数を指定している。

順番は登場順

 グローブス:火炎系統/炎属性の初級魔法。指先ほどの小さな火球を出す。

 アルドール:火炎系統/炎属性の中級魔法。直径17リアルほどの火球を出す。

 ヒール:治癒系統/回復属性の中級魔法。裂傷や骨折などは魔力量にもよるが跡を残さず回復することができる。

 ハイヒール:治癒系統/回復属性の上級魔法。解放骨折などといった重症であるが分断はされていない怪我を魔力量にもよるが後を残さず回復することができる。

 アクアグレード:水系統/裁断属性の中級魔法。貫くことに特化した水鉄砲のような魔法。

 バレット:土系統/岩石属性の中級魔法。鳥のクチバシ程の鋭さの石を生成し飛ばす。

 アイスグレード:水系統/氷属性の準上級魔法。鋭い氷柱を生成し飛ばす。


「なぁ、アイスグレードってなんだ?私そんな魔法知らないんだけど」

「ほら、神父が最期に放とうとしたやつじゃねぇか?」

「あー、あれか。…あれそんな物騒な魔法だったのかよ!さっさとトドメ刺して正解だったわ!」

「まー最後まで詠唱してたら細切れの肉片だっただろうなーははは」

「全然笑いごとじゃねえんだけど…」

「生きてるからいいじゃねえか。生きてるだけで丸儲けさ」

「そうなんだけどさ…」

「最後は魔物についてらしいぞ」

「やっと最後か…」



 角兎:体長50リアルほどの小さな魔物。5,6羽ほどの群れで行動をしており、一見弱そうに見えるが、脚力を活かした角の一突きが強力で毎年死人が出ている凶暴な魔物。

 ベルファロー:体長1.8レアルほどの魔物。性格は温厚で、人間族が家畜化に成功している数少ない魔物の一種。肉や乳はもちろん、皮や骨も余す所なく使われる。

ヨハン・ベルが家畜化に成功したのでベルファローと呼ばれている。

 ラッペンファロー:体長2.2レアルほどの魔物。魔族が呼び出したとされるベルファローの野生の姿。皮と骨ぐらいしか使える箇所がない上に、凶暴で人を見ると突進してくる。

 ブディグルモ:体長2レアルほどの魔物。魔族が呼び出したとされる魔物。体毛はまばらで、ファロー種と似たような分厚い筋肉質な体をしているが二足歩行をする。蛭のような口を持ち、他の動物や魔物の血を吸い食事をする。

 魔物化ザニファス:体長4レアル。体重375サイル。皮を剥いだ鼠のような醜悪な外観に翼も生えており、まさに悪魔そのもののような外観をしている。余談だが修道院の子供の3/4ほどは彼が殺したディジヤを信じない親から連れ去ってきた子供である。



「神父の野郎そんなことまでしてたのか…」

「でもお前がそれを終わらせたんだ。もう親を奪われる子供はいねえんだ」

「そう思いたいもんだね」

「…ん?なんか足元光ってんだけど」

「これは退去の時間だな。全部とりあえず今の所の分は解説し終わったみたいだ」

「こええってなんで光ってんだよ!」

「そういうもんだろ」

「そういうもんで済むわけがねえだろ!」

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「頭痛い…」

なんだか変な夢を見た気がするがどんな夢か思い出せない…

「ラニ様?まだお休みにならないのですか?」

「え?そんな時間経ってない?随分寝た気がするんだけど」

「まだクロエちゃん様と交代して10分も経っておりませんよ」

そんなに経ってないのか…体感5時間ぐらいだったが…夢の中で体感というのもおかしな話だが。

「じゃあもう一眠りしようかな」

「はい!それがよろしいと思います!」

元気でよろしいことだ。分けてもらおうかな…

「イサベル、もうちょいこっち来て」

「どうかなさいました?」

そのままがばっとイサベルを抱き寄せる。

「ひゃあ!?」

ああちょうどいい大きさと暖かさ…実家にいた犬のチェリムを思い出す…

(ああ、ディジヤ様…!何もしていないのにこのようなご褒美を享受してよろしいのでしょうか…!神の恵みに感謝致します…!)


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