表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

神社

作者: 鷹玖沙 眞

 家の近所に小さな神社が有る。

 民家が囲っているせいか、素通りしてしまう事が多いような小さな小さな神社だ。


 どんな神が祀られているかは判らない。神社の略歴も無いし、社務所も無い。有るのは塗料の禿げた鳥居に、みすぼらしい社殿だけ。

 そんな神社に参拝する者の姿など見た事が無い。平日から誰一人として訪れるものが居ないからだ。

 ならこの神社はなぜ朽ちないのか。


 それは正月や地域の催事には近隣の住人がやってくる。その時ばかりは神社として機能するからなのだ。つまりは限定的に神社としての役割を果たしているだけに過ぎない。


 だがそんな事は神社の表向きの顔。


 本当の参拝客は深夜に訪れる。白装束を着て頭に蝋燭、手には木槌と五寸釘、藁人形を持って来るのだ。

 この神社に祀られているのが荒魂であり、誰かを呪う為に集まっているのだと…


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ