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1分程度で読める、掌編小説集です。「こちら」から、他の掌編小説を読みにいけます。

光と影

作者: 行世長旅

影は光のことが大っ嫌いでした。いつも自分の存在を脅かす、絶対に敵わない力を疎んでいました。


影は光に言いました。お前がいると俺は消えてしまう。俺の前から消えてくれ。


光はしぶしぶそれを承諾し、影の前から姿を消しました。


影はようやく、敵がいなくなりました。周りには暗闇しかありません。


念願だった、自身のみが存在する場所を手に入れたのです。


しかしそれと同時に、影は自分自身を見失ってしまいました。


俺は、どこまでが俺なんだろう。そもそも俺とは何なのだろう。


影は思い知りました。光がいたからこそ、自身は影でいられたのです。


影は曖昧な自身を手繰り寄せ、光の元を訪れました。


俺が悪かった。その言葉を聞いた光は、嬉しそうに耀きを強くしました。危うく存在が無くなりかけたのは、お仕置きだと思うことにしましょう。

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