『夏カレー』
日曜
遅い昼食にしようと、妻がキッチンに立つ。
すると、妻が「あー、もう。」と言う言葉と共に天井を見上げた。
僕も、すぐさま妻のもとへ行くと、「あぁぁぁ・・・」と、絶望の声を出してしまった。
原因は、金曜の夕飯からだ。
仕事が終わり帰宅すると僕の大好きなカレーの匂いがただよっていた。
「ただいま。カレー?」
「うん。そう。どうしてもネットフリックスで見たいドラマがあるの。だから、料理に時間かけられないから明日の分と一緒にっと思って。」
まぁ、カレー好きの私には、問題ない。
妻は、料理にこだわりがあるわけではないが、手際よく料理をする。
カレーは、大きな鍋に、カットされている冷凍のジャガイモとニンジンを適当に入れ、大玉のタマネギを3個を8等分ザックリ切る。うれしいのは、豚ロースの塊りを大きくゴロゴロ入れてくれるところだ。そしてカットトマトも3缶入れ、その缶に水を注ぎ、缶のゆすぎも兼ねて鍋の水を調整する。具材に火が通ったら市販の中辛カレールーを2箱入れ、プレーンヨーグルトを隠し味程度に入れて完成だ。
料理のできない僕から見ると、エンターテイメントだ。
金曜、初日の夕飯は、まだ若いカレーの味に したづつみし お代わりをする。最後の一口にとっといてある豚の脂身がたまらない。
土曜は、朝食と昼食を兼用する。一晩おいたカレーは、味が染みわたり、コクが増す。ガツガツ食べてしまう。らっきょう と一緒におかわりだ。ここで、カレーは1/2になる。
土曜夕飯は、あらかた、具材を食べてしまっているので、妻はイカ、ホタテ、エビ、アサリの入ったシーフードミックスを入れ、スパイスの効いたカレーパウダーで辛口に変身させる。見事だ。白ワインと合わせると感無量である。ここで、残ったカレーの3/4食べてしまう。
残った1/4のカレー・・・いや1/8と言った方がいいのか。あと、僕には1食分のカレー
妻は、残ったカレーをさらに変身させる。
ご飯が多く残った場合は、ひき肉と細かく刻んだ野菜とでドライカレーを作ったり、ご飯が なければ南蛮カレー蕎麦にしたりと。
しかし・・・僕は冷蔵庫の中にある水に流すだけですぐに食べられる うどんを見つけている。
明日は、カレーうどんだ! 残ったカレーに小間切れ豚肉、斜め切りの長ネギ、麺つゆでカレーを和風に変える。そして、水溶き片栗粉でとろみをつけてる。出汁の旨味&スパイシー 想像しただけで、お腹が減る。あー、明日は暑いというので、冷たいうどんにアツアツのカレー汁をかけよう。
冷温というやつだ。たまらない。
なんて、想像してたら、実際はどうだ。
この梅雨時期でのジメジメした暑さで、カレーがやられてしまった。
なぜ、妻はカレーを冷蔵庫に入れなかったのだろう?
なんてことだ。僕のカレーうどん腹をどうして満たしてくれる。
「あぁぁぁ・・・」絶望の声が・・・
「やっぱ、ダメだったか~。ゴメンね。ネットフリックスのドラマに夢中になって、忘れてた。もったいないけど、仕方ないよね。 昼、ぶっかけうどんにするね。 まだドラマ続きがあるから、早くみたいの。」
「・・・・うん。大丈夫。」・・・じゃないよ。
読んで頂き誠にありがとうございます。
今日のTwitterトレンド『夏カレー』がありました。
美味しいカレー食べたい~!
わりとカレーは痛むのが早いので、気をつけてくださいね。
今、日本では、毎日1人あたり おむすび1個分の食料が廃棄されてるそうです。(;´ω`)モッタイナイ
それでは、またお会いいたしましょう。(._.)ペッコ