二股⁈
私は、高校一年生。
由美香。
中学から付き合っている彼氏とめでたく同
じ高校に入学いたしました。
彼氏は、正樹 まさき。
これから甘〜い生活が始まるのね!
って思ってたんだけど、なんか正樹君の隣
に知らない女の子が…
「だれ?」
「あ、この子同じクラスのあかりちゃん。」
「あ、どうも…」
「で、この人は中学からおんなじなんだ。」
この人⁈
しかも彼女って紹介してくれないわけ⁉︎
「あ〜そうなんだ!よろしく〜」
って、言ってるけどあかりって子目が笑っ
てなかったよね…
まさき…どういうつもりなわけ⁉︎
放課後一緒に帰る約束してるからそん時、
きっちり伺わせていただきますよ‼︎
で、放課後。
なかなか待ち合わせ場所に来ないから教室
までお迎えに行った。
そしたら、まさかのあかりって子とキスを
していたじゃない。
どういう事⁈
私達、付き合ってるんじゃないの⁈
とりあえず、見なかった事にして家に帰っ
た。
夜、正樹から電話が来た。
なんで先帰っちゃうんだよ〜って。
あかりって子がつきまとって解放してくれ
なかったって言ってきた。
嘘つき‼︎
自分からキスしてたじゃんか‼︎
そもそも、あかりって子私が彼女だって知
らないんじゃないの⁈
だとしたら、なんかかわいそ〜。
とりあえず、明日は一緒に帰ろうねって正
樹と約束した。
で、次の日廊下であかりって子と会った。
思いっきり無視された…
だよね。
きっとあかりって子は、正樹をもう自分の
ものって思ってるよね。
こんな狭い学校で二股なんて正樹やるじゃ
ない。
さぁ、正樹二股生活存分にお楽しみくださ
い。
放課後。
「正樹ー‼︎カーえろっ」
あかりって子に聞こえるようにわざと大き
い声で言った。
見てる見てる。
「なんなの、あいつ」
みたいな感じで。
ま、帰りましょう。
で、
とりあえず、確認。
「私は、正樹の彼女?」
って。
すると、
「あったりまえじゃん!」
って返ってきた…
正樹よ…
よくもそんなに堂々と嘘を…
正樹は、私とあかりって子と交互で下校し
ているっぽい。
さすがにあかりって子が私に聞いてきた。
「あんたさぁ、正樹の何なわけ⁈」
って。
「逆にあんたが先に言うべきじゃない?あん
た正樹の何⁈」
「は、彼女に決まってんじゃん。」
「ふーん。かわいそ」
「は⁈あんたなに言ってんの⁈」
負け惜しみ⁈
なんなのこの女みたいな目で見てきた。
とりあえず、正樹がこの前私に言ってくれ
た言葉を録音してたから聞かせてあげた。
私は、正樹の彼女?
あったりまえじゃんって言葉。
「何これ」
「はい。日にち三日前。これをあんたが信じ
るか嘘かどうとってもらってもいい。ただ
私は中学から正樹と付き合ってた。要する
にうちら正樹に二股されてたって訳」
「えっ、あんたそれ知ってて正樹に問い詰め
ないの?よっぽど好きなんだ⁈」
「なわけないじゃん。どう反撃するか今作戦
を考えてるのっ。どっちみち正樹とは、別
れるつもり。だから、そしたらあんたに譲
ってあげる」
「はぁーっ、私だってそんなやついらないわ。
ふざけんなっての」
「じゃ、一緒にやる?」
「当たり前‼︎」
って事で連絡先の交換をした。
「私は、由美香。」
「私は、あかり」
二人でいたら正樹にバレちゃうかもしれな
いから、じゃ!
今日は、あかりが正樹と帰る日。
あかりの男友達にお願いして協力してもら
った。
名前は、一之瀬 海里 かいりくん
ちょうど二人が帰る頃、その海里君に中庭
に立ってもらって、キスしてる風のアング
ルで立ってもらった。
いい人だったな。
あかり情報によると、その現場を正樹が見
て手に拳を握り締めてたって。
本当バカだよねぇ。
その協力してくれた男の子は、正樹に顔が
見えないように上手く立ってもらった。
だって、もし来年とか同じクラスになった
ら、気まずいもんね。
そのへんは、ぬかりない!
完璧に仕上げないと申し訳ない。
で、その夜早速正樹から電話。
「今日放課後何してた?」
って。
だから、友達とアイス食べてショッピング
したって答えた。
そしたら、
「まさか、それ男じゃないだろうな」って。
「なわけないじゃん。私には、正樹がいるん
だからぁ」
って答えたら、オレの見間違えかってボソ
ッと言った。
バカだなこいつ。
自分は、何してんだよ‼︎
続く。