第10話 仲間がいることで
すいません!ちょい長です。
でも、読んでくれると嬉しいです!
極寒の中、打開策が出たのはそう考えたわずか0.1秒後だった。
《チームチャットに新しいコメントが送られました。》
「ったく、この状況でよくチャットなんか打てたな。」
と、俺はムカつきながら思った。
でも、内容は珍しくこの戦いに関係ない雑談などではなく、仲間からの提案だった。
『今、この状況は非常にまずい状況です。なので私から皆さんにある提案をします。
私たちには、私を含めた前衛4人と後衛1人がいます。
なので、私たち前衛がまず敵のバリアを破壊します。
そして後衛の方がスナイパーで倒す。
という作戦を提案します。
メリットは、敵を倒せてよくいけば6対4でこちらが勝ちます。
デメリットは、前衛が全滅するかもしれないということです。
でも、この機会を逃せば勝てる確率は1%以下です。
これは【賭け】ですが、私たちが勝つにはこの方法しかないので
どうかこの提案に乗ってください。よろしくお願いします。』
このコメントを読んだとき、俺は二つ感じたことがある。
スゴイ!よくできた作戦だ!ということと、コメント長っ!ということだ。
一応このコメントの長さにうんざりは少ししたが、いい作戦であることに変わりはない。
よし!分かった。この作戦、乗ってやろう。
「その作戦は【賭け】ですが、いい作戦なので僕は乗ります。」
そう俺がコメントを送った後、『私も乗ります。』『僕も乗ります』
というコメントが次々に送られていった。
このチームで協力するということで、みんなの思いが一つになった。
俺たちの思いは、単純にみんなで勝ちたいという思いだ。
『ありがとうございます。じゃあ、行きましょうか。』
このコメントが送られたとき、何かは分からないが、いつもより安心感があった。
そして、最終的には「最後に俺が決めないといけない」
というプレッシャーを抱えた。
でも、そんなことを考えていた内に、仲間の前衛が敵と交戦中だった。
4対5で、さほど人数差はないが、やはり1人足りないのは響いているように
スコープから見ていると分かる。
仲間が敵と戦ってる状態が30秒続いた。まだ犠牲者はいない。
もうバリアの耐久地が10%以下なのでもうそろそろ消えるだろう。
いつものように深呼吸をして、俺の心を落ち着かせ、スコープを覗いた。
あと7%。あと3%。
俺は緊張で、トリガーに当てている右手の人差し指が震えている。
でも!これは今、俺にしかできない!
《パリン・・・》
バリアが割れた!
一人一人正確に・・・敵を狙って、【撃つっ】!
○○〇〇を倒しました
まだだ!このまま素早くリロードして、となりの敵も!
○○〇を倒しました
○○〇〇○○を倒しました
○○○○を倒しました
〇〇を倒しまし・・・
《ピー――、ピー――、ピー――》
はぁはぁ。やった、倒した。しかも6対5で勝った!ふぅー。疲れた。
どーせ分からないとは思うけど、5人連続でしかも全員ヘッドショットで
倒したんだから、凄い集中力使ったんだよ。マジきつい。
うわー。この集中力、会社の残業に使えばよかった。
あっ、でも今日は残業無いのか。
そんな意味のないことを考えていると、新しいコメントが何件も送られていた。
『みんなありがとう!特に、暗いさんナイス!でも、全員ナイス!』
『そうだね、みんなありがとう!グッジョブ!』
『僕も頑張ったけど、暗いさんほんとにすごいよ!(スナイパーが)』
などなど、『このチームが凄い』や『みんなナイス!』(俺が凄い!)などといった
コメントで、チームチャットが埋め尽くされていた。
俺も何か言っておくか。
えっと、
「今回のバトルは楽しかったです。そして、そんなに強くはないです。
むしろ、前衛で頑張ってくれたあなた方のほうが凄いです。グッジョブ!」
なんて送ったけど大丈夫かな。
さてと、もう一回やろう。
って、そういえばこのマッチ終わったらやめるって俺に誓ってたんだった。
うぅ。でも・・・いや、やっぱりやめた方がいいな。
だが、ゲームをやめた後、俺のクズ上司から残業の内容、
ついでに、今日俺が会社でやってしまったことについての煽りの内容が
書かれていた。
・・・ハラスメント行為で訴えてやる。
そう上司に思った後に集中力がない頭で、残業をやるという、
最高で最悪な俺の一日だった。
ついに、仲間と一緒に科学者たちを倒し、久しぶりに勝った影野。
でも、まだボスラッシュ的な毎日は終わっていなかった。
次回もよろしくお願いいたします。
ちなみにですが、この上司は私の想像です。
こんな上司がもし私の上司だったら・・・。
1日で退職願を出して、定時にその会社から永遠に退社します。




